冬におかっぱりでバスは釣れない? いやいや、そんなことはありません。数は期待できませんが、冬に釣れるバスは寒さに強い大型サイズ!そんな痺れる1尾に出会うチャンスを掴むための方法を霞ヶ浦水系のおかっぱりマイスター・佐々木勝也さんに伝授してもらいましょう。実釣の模様はYouTubeでもチェックできます!
●文:ルアマガプラスプライム
佐々木勝也(ささき・かつや)
霞ヶ浦水系をホームとする陸っぱりの名手。ランガンスタイルで、シャローに差してくる大型のフィーディングフィッシュを狙う釣りを得意とする。岩手県出身、1988年生まれ。
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冬の「釣れる時間」と「釣れない時間」
佐々木「冬になると水温が下がって釣りにくい季節になります。逆に言うと、冬のチャンスは明確で、『釣れる時間』と『釣れない時間』がはっきりとわかれます。冬にバスが釣れる時間帯(時合い)はズバリ、朝イチと夕マズメです」
佐々木「まず朝イチ、周囲が明るくなってきてからの30分間はゴールデンタイム。僕がもっとも多く冬バスを釣っている時間帯になります。どれだけ寒くても朝イチはチャンスです」。
佐々木「次にチャンスがあるのが夕マズメ。日が傾き、光量が落ちてくるタイミングです。時合いの目安は、周囲が薄暗くなり、偏光グラスを外したくなるくらいの時間帯です」
佐々木「この2つの短い時間帯に冬のバスはフィーディング(捕食)を行います。寒くて代謝が落ちるので、ハイシーズンほどエサを頻繁に食べる必要がなくなるからです」
佐々木「今回のロケで連発したタイミングも、まさに光量が落ち始めた夕マズメのタイミングでした。それまで同じストレッチを何度も行ったり来たりしていた中で、突然バイトが出るので、時合いのパワーを実感していただけると思います」
冬のエリア選び
佐々木「霞ヶ浦水系の場合、寒い時期は鳥と友達になるしかないですね。カイツブリやサギなど、魚食性の鳥が岸によってエサを捕食していれば、そこが有望エリア。冬でもエサを積極的に食べる元気なバスを釣るには、ベイトフィッシュの存在は必須です」
佐々木「あとは、適度に風が当たるエリアはベイトフィッシュが寄せられるので、冬でも有望です。あまり強過ぎるのは良くないですけど…」
時合いを逃さないためのルアー&タックルセレクト
佐々木「フィーディング(捕食)タイムの時合いに合わせてバスを釣るのであれば、ベイトフィッシュ(小魚)に似せたルアーをチョイスすることが重要。霞ヶ浦水系の場合、低水温期はエビよりもワカサギ、シラウオ、イナッコなどの小魚がバスのメインベイトとなります」
佐々木「そこで、1番出番が多いのがシャッドです。僕が1日の中で、投げている時間がもっとも長いルアー。広範囲を巻きながらテンポ良く探れて、霞ヶ浦水系に多いハードボトムエリアでも根がかりが少ない点が優れています」
●ササカツ的冬のシャッド用タックル
佐々木「次に有効な釣りがアラバマリグでの強い釣りです」
佐々木「水深があるエリアや消波ブロックの隙間などで使用します。冬は浅い場所ではあまり使いませんね」
●ササカツ的冬のアラバマリグ用タックル
佐々木「最後にホバストです。僕にとって冬のホバストは朝イチや夕マズメの良い時間帯に使うリグで、風がない状況で特に有効です。深場からバスを寄せるパワーはないので、バスがシャローレンジに浮いていることが条件となりますが、ベイトフィッシュそのもののシルエットで食わせの力は抜群です」
●ササカツ的冬のホバスト用タックル
佐々木勝也監修のアラバマリグ&ビッグベイト用ロッドが新登場!
今回、佐々木さんがアラバマリグで使用していた新作ロッドがこちら。
佐々木「もともとスティーズショアコンペティション(SC)モデルは、おかっぱりのスペシャリスト・川村光大郎さんがおかっぱりで釣り勝つためのシリーズとして登場したものですが、川村さんからの推薦もあり、今回僕が監修したビッグベイト用ロッドが追加となります」
佐々木「ストラトフォートレス68はアラバマリグ、ビッグベイト、大型トップウォータープラグを高次元で扱えるロッドです」
佐々木「このロッドを作る上で重要視したのは次の3点です」
①ビッグベイトを狙ったところに送り込めるキャスタビリティ
佐々木「やりこんでいる人はわかると思いますが、ビッグベイトの釣りこそ繊細さが求められます。着水音を抑えて狙ったピンポイントに正確にアプローチしなければなりません。数あるサンプルの中から断トツでキャストがしやすかったものを採用しています。軽い力でロッドがルアーを運んでくれるので、1日中ビッグベイトをキャストしていても疲れません。けっこう驚くレベルだと思いますよ」
②食わせた魚を確実にのせるフッキング性能
佐々木「STの表記からもわかるように、ソリッドティップを採用しています。『ビッグベイトロッドにソリッドティップ?』と驚かれる方もいるかもしれませんが、チューブラのティップと比べて圧倒的に魚が掛かります。バイトがあった時に、竿先がストンッと落ちるように持っていかれる感覚をぜひ体感したもらいたいです」
③ルアーアクションを十分に引き出せる操作性
佐々木「ソリッドティップを搭載する上で重要視したのが、ルアーの操作性との両立です。本来、チューブラよりも柔らかいソリッドティップは、ロッドアクションが竿先で吸収され、ルアーに伝わりにくい特徴がありますが、今回は高弾性の固いソリッドを採用することで、ビッグベイトの操作性も高次元で両立させています。ソリッドティップでもかなり細かい操作が可能です」
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