
皆さん、こんにちは!ルアマガプライム担当のティーチャー大場です!毎年、激流の如く1年が過ぎ、早くも年の暮れ…。今回は、2023年に個人的に買ってよかったルアー・ベスト3を紹介させていただきます。選考基準は、もちろんよく釣れたという点はマストなのですが、その中でも自分にとって新しい発見があった、新しいパターンを教えてくれたルアー、という観点で選びました。
●文:ルアマガプラス編集部
ティーチャー大場
10年以上勤めた中学校教員の職を辞して上京、ルアマガに突撃入社したちょっとクレイジーなバス釣り大好き37歳。ルアマガプライム担当。
【第3位】チビタレルデッドライズ(ジャッカル)/ベロ120F(BETOBETO)
上:チビタレル●全長:130mm●重さ:42g●タイプ:フローティング●カラー:8色●価格:4620円(税込)
下:ベロ120F●全長:120mm●重さ:48g●タイプ:フローティング●カラー:6色●価格:5060円(税込)
チビタレルデッドライズの発売は2022年8月だったので新製品ではないのですが、今年の5〜6月頃、ギルパターンが効きやすいアフタースポーン期に開眼した130mmクラスのギル型ジョイントベイト。
このルアーの唯一無二の特徴は、リーリングをとめた時の横倒れ浮上アクション。
弱ったブルーギルを演出します。
この横倒れ浮上時のバイトを想定しているため、フロントフックがボディの側面についているという特殊なルアーです。
カバー周りや流れ込みに落とし、グリグリッと巻いてストップ、浮上中にドカンとバイト。
その日は、他のルアーではほとんどバイトがないタフな日だったのですが、この方法に気がついてからはバイト連発でした。
難しいテクニックは必要ないし、食わせるタイミング(つまり浮上時)も明確なので、かなり楽しい釣りです。
時期や状況は選ぶとは思いますが…。
そんなわけで、最近発売されたBETOBETOの『ベロ120F』ももちろん即購入。
こちらは、チビタレルデッドライズほど深く潜らずに水面直下を引いてくることができます。
止めた時も水中をずっと横倒れで浮いてくるのではなく、水面付近でパタンと横に倒れるイメージ。
また、リーリング中の縦向き時の姿勢とアクションレスポンスがよく、通常のギル型ジョイントベイトとして使うことも想定されている様に感じます。
フロントフックも側面と普通の位置の両方に付け替え可能です。
このあたり、どちらも川島勉さんが関わっているルアーではあるのですが、違いを出して使い分けられるようにしていると、川島さんご本人もおっしゃっていました。
来年の5〜6月頃、ぜひ試してみてください。
【第2位】ベビーチッパワRB(ニシネルアーワークス)
●全長:52mm●重さ:9.4g●潜行レンジ:0.9~1.2m(フロロ16lb使用時)●カラー:6色●価格:2090円(税込)
普段釣りをしていると他のアングラーが竿先に結んでいるのをけっこう見かける名作クランクベイト・チッパワ。
そのダウンサイジング版が今年発売され、試しに使ってみると超優等生なクランクベイトでした。
適度な引き抵抗で、低速から高速までハイピッチでしっかり泳ぐ。
どれだけ速く巻いても真っ直ぐ泳いで動きが破綻しない。
アイチューン不要でどんなスピードでも真っ直ぐ泳ぐって大事だなと再認識。
そして小さくてもよく飛ぶ。
カバーもヌルッと舐めるようにかわす。
キラキラ光る小型ブレードも効いている気がする。
中層速巻きで「ズンッ!」とバイト。ハイ、最高です。
まず先発で投げたくなる、そんな基本性能が高いクランクベイトです。
シャローランナーのRB(写真上)とミドルダイバーのDD(写真下)での使い分けが吉。
盛夏を過ぎた9月頃の初秋はクランクベイトの速巻きが効くということに気づかせてくれたルアーでした。
【第1位】クランキーダーター90/100(ティムコ)
1988年にティムコさんが初めて手掛けたオリジナルルアーとして登場した「クランキーダーター」。
他のルアーではあまり見られない大型メタルリップを搭載したクランクベイトです。
わずか2年でカタログ落ちしてしまったという早過ぎた天才系ルアーが、この度復刻。
その釣れっぷりは復刻版の開発に携わった大津清彰さんが頻繁にSNSやメディアで紹介していたため、発売を心待ちにしていたアングラーは多かったはず。
私も発売と同時に6個大量買い。
で、使ってみたら、メジャーフィールドでいとも簡単に釣れてしまったので、即神ルアー認定です。
釣れ方も自分にとっては新鮮で、岩盤近くを平行に引いたり、岸やカバーからやや離れたところを引いたりすると、何もない中層でバスがグンッと持っていきます。
私はプレッシャー対策で、メタルリップの両面をマジックで黒く塗ってフラッシングを抑えるチューニングを勝手にしてしまったのですが、どうやらこのメタルリップのフラッシングこそが釣れる理由だということを後で知り、1個無駄にしてしまいました。
90モデルと100モデルでリップの大きさが異なり、アクションの質が変わります。
個人的には90モデルの艶かしいアクションが好きで多用していますが、急潜行させたいときは100モデルの方がいいようです。
難しいテクニックは必要なく、ただ巻きで釣れるおもしろいルアーなので、ぜひ使ってみてください。
大きさの割に軽いので、ベイトフィネスリールで投げることをおすすめします!
それでは、今年もルアマガをご愛読いただき誠にありがとうございました。
皆さま、良いお年を!