近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。
●文:ルアマガプラス編集部
Profile
ビッグスプーン×藤田京弥
難易度 | ★★★★ |
対でかバス | ★★ |
汎用性 | ★★ |
「バックスライドフォール」が、このルアーの核心だった
ビッグスプーンが唯一無二である理由
今でこそ“勝てるルアー”として認知されているビッグスプーンも、日本で紹介されはじめた当初は、出しどころの曖昧な存在だったと藤田は語る。
「バレやすいのも難点だし、フットボールで代用できると思っていました。真価を理解できたのは2020年以降です」
このころからライブスコープを駆使して「沖の魚」をターゲットにする釣りを習得。しかし魚探が普及して競争相手が増えるにつれ、どんどんバスがスレていく。そんなタイミングで爆発力を発揮したのがこのジャンルだった。
「メタルジグを落としても無視するバスが、ビッグスプーンならスイッチが入るのを何度も経験しました。さらにやり込んでいくうちに、“バックスライドしながら落ちる”のがキーだとわかりました」
まるで大きめのベイトフィッシュがボトムへ向かって逃走する泳ぎ。ほかのルアーでは演出しづらい、ビッグスプーンならではの特性だ。
「ただ、肝心の釣れるアクションを出すことが既存のものでは難しくて、せっかく追ってきたバスの鼻先でアクションが乱れて見切られることがよくあった。それを防いで、理想的なバックスライドを起こしやすく作ったのがカウンターバックです」
クリアレイクの印象が強いルアーだが、バスが中層のベイトを追いかけている状況であればさまざまなフィールドで効く、というのが藤田の見立てだ。
「ほかのジャンルでは替えが効かない、唯一無二の存在。いつでもどこでも釣れるタイプじゃないけれど、これにしか反応しない状況があります。かならずボックスに入れておきたいルアーのひとつですね」
シーズン早見表
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