コクチバス爆釣!バス釣り天国がこんなところにあったとは…

2024 シーバス特集

Day.2 正真正銘のジャーニー開幕! コータロー、ついに開眼!?

超絶セレクティブ! 慣れないスモールに苦戦

そもそも「川村光大郎×スモール×岸釣り」という、異様な構図の本取材。コータローがスモールを狙うのも珍しいし、スモールなのにオカッパリというのもまた珍しい。
ゆえにどんな風に攻略していくのかは記者も興味津々。

「スモールは桧原湖で何度か経験はあるくらいですね。一括りにスモールマウスといっても、フィールドによって個性もあると思います。
昨日ざっと見た感じでは、スモールはちょい沖で羽虫食い、デカいラージは船についてきちゃって、振り返えれば奴がいる状態でした(笑)」

前日の感触からある程度反応の良かったルアーに絞り、最強陸王、いざ出撃~!

希望湖は周囲を囲む林道を歩きながらのオカッパリになる。トレッキングコースというのも有名で、これがまた結構しんどい…。

「昨日丸一日ボートでやったのに、景色が全然違って見えますね。なんかオカッパリのほうがむしろ釣れそう! 」

そう言いながらもあっという間に半周…、バイトは思ったように得られない。

「いや~、想像以上に厳しいですね。魚はたくさんいるんですけど、食う魚にアプローチできる回数はやっぱりボートに敵わない。
ラージは見かけないし、スモールはホントに羽虫ばっか食べてて、ルアーに見向きもしませんよ。いっそマイクロベイト使ってみようかな。持ってきてたかなぁ…」

試行錯誤しながらもゴソゴソとボックスを漁り、取り出したのは2本だけ忍ばせていたリアルスラッガーの1・7in。

「ちっさ~! ! これでもあの羽虫より全然の大きいですけどね。おりゃ! 」

ビャッと、空を切るような音を立ててキャスト。すると…!

「うお~、反応した! スゴイ、ここまでサイズ落とすと反応するんだ! おもしろ~! 」

マイクロベイトに好反応を示すスモール。コータロー、ついに攻略の糸口を掴んだか!?

本来初日の予定だった、釣行2日目。オカッパリで希望湖に挑む。ルールをしっかり確認し、釣り券の購入もお忘れなく。

今回の旅で出会った生物。いきなり道路にキツネ、夜道のフクロウ(しかも2羽)、池を泳ぐアカハライモリ、熊鈴を鳴らしまくる外人。どれも滅多にお目に掛かれない。

湖の外周は割と起伏の激しい林道になっている。林道と言うより山道に近く、噂によると、クマが出没したことが何度かあるとか。歩くだけなら1時間程度で1周できる。

初心者の心得② エサを知れ!

どんな釣り場でもエサの存在は外せない。スモールが羽虫を食べているのは目で見て明らかだったが、後に釣り上げたスモールが吐いた内容物が羽虫オンリーだったことに驚いた。

羽虫

パクッ

胃の中は羽虫だらけ!

「意外と見切るな~」

スティーズリアルスラッガー1.7in[DAIWA]
目玉付きのリアルシェイプかつ、ハンドポワードによる鮮やかなカラーリングが秀逸なマイクロベイト。

いっそ、極限まで小さくしてみる!
普段、コータローのフィネスの下限はブレーバーマイクロのダウンショット。細身ではあるが、それでも長さは3in。リアルスラッガーはその半分程度。

野尻湖4コマ

「6時まで、野尻湖! 」

今井亮介さん(DAIWA)「あれ、コタローさんじゃん! 」
「なんという偶然! 」

今井さん「野尻湖は2.5lbじゃないとダメダメ~」
「そうなの? じゃあライン頂戴! 」

結果・・・
使ってない…(笑)
「今井さん、ゴメンナサイ・・・」

苦戦ののち、掴んだ閃きの光明!

