
ボートもオカッパリでもボートも、これから熱い季節を迎えるのがシーバスフィッシング。これからの時期、ランカーハントのカギを握るのが“コノシロ”であり、近年盛り上がりを見せるビッグベイトの釣りを盛り上げる重要な要素になる。そんなタイミングで出揃ったのが、マルジンのビッグベイト3兄弟。それぞれの使い方や、使い分けによる釣果アップのコツを平野徹さんに聞いた。ここでは『UKビッグペン150F』について解説していただく。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
平野 徹
(ひらの・とおる)千葉県船橋市在住のマルジン・フィールドテスター。東京湾をメインに利根川や涸沼など関東一円のシーバスフィッシングに精通するローカルエキスパート。理論的かつ釣り場の状況に合わせた適応能力には、嶋田仁正さんも絶大な信頼をおく。
リーリングだけでドッグウォークアクション!『UKビッグペン150F』
――『UKビッグペン150F』はドッグウォーク特化型のペンシル。
平野「この手のビッグペンシルは大きすぎると疲れてしまうんですが、その疲労感を軽減することも加味したサイズ設定になっています。竿先で操ることもできますが、リーリングするだけで絶妙なドッグウォークアクションを繰り出すことができます。手広く探れるので、パイロットルアーとしての使用もおすすめです」
【スペック】
●長さ:150mm●ウエイト:43g●フック:SAMURAI HOOK#1/0×2●カラー:8色●価格:3,630円(税込)
カラーチャートはこちら
飛距離・アクション・ラトル音すべてにこだわったペンシルベイト
疲労感を軽減するべく、リーリングのみでドッグウォークが演出できる。水押しが非常に強く、その波動はクラス最強レベル。さらに「カポカポ」という心地よいラトル音で広範囲のターゲットにアピール。
アクションエラーが出ないルアーが好ましい
――実対取材で平野さんがメインで使ったのは「UKビッグペン150F」「U Kビッグウェイク170F」「UKビッグベイト160F」通称マルジンのビッグベイト3兄弟だ。
平野「それぞれにストロングポイントがありますが、共通しているのが、ひとつは飛距離が出せること。これはどんなシーンでも重要ですが、ルアーが回転したりせずズバーンと飛んでいきます。そして次にラトル音。内蔵されているウエイトの動きと、音にはとことんこだわり、シーバスが好む音を見極め、開発を進めてきました。派手な釣りですが、コノシロパターンの釣りって意外とセレクティブなシーンも多いんです」
――表層系ルアーの使い分けで重要なところは?
平野「デイでもナイトでも、コノシロパターンでは、ルアーのアクションエラーが出た途端に喰い渋ることって結構よくあるんです。そのため、ドッグウォークにしても、リーリングにしても一定にアクションさせやすいルアーであることが求められます。動きの破綻しないルアー。これも絶対条件ですね」
「ヘッドからテイルまでの太さが同じなんですが、このお尻が太いところがミソ。しっかり水を押すことで、操作性を格段に向上させてくれています」
「デジ巻き」で省エネ!「カクカク」リーリングで簡単にアクションを演出できる!
UKビッグペンの扱いに関して、非常に興味深かったのが平野さんのリーリングだ。通常ペンシルベイトは竿先でアクションを加えて首を振らせる。「このルアーに関しては、デジ巻きのような感じでカクカクリーリングすることで首を振ってくれます。もちろん、ロッドアクションを加えてキビキビアクションで誘うのもアリですよ! 」
嶋田さんによれば、長さは150mmだけど200mmクラスの大型ペンシルに匹敵する波動を生み出してくれるという。リーリングだけで完結できるので、エキスパートからビギナーまで扱いやすい仕様となっている。
使用タックル
ベイトタックル
●ロッド:エクスセンスB80HR(シマノ)
●リール:アンタレスDCMD(シマノ)
●ライン:PE3号
●リーダー:ナイロン30lb
スピニングタックル
●ロッド:ディアルーナBS S706M(シマノ)
●リール:エクスセンス4000MXG(シマノ)
●ライン:PE3号
●リーダー:ナイロン30lb
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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