《2023年》全部わかるサワラ釣り!プロに教わる基本からロッドやリール、ルアーの選び方

新たなルアーターゲットとして昨今注目を浴びているのが、サワラ。暴れまくってダッシュする俊足スプリンターでありながら、見た目のイカツさもアングラーの“厨二病心”をくすぐってくれるヤバいヤツだ。コイツの釣り方を、百戦錬磨のガイド船「海猫」の三枝キャプテンに叩き込んでもらおう!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

【Profile】

三枝 優(さえぐさ・すぐる)

東京湾のシーバスガイド船『海猫』のキャプテン。シーバスを中心に、東京湾内においてルアーで釣れるターゲットならば幅広く対応。サワラもそのうちの1魚種で、ここ4年ほどめざましい釣果を上げているという。

サワラってどんな魚?

ルアーフィッシングの世界では60cm以上をサワラそれ以下をサゴシと呼び、ブリやヒラマサといった青物釣りのジャンルのひとつとされている。そのファイトは獰猛で、ヒットすると強烈な首振りの後、一気に突っ走る。歯が鋭いだけに見た目も怪獣っぽい。

アングラーを魅了する新たな定番ターゲット

何でも、サワラが大人気らしい! サワラと言えば漢字で『鰆』と書くだけに、特に関西では春が旬の魚として認識されていたようだが、関東では秋~冬が旬となり漁でも水揚げが多いと聞く。では、ルアーの『釣り物の旬』としては、どうなんだろう…?

サワラとシーバス。同じボートでも狙う場所が違う

三枝「少なくとも東京湾ではシーバス同様、割と1年中狙える魚になってきました。僕の記憶では湾奥で釣れ始めたのは10年くらい前だったと思うんですが、ルアーで狙ってコンスタントに釣れるというものではありませんでした。しかし、多くのシーバスガイド船の試行錯誤を経て、今のような盛り上がりを見せてきたのが4年ほど前からですね。ルアーも各メーカーから、シーバス用ルアーや青物用ルアーをベースにサワラ・サゴシ対応モデルが発売されるようになり、一気に火が付いた感じです」

基本的には、ボートゲームですか?

三枝「少なくとも、東京湾でコンスタントに釣果を狙うなら、ボートが一番ですね。イワシやコノシロなどのベイトフィッシュの群れを追って回遊しているので、それをボートで追いかけるスタイルです。岸際や障害物に居着いたり、河川の上流域まで入ってくるシーバスとは、その辺りが違う部分です」

シーバスは岸際や橋脚などにピッタリ居着いたり、河川にも入るから陸っぱりでも釣れる。しかし、サワラはベイトを追いかけて沖合を回遊するから、基本はボートゲームなのだ。

「跳ねる」サワラをみんなで探すところからスタート!

サワラはどんな水域で釣れるのでしょうか?

三枝「東京湾の湾奥の水深は深くても20m前後なので、ジギングではあっという間にサーチが終わってしまう。だから基本的にはキャスティングゲームです。釣りやすいのは水深3m以浅でベイトフィッシュの群れを追いかけているサワラで、ベイトの群れを下から突き上げるように捕食するので、活性が高ければ水面から跳ねる姿が確認できます。そして、その“跳ね”をお客さんにも協力してもらって、探すところからゲームが始まります」

ただ、いつも跳ねているわけではないんですよね?

三枝「もちろんです。ベイトが沈んでしまえばサワラも沈んでしまいますから、そういう場合は実績場を回って魚探で探し、深いレンジを探れるルアーを使用します」

まずは「跳ね」を探せ。話はそれからだ!!

