釣りSNSアプリ「アングラーズ」の公認釣り人、アングラーズマイスターとして活躍する有田さんが、南九州の冬エギングを解説。冬でもキロアップを狙うことが可能!? その秘訣とは…?
●文:有田 尚平(アングラーズマイスター)
自己記録は4,040g!「九州ストイックアングラー」
有田 尚平(ありた・しょうへい)
九州ストイックアングラーというキャッチコピーのもと、1年中アオリイカをターゲットに平日は短時間でも釣り場に通い、休日は愛車のエブリィリフトアップカスタム車で走り回り車中泊も楽しみながらエギングに対してストイックに向き合うエギンガー。2022年Daiwaエギング大分大会優勝。自己記録は2022年3月に捕獲した4,040g! 1989年3月生まれ鹿児島県出身、宮崎県在住。
冬のアオリイカ攻略【エギング】
夏秋の新子が成長して、1kgを超える大型のアオリイカが狙える晩秋から冬。私なりのポイントの選択、ポイント選択や狙い目の潮、そして使用しているタックルを少しご紹介したいと思います。
まずは私がメインとしている釣り場が宮崎県の日南市〜串間市、鹿児島県の大隅半島エリアと私が県境に住んでいる為、少しエリアは広めとなります。
年間を通して温暖な気候と黒潮海流によって冬場でも比較的に水温も高く、多種多様な魚種や大物が狙えるエリアです。
そして私がこの時期に、片道3時間程かけてでもよく足を運んでいるのが、大型のアオリイカの実績が高い鹿児島県の南薩エリアです。ちなみに鹿児島県の左側を薩摩半島と言い、南と北に分けて「南薩」「北薩」と呼びます。
冬場のエギングで実績の高いスポットは?
日中、この時期でも外せないのが水深の浅い磯やゴロタ場などです。寒い冬の浅場でも活発に捕食している個体も多く、日中は早い展開で広く探ると良い釣果が出る時があります。
その中で私が重要視しているのが、北風や波の影響を受けにくい場所なのかどうかという点。水深が浅い場所は日中、太陽光によって水温が上昇やすい反面、北風や波の影響を受けるとすぐに下がってしまいます。水温が安定しないというのは、生き物にとってはあまり良い影響はないと、私は考えています。極力、北風や波の影響を受けにくい浅場を探すことが、釣果を得る上で重要となるでしょう。
港やワンドの奥に行けば北風も波も影響を受けにくいのですが、潮の流れも弱くなってくるので活性自体が下がってしまうというデメリットもあります。
アオリイカの姿や反応が無ければ、早々に場所を見切るという判断も、冬場のエギングでは大切になって来ます。
ポイントに対する立ち位置とトレースコース
日中は浅場をランガンして、いよいよ夕まずめへ突入してくるのですが、釣り方を日中とは真逆の回遊待ちの釣りに変えていきます。まず場所の選択となるのですが、回遊待ちの場合、実績のある場所や釣れている情報をもとに選択しています。
ただ、釣れている場所だからどこに投げても釣れるとは限らない…。そこで重要になってくるのが立ち位置になってくるのですが、水中のシモリやカケ上がりなどの地形変化を意識した立ち位置を選ぶこと。
回遊してくるであろうアオリイカに効率よくエギを見付けてもらえるにはどの位置からどのコースを通せば良いか考えて決めています。
この写真のように左側の岸に向かって浅くなるカケ上がりに対して斜め横方向に投げています。潮の流れはこの時は右から左側へと流れている状況。
単に真っ直ぐ沖に向かって投げるのではなく、少し左斜めに投げて引いてくる事で払い出す潮を利用しながら地形変化のある所を長い距離、エギを引いてくる事ができるので回遊してくるアオリイカと出会う確率を上げる事ができると考えています。
使用タックル紹介
ショートロッドで取り回しが良く、ランガンやキャスト時にバックスペースが取れない場所では非常に重宝します。またMMHとパワー系のロッドですが、ただ硬いだけの強さでは無く、穂先がしなやかに曲がってくれるので、潮の流れる変化をしっかりと捉える事もできます。《軽さ=感度》と言うように82gというストイストシリーズ最軽量モデルとして、感度性能も十分満足できるスペックを持っています。
流石DAIWAさんのフラグシップのリール。もぅ、見た目のフォルムが美しい(笑)。軽さは感度に直結し、剛性は巻き性能に直結。どちらも高次元でバランスが取れていてリールに求める全ての性能が最高峰の逸品だと思います。
またエギには針にカエシがついていない為、ラインテンションを抜いてしまうとバレやすい。一定のテンションを保つことができる、高性能のドラグは必須条件。その点、この22イグジストならアオリイカの触腕の先端に少ししか掛かってない場合でも、スムーズなドラグ性能で安心して扱えます。
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