常に最新技術を追い求め、ルアーへとフィードバックしていくメガバスだが、オーパーツ的な力を持つ往年の名作もまた多い。コアなファンほどその魅力に気づいており、時折数量限定でそんなルアー達が再び現世に舞い戻る。今回紹介するフラップスラップもそんなルアーのひとつだ。
●文:ルアマガプラス編集部
フラップスラップLBO(メガバス)
現在メインで展開されている「フラップスラップ」といえば、画期的な重心移動システム「LBOII」を搭載した『フラップスラップLBO』となる。
フラットサイドボディのプラグが持つ、キャスタビリティの悪さという欠点を、LBOIIを採用することでリカバーし、また体高のあるボディはLBOII搭載ルアーが得意とするロールアクションとも相性がよく、強烈なフラッシングと驚くほどの水押しを発生する。
『フラップスラップLBO』の登場が新たなアプローチを生み出すとともに、往年の「フラップスラップ」ファンを歓喜させたのだった。
2003年に生まれたメガバスのフラットサイド
初代の「フラップスラップ」はタイプXやグリフォンゼロといった名作たちと同時期の2003年に登場した。
その最大の特徴は、フラットサイドボディに、ヴィジョン95のシャフトバランサー(PAT.)と呼ばれる超低重心ウエイト設計を進化させたウェイト「クランクシャフトバランサー」を搭載しているという点。
ボディ後部側のウエイトが情報にクランクすることで、フラットサイドボディから放たれるロールアクションが強烈に水を撹拌。また、その重心のズレによってリトリーブスピードが変化するとロールアクション軸が変わり、フラッシングのしかたにも変化が生まれるというものだ。
また、リトリーブを止めた際にボディを「ブルッ」と左右に身震いするアクションも披露。
水押とフラッシングによる圧倒的なアピール力はもちろん、固定&低重心による抜群の泳ぎだしの良さ=スローリトリーブでのアクションも極めて秀逸であり、様々なシチュエーションで活躍する対応力の高さも魅力的だ。
その確かな性能は、2016年にエドウィン・エバースのバスマスタークラシック優勝にも大きく貢献していることからもわかるだろう。
また、フラップスラップはそのデザイン性の高さでも知られている。
コブナを思わせるリアルなシルエットの背中側は曲線で構成されているのに対し、ベリー部分はエッジの効いた形状を採用。フラット面の確保やロールアクションにつながるボディ全体の浮力バランスを確保するための考え抜かれた形状といえるだろう。
また、ルアーの顔は左右対称なのが一般的なのに対し、右と左で顔のデザインが異なっている点にも注目だ。
2024年限定で復活!カラーもスゴイ!
『フラップスラップ』、そしてそのロングビルモデル『ダイビングフラップスラップ』は2024年、オンライン限定で復刻!
定番カラーはもちろん、当時はなかったFA系カラーや新しいホログラムパターンのカラーも登場するので、オリジナルモデルを使ったことがないアングラーはもちろん、ストックがあるフラップスラップファンも要チェックだ!
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