大海原に出て、まずはお客さんとともに四方を見渡してサワラの“跳ね”を探すという、青物ゲームらしいスタート。跳ねが確認できなくても鳥山やベイトのボイルが確認できればサワラがいる可能性は高いので、一直線で向かう。

跳ねるサワラ、鳥山を探す。

見えない場合は船長&魚探が頼り

表層に反応がなくても、サワラはベイトフィッシュの群れに着いている可能性が高いので、ここから先は船長におまかせ。魚探を駆使して、ベイトフィッシュの群れを探してくれる。

ナブラや鳥山が見当たらない場合は、通常のボートフィッシングと同じように魚探を中心としたゲーム展開になる。

マヅメ時と潮止まり前後は外せない

一番のチャンスタイムは、やっぱり朝マズメと夕マズメ。もちろん日中でも時合が訪れることはあり、特に潮止まり前後には太陽がテッペンに昇っていても、活性が上がりやすい。

マヅメと潮止まり前後は活性チャンス。目を皿にしてナブラやボイルに集中しよう。

サワラとのファイト&取り込み時の注意点

三枝「サワラはルアーに食い付くと、まずは凶暴なほどの首振りをカマしますから、タックルをしっかり支えていないと落としそうになるかもしれません。その後一気に突っ走ってラインを引き出されるんですが、このときに鳴り響くドラグ音がたまらないですね! そしてボートの周りをグルグル回りながら寄せたり走ったりを繰り返し、ボート際まで寄せると再びダッシュです。コレがまた楽しい!!」

怪獣的風貌の通り、サワラのファイトは超強烈!

掛けたサワラは強烈な首振りと突っ込み、猛ダッシュを繰り返す。青物釣りと同じジャンルに分けられるのはこれが理由だ。

三枝「こんなやり取りを2~3度繰り返した後、ようやく取り込みですが、歯が鋭くケガをする恐れもあるので、すべて船長がやりますから安心してください」

鋭い歯だけでなく、暴れるサワラの口元にあるルアーにも要注意

怪獣っぽい風貌を決定付けているのがこの鋭い歯。実際にケガをする確率も非常に高いので、取り込みは船長さんにおまかせしよう。船に取り込んだあとも暴れるので、鋭利なフックがついたルアーにも要注意。写真撮影時もフィッシュグリップ必携!

サワラを狙うおすすめタックルは「ボートシーバス用」

タックルですが、サワラ専用…というのは、まだ種類が少ない。

三枝「ボート用のキャスティングゲームロッドならば問題ありません。僕は基本的にはボートシーバス用のスピニングタックルを使用しています。シーバス用でM~MHくらいのパワーならば30g前後のルアーも遠投しやすく、それでいてバイト後にサワラが突っ走ってもドラグ調整さえ適切にできていれば、口元が切れたりすることなくファイトを楽しむことができます」

青物用スピニングタックルという選択肢もあるが、サワラという魚は身がとても柔らかく、ロッドにパワーがありすぎるとフッキングした部分が広がったり、身切れしたりして簡単にバレてしまうことがあるという。その意味で、三枝さんはシーバス用を推奨する。

高速巻きがイージーにできるM~MHのスピニングタックルを

三枝さんのタックル例はこちら

●ロッド:ディアルーナBS S610(シマノ)
リール:10ステラ4000XG(シマノ)
●ライン:PE1.2号
●リーダー:フロロカーボン5号

【サワラおすすめリール】4000番以上の超ハイギアスピニングモデル

サワラは歯が鋭く、ルアーの前に回り込んでバイトされると高確率でリーダーを切られるため、常にルアーの後から追わせてバイトさせる必要がある。そのためには巻上速度が速い、1回転で1m前後巻ける4000番のエクストラハイギアが最適。

強烈な突っ込みに合わせてドラグを効かせるスタイルを考えても、やはりドラグ性能に優れたスピニングリールの方が適している。

ツインパワー 4000XG(シマノ)

金属ローター+アルミボディから生まれる圧倒的な剛性感にもかかわらず、旧モデルから軽量化にも成功。突然のメーター級や青物にも対応する堅牢なリールだ。

ストラディック 4000XG(シマノ)

2023年に4年ぶりの全面刷新を遂げたストラディック。今モデルより搭載された「インフィニティクロスは、ギア歯面の設計・製造技術の進歩によりドライブギアとピニオンギアの噛み合う接地面積が向上。サワラキャスティングの高速巻きにピッタリの技術だ。

セルテート LT4000-CXH(DAIWA)

頑丈なリールの代名詞であるセルテートシリーズ、本モデルはLTコンセプトを追求したことにより圧倒的な軽量化に成功。タフデジギアとモノコックボディの相乗効果で軽量化しているのに従来以上に剛性がアップしている。