サイズこそ、希望湖アベレージだが、マイクロベイトを試してから好反応。戦略が広がる。

【ジャーニースポットその1】長野県立美術館

国宝前に佇む、歴史ある美術館

1966年に信濃美術館として開館し、2021年に「ランドスケープ・ミュージアム」をコンセプトに長野県立美術館として名称を新たにオープンした。
屋上広場「風テラス」からは、信州の山に囲まれた街並みと国宝・善光寺を一望することができる。

この場所に訪れたのは併設される「東山魁夷館」が目的だ。魁夷が描く作品には信州とゆかりのある絵が多く、なかでも『静映』は今回の旅の舞台でもある希望湖を描いたとされている。
美術目線で見る釣り場というのもまた一興だろう。

東山魁夷館

長野県長野市箱清水1-4-4
TEL:050-5542-8600
(ハローダイヤル)
開館時間:9:00~17:00
(展示室入場は16:30まで)
休館日:毎週水曜日
(祝日の場合は翌平日)
観覧料:コレクション展
(本館・東山魁夷館共通)
一般700円
※企画展は展覧会により観覧料が異なります

ひがしやま・かいい/昭和を代表する日本画家の一人。
風景画が有名で、白い馬が描かれた作品の人気が高い。
神奈川県出身だが、長野県を「私の作品を育ててくれた故郷」と称していた。1908年~1999年。本名は東山新吉。

葛飾北斎と3つの信濃 ―小布施・諏訪・松本―

カバー付き一筆箋1,200円(税込)
希望湖が舞台となった『静映』がカバーに描かれた付箋。

希望湖で撮影した実際の景色。白樺の木が群生する特徴的な場所だが、特定するまでには至らなかった。

7/1~8/27まで、特別展として「冨嶽三十六景」で有名な葛飾北斎の作品が展示。
目玉は初の移送展示となる小布施町の上町祭屋台。そのスケールに圧倒される。

【ジャーニースポットその2】手打ちそば処 元屋

サラッといただける、更科風の二八そば。新そばの豊かな香りが口の中に広がる。
●住所:長野県長野市長野大門町587-3

いただきます!

天せいろ 1,250円

【ジャーニースポットその3】つり具の上州屋 長野店

入口のすぐ前に虫ルアーコーナー。ナノシグレとピクセンを購入。

野尻湖の最寄となる釣具店。バスコーナーも広く、スモールマウスメインの地域ならではの品揃えが珍しい。
●住所:長野県長野市稲田1-19-8

近隣店舗もチェック!
つり具の上州屋長野川中島店
より町中に位置し、長野南バイパス沿いという好立地。県内最大級の大型店だ。

未知なるフィネスへ。マイクロパターンの逆襲

午前中に山を降り、美術館やそば屋、釣り具屋巡りなどを終え、再び希望湖へ戻ってきた夕方。
マイクロベイトのパターンにたしかな感触を得たコータローはスピニングタックル2本を携えて希望湖のラストスパートに臨む。

「リアクション用のブレーバーマイクロと、釣り具屋で新調したマイクロベイトを用意したスピニングの2本立てです。P Eとはいえ、0・3号なんて細いラインはなかなか使わないので緊張しますね」

しかし、ローライトのせいか、若干の吹いている風のせいか、午前中は積極的に水面の羽虫を捕食していたスモールたちの姿が見られない…。

「スモールは本当にオンオフのスイッチが極端だなって思います。たとえばサイトでも、魚側にこちらの存在が気づかれたとしてもラージはまだチャンスがあるけれど、スモールに関しては絶対と言っていいくらい食わない感じがするので、その辺のシビアさを感じますね」

慣れないスモールに苦戦しつつも、足で稼ぎ、少ないチャンスをものにし、グッドサイズのラージを立て続けに釣り上げたコータロー。これぞ、陸王スタイル。

「いやぁ、なんとか一矢報いた感じですね。スモールはどうしても釣り慣れてなさがあるんですけど、ラージはある程度場所に固執してくれるのでまだやりようがありました。ホント、スモールはすぐどっか行っちゃうから難しいわ(笑)」

でも明日は野尻湖よろしくね!

「おーし、道具も整えたしグッドサイズ釣るぞー!!」

「0.3号こえぇ~!」

希望をつないだマイクロ二刀流!

ブレーバーマイクロ[ボトムアップ]2.6gダウンショット
コータローの奥の手的リグ。ショートリフトでバスの目の前に落とすマイクロリアクションは希望湖でも効果抜群!

倒木の下に身を隠していたラージの口元へ落とし込んで一閃。2本のフィネスを巧みに切り替えていた。

「よっしゃ! 慣れないラインはハラハラするね! 」
マイクロベイトのような軽量リグのキャスタビリティを上げるため、PE0.3号に挑戦。普段、細くしても0.6号までのコータローにとって撃細ラインでのやり取りはスリル満点。

ライク1.5in[エンジン]


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