水辺によく柳の木がある。釣り人には意外に馴染みのある木かもしれない。で『柳の木の下に幽霊が出る理由だぁ?』それを釣り場の雑学とはなんだと、アンチオカルトのみなさますいません。実は、理由がちゃーんと在るんですよ。いや、もちろん諸説ありますが、意外に納得できる理由かもです。先日の取材で、ようやく釣り人と柳の木を同時に写し込むことができましたので、記事にしたいと思います。ちょっとした飲みの席のネタにしてください。
●文:ルアマガプラス編集部(深谷)
柳の木の下というのがミソかもしれない
柳の木の下に幽霊がよく出るというのは、どっちかというと三段論法。まず、柳の木って、ちょっと面白い成分が出るの知ってました? みなさん、鎮痛剤の『アスピリン』ってご存知でしょうか。ちょっと、AI先生に簡潔に解説していただきましょうか。
アスピリンの主成分は「アセチルサリチル酸」です。アスピリンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の一種であり、主に以下の効果があります:
- 鎮痛作用: アスピリンは痛みを和らげる効果があり、軽度から中程度の痛みに対して使用されます。
- 解熱作用: 発熱を抑える効果があり、熱や熱っぽさを軽減します。
- 抗炎症作用: 炎症を抑える効果があり、関節炎や筋肉痛などの炎症性疾患に使用されることがあります。
- 血小板凝集抑制作用: アスピリンは血液中の血小板が固まるのを防ぐ効果があり、血栓症の予防に使われることもあります。
で、この鎮痛剤として知られるアスピリンの主成分ってのが「アセチルサリチル酸」ってヤツなのがわかるかと思うのですが、実はこの「アセチルサリチル酸」って成分、柳の木の樹皮から取れるよーなのです。ひいては柳からとれるそうなんです。
ということで、昔から、この柳の木の持つ効能というのは知られてたというワケです。
つまりです。現代のように薬がありふれた時代ならいざしらず、体調不良を感じた昔の人は、柳の木の下に集まったのではないでしょうか。持ち帰って薬草としても重用されていたとは思いますけども。
例えばですが、刀傷を負って這々の体で柳の木の下へ。下に行くだけでアセチルサリチル酸の影響を受けるかどうかまでは調べてはいませんが、樹皮を剥いでその効果(鎮痛)を得たりしたのかもしれないということまでは妄想せずともわかります。他の痛みを伴う体の不調しかりです。
実際に、そういった民間療法に関する記録は調べるといくらでも出てきます。
ただ、柳の木の下にたどり着いたものの、そのまま体調が悪くなって絶命。って人ももしかしていたかもしれませんよね。
柳の木の効能を知ってる→求めて向かう→そこで息絶える人も少なからずいる→柳の木の下で絶命している人を見かける→幽霊が出たと思う、もしくは幽霊が出た?(笑)←この分母が増える
そんな逸話の積み重ねで『柳の木の下には幽霊が出る』なんて話になったのかな?と思った次第。幽霊が出る理由についての三段論法については考察にすぎませんが、柳の木のアセチルサリチル酸のくだりは本当の話。
涼しくなるようなお話ではなかったですが、釣り友との飲みのネタにでも使ってくださいませ。釣りしていてちょっと、疲れたら柳の木の下で休むなんてのも良かったりするかもしれませんね。
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