レグザ(DAIWA)

2023年にフルモデルチェンジを果たしたレグザ。最新イグジストにも導入されているエアドライブデザインを採用したことにより、巻感が圧倒的に進化。高純度アルミボディにより大物がヒットしても歪みのないリーリングを実現している。

【サワラおすすめロッド】6.8~7.3ftのM~MHパワーのスピニングモデル

サワラはダッシュ力のある魚だが、ルアーを感知してからバイトするまでにはそれなりの距離が必要となる。つまり助走が長い魚なのだ。

したがって20mレンジまで素早く沈められる30g以上のルアーを、思いっ切りキャストして飛距離を出すことができるロッドが不可欠。M~MHクラスのパワーでレングスは6.8~7.3ftほどのロッドが適切となる。

ディアルーナBS S610(シマノ)

ビギナーからベテランまで誰もが使いやすいディアルーナBSのスピニングモデルは。特に「S610M」は10g程のルアーからミノーやバイブレーションなど使えるルアーの幅が広いバーサタイルモデル。ボートシーバスロッドだが、サワラキャスティングにもバッチリ対応

ムーンショット BS S73M+(シマノ)

実売1万円台で届く価格帯が嬉しい2023年新製品の「ムーンショット BS」。なかでも「S73M+」はサワラキャスティングの生命線ともいえるロングキャスティングを可能にする7ft3inのレングスを持つ。ミノーからブレードジギングまで幅広く対応する。

ベイブレイズ BBZ6112S-MH(テンリュウ)

2023年、ベイブレイズシリーズに待望の追加モデルとして登場した「 BBZ6112S-MH」。身近なベイエリアでより本格的なブレードジギングが楽しめる。サワラに青物、巻きスピードを落とせばマダイやシーバスもターゲットだ。6ft11inという絶妙なレングスは乗合船でも取り回しやすい。

ラテオBS LATEO BS 72MHS・W(DAIWA)

「ラテオBS」が2018年以来となるモデルチェンジを果たし、2023年さらなる進化を遂げた。ベイトフィッシュの群れを中・大型ミノーやバイブレーションの遠投で探る釣りに最適な遠投ロッド。強いバットにより、サワラをはじめ小型青物のキャスティングゲームにも対応。

スクアド サワラ ブレードジグスペシャル&ミノースペシャル(レジットデザイン)

サワラの跳ねが多く確認できたり、エサとなるベイトが上ずってるときはミノーで誘い出したい。しかし状況一転、ベイト反応がボトムに移行したときは即座にブレードジギングへ切り替えたい。そういった状況にベストマッチする2本を持っているとルアーチェンジの時間を無駄にせず、短い時合を逃さない。

【サワラおすすめライン&リーダー】1.2~1.5号PEライン&~25lbフロロリーダー

より遠くまでキャストするために、引っ張り強度さえ確保できるなら可能な限り細いPEラインが良い。問題はリーダーで、サワラの鋭い歯が触れればどんなに太いリーダーもすっぱり切られてしまう。

だからサワラゲームではバイト時にリーダーに干渉されないよう、常にルアーのテールフックに掛けるイメージでアクションする。リーダーに歯が触れないなら20lbでも切れることはない。飛距離で考えても、細いリーダーの方がガイド抜けがよく、さらにロングキャストが可能となる。

サワラゲームのメインウェポン:シンキングロングミノー

食性ではなく、リアクションバイト狙いのルアー

ここからはルアー選びを。まずはメインとなる3mレンジまでを探れて、バイトを積極的に誘えるシンキングタイプのロングミノーから。

三枝「他のルアーを使う場合はマッチ・ザ・ベイトを意識したサイズを使うんですが、ロングミノーの場合はあまり考える必要はありません。というのも、ジャークして大きく左右へとダートさせ、食性と言うよりはリアクションバイトを誘うからです。ただ、前に回り込まれてバイトされてリーダーが切れないように、とにかく高速でジャークしてください。仮にポーズを入れるとしても『0.1秒』程度と、一瞬にするのがキモです」

シンキングロングミノーの例:ルドラ130S(O.S.P)。

止めても0.1秒…とにかく高速アクション!

