全国各地のバスフィールドでいよいよスポーニングは本格的に行われているだろう。とはいえ、バスという魚がすべて同時に産卵するわけではなく、個体差や天候の変化によってその進行度合いは実に様々だ。今回はそんな日替わりとも言える春のバスの居場所を突き止めるために、シャローカバーを中心とした3つの戦略を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
カバーを中心に3タイプのバスを狙い分ける
小松さんの狙いはこうだ。
春を意識して、シャローカバーに上がろうとする、いわゆるプリスポーン的なバスはやる気もあり、クランクベイトをカバーに絡めて狙っていく。
一方、よりスポーニングを意識し、さらにシャローへ、つまりカバーの奥に入り込んでいくバスに対してはカバー撃ちでアプローチ。
その中間体な位置をウロウロしていたり、やる気の無いバスをしっかり食わせたいならヘビダンの出番となる。
戦略1:カバークランキング
やる気のあるバスをクランクのパワーで一網打尽!
シャローカバーに対して少し内側でベイトが来るのを待っていたり、その付近で捕食しているバスを狙のなら「カバークランク」の出番となる。小松さん流のカバークランクの肝はとにかくルアーを暴れさせないこと。優しくカバーにコンタクトさせたら一瞬リーリングを止めることでカバーを回避させていく。また、春のバスはトレースコースもシビアなため、一つのカバーに対しても様々な角度から攻めるのがオススメだ。
小松さんのカバークランクタックル
戦略2:ヘビダン
中間をじっくり攻めるヘビダン
カバーの少し内側からカバー周りまで、クランクとカバー撃ちの中間的アプローチになるのがヘビーダウンショットリグだ。イメージはカバーに対するフィネスアプローチ。カバーの薄い場所に落とし込んだり、手前をズル引きして口を使わせるのが狙い。横に引っ張ることを意識するならハゼドンシャッド3インチ、よりピンポイントでの誘いを意識するならボトルシュリンプ3インチを小松さんは使い分ける。カバーの中はしつこく狙われがちだが、薄い箇所(外側や先端)は竿抜けになっていることもあるので季節を問わず狙い目だ。
小松さんのヘビダンタックル
戦略3:カバー撃ち
奥の奥へと届けるカバー撃ち
春が進むほどにバスはよりカバーの奥に入っていくため、じっくりカバーを攻めるなら相応のリグが必要となる。小松さんはボトルシュリンプ4インチをビフテキリグで使用。カバーに撃ち込み、着底後に2 ~ 3秒シェイクして回収を繰り返していた。テキサスリグに比べてラインがカバーにかかっている状況でもビフテキリグならワームの姿勢が崩れないのが強みだ。
小松さんのカバー撃ち用タックル
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