開発者「ボクは裏技的な使い方はしていません」しかし、とんでもない裏技が存在。大人気スピナーベイトの使い方。

T.O.Y.2023で上位に選ばれたルアーの使い方を深掘りしていくこの企画。定番的な用法だけでなく、裏技やワンステップアドバイスなどを紹介する。まずはハードベイト部門のトップ5のルアーからゴー!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

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川村光大郎(かわむら・こうたろう)
言わずと知れたオカッパリのスペシャリスト。ビーブルでのスピナベサイトをメディアで披露し、このテクニックを広めてきた。

ビーブル(ボトムアップ)&フェロモンスティック(グーバー)

スピナベサイトはワザのひとつに過ぎない、なんでもできてしまうのがビーブル!

リリースから5年近く経つビーブル。発売当初はスピナベサイトの印象が強かったが、最近はオールマイティなモデルとして浸透している。ズバリ、裏技的はある?

川村「ボクは裏技的な使い方は特にしていません(笑)。まあ、状況に応じてトレーラーワームをセットするくらいかな。シンプルにアピール力を高めたいときですね。よく使うのはフェロモンスティック。耐久性のあるマテリアルでズレにくいし、アクションも良いですね。テールが縦になるように挿すと、ビーブルの横揺れアクションと同調して魚っぽく震えてくれるんです。カットしても違和感のないデザインなので、チビーブルにもマッチします」

優等生なビーブルだからこそ応用力もめちゃくちゃ高い!

ビーブルにシンカーを足す、ヘビーブルというワザも。

川村「宇佐見素明さんがJBクラシックで優勝したときにウイニングルアーのひとつになったり、大津清彰さんがH-1グランプリで使って上位入賞されていました。ビーブルのスプリッターには浮き上がりを抑える効果もあるので、レンジキープ力が高い。それによって、同じ重さのスピナーベイトなら一段深いレンジを引けるし、スピードを出すこともできる。おそらく、ウエイトを背負わせても、深いレンジをより引きやすくしてくれたり、釣れるスピードやアクションを維持してくれるということなんだと思います。スピナベサイトで起きているようなバイト誘発力が、ライブサイトでも起きているのかと。もっと重いスピナーベイトはあるなかで、あえてビーブルにウエイトを背負わせ使っていることは嬉しくも、その柔軟な発想に驚きました」

トレーラーワームでボリューム感を大幅アップ

フェロモンスティックはトレーラー専用として作られており、スピナーベイトにベストマッチ。テールが縦になるようにセットすることで、ビーブル特有の横揺れと相まって小魚のテールアクションを演出する。濁りや、荒れたシチュエーションなど、よりルアーを目立たせたいときなどに効果的だ。

スピナベサイトはもちろん、オールマイティに釣れるのがビーブル

スプリッターが発する横揺れにより、よりライブリーにスカートを躍動させるビーブル。スピナベサイトでの有効性が知られるが、スローでのレスポンスの良さや高速巻きでもバランスを崩さないなどトータル性能にも優れ、多彩なシチュエーションで活躍する。また、スプリッターが浮き上がりを抑えることでレンジキープに優れ、ピックアップバイトが多いのもビーブルの特徴。

ライブサイトで大活躍のヘビーブル

ナス型オモリをセットしてディープまで沈めて引いてくる

使い方は、ナス型オモリにスナップをつけてビーブルのアームにセット。バスがいるレンジまで効率よく沈めることができるチューンだ。重さはレンジに合わせて10~30g以上まで幅広く使い分ける。重たいシンカーをつけてもビーブルの良さは失われず、釣果は申し分なし。

大津清彰

大津清彰さんはこのテクニックを用いて、2023年のH-1グランプリ相模湖戦でグッドサイズをキャッチし3位に入賞している。

ライブサイトでは中層を引くため障害物回避性能は必要ない。そこでフッキング率をアップさせるために大津さんはトリプルフックをセットすることも。


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