着水したら高速ジャークを5回程度繰り返し、間髪入れずに高速ただ巻き、そして0.1秒ほどポーズを入れたらすぐに高速ただ巻きして、再び高速ジャークを5回…と、とにかく忙しい。『止めたら切られる』と思った方がいい。

とにかく速く! リーダーを噛まれないように高速アクションを繰り返すのが基本的なアクションだ。

サワラの食性に訴えるルアー:ヘビーシンキングミノー

高速巻きでヒラを打ち、打った瞬間にバイト!

次は青物のナブラ狙いなどに使うヘビーシンキングミノーだ。

三枝「サワラが跳ねている、またはシャローレンジで捕食しているなら、着水後からの高速巻きでOK。ヘビーシンキングミノーは高速巻きすれば自動的にヒラを打ち、その瞬間にバイトすることが多いです。また、サワラもベイトも沈んでしまっている場合は一旦ボトムまで沈め、斜め上方向に高速で巻き上げてきます。途中で連続ジャークを入れたりするのも効果的で、ロングミノー同様にリアクションバイトが誘えます。ただ、やっぱりジャーク後のポーズは『0.1秒』を厳守です!」

ヘビーシンキングミノーの例:ピンテール サワラチューン(ジャクソン)。

マッチ・ザ・ベイトは意識するべし!

食性に訴えかけるという意味では、サワラゲームにもっとも適していると言えるのがヘビーシンキングミノー。それだけに実際に食べているベイトフィッシュのサイズを意識して、ルアーのサイズを選ぶのも重要になってくる。

当日のベイトを確認したり、あるいは季節からベイトを予想するのも有効だ。それらに合わせてサイズを変えていこう。

広くサワラを呼び寄せるルアー:ブレードジグ

ヘビーシンキングミノーにはないアピールで誘う

最後は、昨年辺りから流行し始めたブレードジグだ。

三枝「表層付近の攻めはロングミノーにまかせて、サワラやベイトフィッシュの気配が表層に見えない、感じられないときにはブレードジグの出番です。基本的な使い方はヘビーシンキングミノーと同じですが、まずはジャークなどせず一心不乱に巻き上げます。ブレードからの波動とフラッシングが、ヘビーシンキングミノーにはないアピールでサワラを誘います。ブレードから飛沫を上げながらの高速表層巻きもアリですね」

ブレードジグの例:マキッパ サワラチューン(メガバス)。

圧倒的な飛距離を活かすべし!

小さくても重いので飛距離は抜群。サワラもベイトも見えず、とりあえずサーチに徹したいならば、広く深く探れるブレードジグを最初から投入するのもひとつの手。

まずは高速巻きで探り、『0.1秒』ポーズでバイトを誘うのも良し。

落として巻くのがブレードジグの基本。ジグだけあり沈むのが早く飛距離も出るので、広範囲を探っていくのに最適だ。ブレードのアピールも○。

ブローウィン!140S(ブルーブルー)【シンキングロングミノー】

「ブローウィン!」はシーバスメーカーとして快進撃を続けるブルーブルーの人気シンキングロングミノー。重心移動システムを搭載、スリムな形状でよく飛ぶのはもちろん、シーバスのスイッチを入れるための「ジャーキング」がサワラのリアクションを誘ってくれる。

ルドラ 130S(O.S.P)【シンキングロングミノー】

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オーエスピー(O.S.P)

レジェンドバスプロ並木敏成さんが率いるO.S.Pの「ルドラ」は、一部の船宿では「絶対ルドラ持ってきて!」と指定されるほどサワラゲームでは釣れるルアーとして有名。トゥイッチやジャーキングのパワーを伝えにくい遠投先でも、ロッドアクションに反応して機敏な動きを見せる。

ダーティンZ(DAIWA)【シンキングロングミノー】

キレのある激しいダートアクションに特化したDAIWAのシーバスルアー「ダーティンZ」もサワラ釣りに有効。サワラゲームにおいてシンキングロングミノーに求められている遠投性能&ダート性能が集中的に高められたルアーであり、軽い力でも広いダート幅で動いてくれるため扱いやすいルアーとなっている。

