[韓国・済州島]陸っぱりでルアー釣りをしたらレア魚もヒットしてヤバい結果に!釣果を紹介!

韓国の南端に位置するチェジュ島(済州島)。暖流の影響で比較的温暖で、韓国の人にとってのリゾート地として人気の高い島だが、ルアー釣りをやってみるとどんな釣果が得られるのか? 実釣を行った上での釣果を紹介していこう。
※本記事は、過去にルアーマガジンソルトに掲載されたものをベースに制作しています。

●文:ルアーマガジンソルト編集部 ●協力:LUMINOX

2024 シーバス特集

韓国・チェジュ島(済州島)ってドコにある?

朝鮮半島の南に位置しており、半島の南端からチェジュ島までは約80km。東西に長い楕円の形が特徴的な島だ。南からの暖流の影響を受けるため、北に位置する半島よりも温暖な気候で、リゾート地として訪れる人も多い。アクセスは、成田から飛行機の直行便が就航しており、そのフライト時間は約2時間。羽田から沖縄へ行くより断然近い。大人気韓国ドラマ「愛の不時着」やK-POPアーティストのMV撮影などのロケ地としても有名。

ルアーフィッシングに関する情報が乏しい中の釣行

韓国・チェジュ島のルアー釣りの情報は非常に乏しく、どういったフィールドなのかはほとんどわからない状況。観光の情報は沢山あるが、釣りの情報となるとほぼ出てこない。そこで、現地に詳しい地元の方に案内と運転をお願いして、めぼしいポイントを巡っていくことになった。

現地の釣り場を案内してくれたキムさん。自身も釣りをするということで、見知らぬ土地で心強い限り。

釣行日数は3日間。チェジュ島をぐるっと一周全部釣り回るのはさすがに、時間的に難しいが、マップを見ながらキムさんと相談しつつ、釣れそうな場所へと連れて行ってもらった。では、早速、釣果を時系列で見ていこう。

釣り人は少なく、魚もスレていない印象。魚影も濃い!

日本でもよく見るような港の風景が、韓国・チェジュ島にも広がっていた。だからか、あまり違和感なく釣りが展開できる。

ちなみに、実釣を行ったのは6月の下旬。最初は、キムさんとの意思疎通やポイントの選択がうまくかみ合わず苦戦したが、釣り場をめぐるうちに少しずつ要領をつかんできて、釣果もでるようになってきた。最初にヒットしたのは、日本でもよく見かけるこの魚…。

1.【エソ】

チェジュ島ルアー釣行で最初に釣れたのはエソ。使用ルアーはテールスピンジグ。それにしても、でかいエソ! 大きな港での釣果。恐らく底が砂地だったようで、良型のエソが連発。しかし、他の魚は全く反応しなかったので、ひょっとして潮止まりのタイミングだったのかも知れない。ちなみに、韓国釣行中は、タイドグラフを知るすべがなかったのだが、これは計画を立てる上でとても困ったことの1つだった。

エソが連発した港。ボトムが砂地だったのだろう。

2.【シーバス】

次に釣れたのはシーバス。今回の本命でもあった魚で、コンスタントに釣果は上がった。どの魚体もコンディションが良く、ベイトをしっかりと食べてそうな印象だった。一番よく釣れたのは、下の写真のようなサーフとサーフに隣接する磯場。スレておらず、ルアーに対して素直に反応してくる印象だった。

釣れたシチュエーションはこんな感じ。サーフと磯場で実釣。

ちなみに、釣れたシーバスの最大は83cmで、場所は港。これまた、テールスピンジグでの釣果だった。チェジュ島のシーバスポテンシャルの高さをうかがわせる結果となった。

立ち寄った港でキャストしたテールスピンジグにヒット!今回の最大サイズ。

計測すると83cm、約4.5kgだった。

3.【ヒラマサ】

3魚種目は何とヒラマサ! 堤防からテールスピンジグをキャストして引いていたらヒット! かなり足場が高かったのだが、何とかランディングに成功した。何もわからず、テールスピンジグを引いていたらヒラマサが釣れてしまうなんてチェジュ島スゴい!

4.【カサゴ】

ライトゲーム用のジグヘッドリグをキャストしてみたら何が釣れるか? 答えはカサゴ! 癒やしの魚をキャッチ。

5.【ヒラメ】

サーフでシーバスを狙うためにシンキングペンシルをキャストしていたら、何とヒラメがヒット! 日本でも大人気のフラットフィッシュを複数枚キャッチ。全体的に、ヒラメの魚影が濃い印象。

ヒラメの養殖場の近くのタイドプールにはヒラメが沢山溜まっていた…。

6.【ショゴ(カンパチ)】

青物の魚影はそれほど濃くはなかったのだが、カンパチシーバスを狙っているとたまにショゴ(カンパチの幼魚)がヒット。

7.【クエ】

日本の漁港や堤防ではめったにお目にかかれないクエがヒット! トータルで2尾キャッチできた。使用ルアーはテールスピンジグ。初めて行って、堤防からクエが釣れてしまうということは、あまり釣り人が入っていないということかもしれない。

ヒットルアーのテールスピンジグは、ターゲットを選ばず威力を発揮してくれ、さらに広範囲、全レンジを探れるので、今回のような何もわからないようなフィールドでは大活躍してくれた。

8.【アオリイカ】

チェジュ島ではエギングが人気のようで、たまにエギをシャクっている人の姿も見受けられた。ということで、エギを投入してみると、すぐにアオリイカからの反応が! スレておらず、個体数も多い印象。現地で人気が出るのも納得の釣果であった。

現地の釣り具屋さんを訪問!

釣りの合間に、チェジュ島の釣り具屋さんに寄ってみると、日本製の釣り具が沢山並んでいた。また、エギも豊富に並んでおり、エギング人気の高さを実感。

韓国・チェジュ島の釣具屋さんに寄ってみた。

エギが沢山並んでいる他、磯釣り関連の商材も多く揃っていた。

チェジュ島の市場にも行ってみた

市場は、その土地でとのようなものが捕れるのか手早くチェックできるので非常に便利。覗いてみると、タチウオが沢山並んでいた他、サバや大きなアジ(恐らくマルアジ)、イカ、エビなどが並んでいた。アジのサイズが大きいのが印象的だった。

また、海鮮屋さんに置かれていた水槽をチェックすると、日本でも見慣れた魚たちが泳いでいた。タイやヒラメ、ヒラマサ、イシダイなど。

タイやヒラメ、イシダイ、ヒラマサなどが水槽内で泳いでいた。

イカを干しているのもよく見かけた。

ルアー釣りをやっている人はほとんど見かけなかったが、磯釣りを楽しむ現地の人の姿はたまに見受けられた。

韓国・チェジュ島は日本から非常に近く、釣れる魚は日本で馴染みのある魚種が多かった。釣り人の数は少なく、どのポイントもプレッシャーが低いようで魚の反応は良く、ストック量も豊富な印象だ。アオリイカも比較的イージーにキャッチでき、良型も素直に反応してきてくれた。一番驚いたのは、クエが2尾も釣れたことで、丁寧にやればもっと色んな魚と出会えた可能性はあるだろう。

ただし、この釣行はいまから10年ほど前のことなので、今では様相が変わっている可能性がある。この記事を参考に釣行を考えている場合は、その点をご留意頂きたい。


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