バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説!! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために!
●文:ルアマガプラス編集部
バス釣り伝道師:広瀬達樹(a.k.a. ヒロセマン)
ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。ルアーの釣りが大好きだ~!
釣りを進化させる不可避の必要悪!?
今回は好評の人に聞けないシリーズで、プレッシャーです。
広瀬「ここはハイプレッシャーで釣れないとか言うアレですか」
そうなります。
広瀬「もう日本語になってますが、文字通りプレッシャーですよね。バスからすると自由に泳ぎまわったり、口を使いたいんだけど、なんか怖いな~! みたいな。真意のほどは知りませんが、バスは一度釣られると、その体験が仲間に伝わってフィールド全体が警戒モードで釣れなくなるともいいますもんね」
まさにプレッシャー! ルアーも覚えちゃうとか。
広瀬「それがスレるという現象で、その蓄積がプレッシャーになり、ロッドが水面に映っただけでスッと逃げてしまう。だから、よく釣る人はなるべくプレッシャーをかけないようにしているし、メーカーも新しいタックルや釣り方を研究してプレッシャーと闘っている。釣るためにはもちろんないほうがいいんですが、プレッシャーがあるからこそ、バス釣りがより深く進化していくんだと思います」
野生の生き物のサガ!
今回こそはと野望を胸に!
ENJOY!! レッスン1 プレッシャーを知る
広瀬「厳密には意味は違いますが、プレッシャーとは野生動物が持っている強い警戒心とも言えます。もし警戒心がなければ、バスは釣り人もルアーも恐れることはない。だから釣り人は、プレッシャーのかかっていない状態で釣りをするのが理想なんです」
プレッシャーがUP↑する要素
①:人の気配
身の危険を感じさせる他者に反応するのは、自然界では当然のこと。不用意に水に近付けば気配が伝わる。
②:鳥
猛禽類や鵜など直接の捕食関係はもちろん、水面でバシャバシャと騒がしくする存在もプレッシャーになる。
③:狭くて浅い場所
逃げられる範囲が狭いのでプレッシャーは高くなる(=ハイプレッシャー)。釣りはしやすいがイージーではない。
④:着水音
鳥などが水面をバシャバシャするのと同じく、ちょっとしたルアーの着水音がプレッシャーになることもある。
プレッシャーがDOWN↓する要素
①:隠れ場所
釣り人から見つからずルアーも入らないようなカバーの奥など、安全を感じられればプレッシャーは減る。
②:濁り
なにもない水中でも濁りが入ることで身を隠すのと同じ効果が得られる。ただし強い濁りは活性が下がることも。
③:好奇心・食欲
どんなプレッシャーも勝てないのが、いわゆる『スイッチが入る』現象。特に好奇心が強いのがバスの特徴だ。
④:雨
濁りと同じく、水面を叩く波紋と音で釣り人が気になりにくくなる。釣り人の数も少なくなるのでチャンスだ。
ENJOY!! レッスン2 プレッシャーへの対策
広瀬「プレッシャーの原因が分かっていれば対策は立てられます。釣るときは不用意に水辺に近付かないなどはその代表です。もしくは食欲のスイッチが入りやすいマズメに釣るのも有効。やぶ漕ぎも、少しでもプレッシャーの低い釣り場を探すことが目的ですよね」
対策①:気配を消す
不用意に水辺に近付かないこととその応用。水辺から遠ざかって歩く。ドタドタ歩かない。木の枝を踏まないなど。
対策②:ルアーを小さくする
一口サイズのルアーや細いラインを使う、いわゆるフィネスはいかにプレッシャーをかけないかが最大の目的だ。
対策③:リリース場所を変える
釣った(抜いた)スポットにそのままリリースするとプレッシャーがかかるので、少し離れた場所にリリースする。バスが仲間に危険を伝えるというよりは、場所が荒れるのを防ぐための意味合いが強い。
対策④:隠れ場所を釣る
バスが安心している場所を攻める。遠投ならロングロッド、カバーであればPEなどでブレイクしないように。
ハングの隙間に入れると!?
障害物があってキャストがしにくいスポットもプレッシャーは低い。果敢に攻めると「ハイ釣れた~!」
黒バス3連発!!
カバーのバスを象徴する真っ黒な体色の元気サイズ!「ここはなぜかこのサイズなんですよね~」
今月のコレいいモノ!
今月のENJOY!! イッポン!!
デイズ360 D360S-610L
- ●全長:6ft10in
- ●アクション:ファスト
- ●対応ルアー:1/16~1/4oz
- ●対応ライン:4~8lb
ヒロセマンおすすめのワケ
広瀬「飛ばせるブランクのロングレングスロッドなので、PEラインとのコンビで大遠投すればプレッシャーの低い沖のピンスポットも狙い撃てる。オカッパリの心強い味方だ!」
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