X-80マグナム(メガバス)【シンキングロングミノー】

「ハチマル」の愛称で幅広いフィールドで使われ続けるX-80のマグナムモデル。メガバスCEO伊東由樹とプロアングラー村岡昌憲の両者が手を組んで生まれたハチマルを、ランカー級のシーバスを積極的に狙っていくため100mm超にビルドアップさせたものだ。ジャイアントシーバスと同等のパワーを持っているサワラを狙うのにふさわしいと言える。

ピンテールサワラチューン/サゴシチューン(ジャクソン)【ヘビーシンキングミノー】

サワラ専用ルアーの先駆けとなったジャクソンの「ピンテール」シリーズ。35gと42gというかなりのヘビーウェイトを活かした遠投性能でサワラ&サゴシを釣っていく。ナブラやボイル撃ちが主体となるサワラゲームでは、まずはいち早くピンポイントにルアーを届けることがアドバンテージとなるのだ。

コンタクト・フリッツ(タックルハウス)【ヘビーシンキングミノー】

「コンタクト・フリッツ」はタックルハウスの老舗ヘビーシンキングミノー。長年シイラやカツオ、マグロのキャスティングゲームで高い実績を誇ってきたルアーだ。やはりナブラ&ボイル撃ちを得意とし、一般的なミノーをはるか凌駕するキャスタビリティで活性の高いサワラにアピールしていこう。

ブレードショーテル(シャウト!)【ブレードジグ】

サワラ釣りにおけるブレードジグの主な使用法は、前述したように他に例を見ないほどの高速巻き。しかし全てのメタルジグがそのような速度域に対応しているわけではない。シャウト! の「ブレードショーテル」は高速巻きでも安定して泳いでくれる形状を追求。破綻することなく安定したアピールが可能だ。

メタルマジックTG(アクアウェーブ)【ブレードジグ】

コンパクトさを追求したブレードジグがアクアウェーブの「メタルマジックTG」。タングステン素材を使用することでダウンサイジングを実現しただけでなく、ブレードにもコロラドタイプを採用して全体的なシルエットをコンパクトに。その心は「小さいものが速く動く方が視覚的に速く見える」からだ。

マキッパサワラチューン(メガバス)【ブレードジグ】

メガバスのソルトシリーズにおいて人気のショアジギング用メタルジグ「マキッパ」がサワラ向けにチューンされたモデル。サワラの鋭い歯でリーダーを切られないよう、フックとジグとの接続にスイベルとスプリットリングが用いられているのが特徴だ。

メタルマル(ブリーデン)【ブレードジグ】

エギを思わせる異色のジグ形状が特徴の「メタルマル」。魚種限定解除を標榜するこのルアーはもちろんサワラも射程圏内だ。ブレードと同一のスイベルにダブルフックが接続されているため、ジグではなくブレードにアタックしてしまう「ブレードバイト」でもサカナを掛けていける。

サワラはとても美味しい魚!

三枝「釣れた人の9割が持って帰ります」

見た目はイカツいが、美味しい魚として有名なサワラ。

三枝「ファイトも楽しい魚ですが、それ以上に食べたくて釣りたいお客さんも多いです。海猫には氷入り160Lクーラーを常備していますし、絞めから血抜きまでしっかりやりますから、手間なくお持ち帰りいただけます」

掛かった後にバレやすいとされる柔らかい肉質は、舌の上に乗せると圧倒的な美質に変貌する。その味わいはとろけるようだ。

サワラは非常に美味しい魚でありながら実は劣化が早く、鮮度の高いものを味わえるのは釣り人の特権とも言える。しかし、より美味しくいただくためには適切な処理と保存を行いたいところ。ルアマガプラスでは誰でも簡単にできる魚の仕立て法「津本式血抜き」を推奨しています。

さて、東京湾ではこれからハイシーズンに突入するようですが、現在の釣果はいかがでしょう?

三枝「好調な滑り出しだと思います。シーバスやイナダが混じりながらも、3kgクラスが釣れ始めています。これから晩秋~冬にかけて、もっと釣果は伸びてくるはずなので、ぜひチャレンジしに来てください!」

釣って楽しい! 食べて美味いサワラゲーム。刺激的なファイトを楽しみたいなら、ぜひ今おすすめの釣りだ。

※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。