メガバスの若手イケメントーナメンター『小松友哉』とカスミ水系攻略用ルアー&ロッド

30年以上に及ぶ歴史を誇り、数々の名作を世に送り出してきたメガバス。老舗メーカーなだけに、サポートスタッフには重鎮アングラーやビッグネームが多い。つまり、サポートを受けるに値するには相応の実力や経歴、メガバスへの熱い想いが必要とされるわけだ。そんな中、にわかに注目されている若手サポートアングラーがいる。ここでは、若干27才でありながら、メガバスからの信頼を勝ち得ている男・「小松友哉」さんに注目したい。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

27才のトーナメンター・小松友哉

小松友哉(こまつともや)。

1996年生まれ千葉県出身。

14年にも及ぶ釣り経験に裏打ちされたその自力がゆえに、現在は国内最高峰トーナメント『JBトップ50』に参戦。全国をトレイルしている実力派アングラーだ。

小松さんはヒューマンアカデミー河口湖校のトーナメント科出身であり、2016年よりセカンドカテゴリーとなる『JBマスターズ』に昇格。全国各地をトレイルしつつ研鑽を続け、昨年2022年にJBトップ50へと上り詰めた。

海千山千のベテランアングラーから恐るべき実力を持つ若手まで、国内最高峰の名にふさわしい強豪ひしめく戦いの場はまさに伏魔殿。

その極限の戦いの場へと挑む小松さんのトーナメントシャツの中央には「Megabass」のロゴが燦然と輝いている。

デストロイヤーを握りしめ、日本一の称号へとひた走る小松選手。

その心には、重鎮サポートアングラーに負けじとも劣らない、メガバスへのアツい思いがあったのだ。

メガバスとの出会い

小松さんにとって印象深いメガバスの記憶は、彼が小6~中1頃にまで遡る。

ロッドこそ当時は使っていなかったものの、TKツイスターやドッグXなど、多くのメガバスルアーを愛用し、釣果をあげていたのだとか。もちろん、その釣獲能力は衰えることなく、今なお小松さんの手駒であることには変わりないのだが。

そして時代は進み、ヒューマンアカデミーの学生時代。

当時、メガバスのサポートを受けており小松さんの講師でもあったプロアングラー・野村俊介さんや、小松さんのホームレイク印旛沼の先輩・川又圭史さんらの紹介によりメガバスのサポートを受けることになったのだという。

メガバスへの思い、そしてしっかりと『釣りに行く』という、プロアングラーにとって大切な素養があったからこそ生まれた繋がりだった。

関東を活動拠点とする唯一とも呼べるメガバスプロスタッフ

メガバスメインのトーナメントシャツを着用し、若くしてトップ50に参戦している小松さん。

ときに疎外感を覚えかねないほどのその存在は、唯一無二ともいえるかもしれない。

メガバスの名竿・デストロイヤーシリーズを振るい伝説的なプラグをトップ50の場で使いこなすその姿は多くのメガバスファンが望んでいたアングラー像であり、その優れたその出で立ちには2005年に亡くなった井手隆之さんの姿を重ねたファンも多いことだろう。

また、メガバスがサポートしている若手は西方面に強く、関東地方を拠点として現在活動している若手は実際、小松さんただひとり。

その意味でも、メガバス社、ファン、双方からの期待は大きいに違いない。

関東(霞水系)で活躍する小松さんのフェイバリット『メガバス』アイテム

ルアー:ナックルLDジュニア

【スペック】

  • 全長:55mm
  • 重さ:3/8オンス
  • タイプ:フローティング
  • フック:#6

可動型のリップを持ったクランクベイト「ナックル」のチューンドモデル。

可変機構をオミットし、リップには基盤リップを採用。ウェイトを固定重心&低重心化させることで、ウルトラハイピッチなウォブンロールを実現している。

小松「濁りがきつくなったりといった状況ならオリジナルサイズですが、メインで使用するのはジュニアモデルです。このサイズ感、アクションの質、潜行レンジ。どれをとっても霞ヶ浦水系で使うのに最適です。もちろん、クランクベイトは用途に応じて使い分けますが、その中核を担うのが『ナックルLDジュニア』なんです」。

その高いコンフィデンスはもちろん、それまでにも数々の釣果をもたらしてきてくれたからに他ならない。

小松「オススメの使い方は、ハードボトムに時々タッチさせるように巻くことです。例えば霞ヶ浦の西の洲のようなエリアでこれをやると、でかい魚がよく釣れるんです! ロッドはグラスロッドがオススメです。自分が使っているのは、デストロイヤー トマホークのF4-64TXで、こういったロッドを使えばまずバレないです」。

ナックルLDシリーズのベリーにはローリングスイベルアイが搭載されているため、元々バラシに強い設計となっている。しかし1尾のバレが大きく結果を左右するトーナメントのような場面では、念には念を入れたバラシ対策をとることは必然といえるだろう。

ロッド:デストロイヤー F2-66XS ウィペット

5代目となるメガバスのフラッグシップロッド・デストロイヤー。

ルアーマガジンで行われている読者投稿による人気タックルランキング「タックルオブ・ザ・イヤー」にて殿堂入りを果たしたF4-66Xなど、ベイトロッドのイメージが強いデストロイヤーではあるのだが、小松さんの主戦場はトーナメント。

しかも、国内屈指の猛者同士が激闘を繰り広げるJBトップ50ともなれば、やはりスピニングロッドの出番も増えてくる。

そういった場所でも頼れるデストロイヤーが『F2-66XS ウィペット』なのだという。

【スペック】

  • 全長:6ft6in
  • 自重:90g
  • アクション:ファスト
  • 対応ルアーウェイト:1/32~1/4oz
  • 対応ライン:3~10lb

小松「実際に試合でも使っているロッドです。デストロイヤーのスピニングロッドでライトリグをやろうとすると、これよりもフィネスなものではソリッドティップのF1st-66XS、F0st-63XSの霧雨シリーズになってきます。ですがカスミ水系はやはりカバーも多いので、とくにその周りを狙うのであればチューブラーでしっかりとバスとのやりとりができる『F2-66XS ウィペット』が活躍してくれるんです。これ一本で色々な場面で役立ちますよ」。

先日行われた陸王U-30に参加した際には、アシまわりを狙ったフォール系の釣り(イモラバ=テールレスグラブのラバーチューン)や、サイコロラバーを用いたサイトフィッシングで使用している。

なお、ブラインドでのネコリグなど、オープンウォーターの釣りでは『F1st-66XS』も使用してる。

その活躍は陸王U-30をチェック!

トーナメントのJBトップ50はもちろん、先日行われた陸王U-30にも参戦している小松さん。

若干27才のメガバシスト。

これからの活躍にも期待がかかる。