「死亡例まで…」毒針や鋭いキバ、触っただけでも…絶対に知っておきたい海の危険生物。

2024 シーバス特集

【尻尾の付け根に大きな毒針!】アカエイ

日本全国に分布し、内湾から外洋に面した海岸まで広く分布するエイ。砂地や泥地を主な生息地としており、投げ釣り・ルアー釣り等にしばしば釣れてくる魚だ。

写真はアカエイ。ウェーダーを履いて立ち込んだり、また海水浴中にも気づかずに踏みつけて怪我をすることもある。

アカエイは尾ビレにカエシの付いた大きな毒トゲを持ち、刺された場合の死亡例もあるほどその毒は強烈。また、毒針がノコギリ状なので、皮膚がすっぱりと切れて骨に達する場合も。とにかく、アカエイには絶対に近づかないのが得策だ。

アカエイは釣り以外でも潮干狩りなどで砂浜や干潟に立ち込むときに、間違って踏んづけてしまうことも。アカエイが多い場所に立ち入ることは避けるべきだが、ウェーディングなどを行う際は、エイガードなどを装着することをオススメする。

【見た目通りの凶悪ぶり!?】ウミケムシ

海底にすむゴカイの仲間で活発に海底で餌をあさるため、しばしば投げ釣りの仕掛けに喰い付いてくる。そもそもあまり触りたくないグロテスクな見た目なので手に取る人は少ないが、誤って接触すると体表の鋭い毛が皮膚に刺さる。

びっしりと生えた毛に毒がある。まさしく海のケムシだ。

【打ち上げられていても触ると危険】クラゲの仲間

代表種はカツオノエボシ、アカクラゲ、アンドンクラゲなど。釣りで針に掛かる事は少ないですが、しばしば目にする。見かけは可愛いが、強い毒がある種も少なくない。中でもカツオノエボシは電気クラゲの異名もあるほどの毒クラゲで、特に注意が必要。

カツオノエボシ。打ち上げられてカラカラに乾いた状態でもまだ毒性は残っている。

カツオノエボシの出現は初夏頃、アカクラゲは夏頃、アンドンクラゲはお盆以降によく見かける。岸際に打ち上がっているものでも毒性は残っているので要注意。

【カラフルなタコ=危険のサイン!】ヒョウモンダコ

ヒョウモンダコは頭の大きさが大人の親指ほどの小型のタコで、外海に面した暖かい海に生息している。普通のタコとの見分け方は体を覆う鮮やかな青い斑点。数がそう多くないので釣り針にかかってくる事はあまりないが、咬まれると猛毒が注入され、死亡例もあるほど。

青い輪紋がヒョウモンダコの目印。死亡例も多く、不用意に手を出すべきではない。

毒はフグと同じテトロドトキシン。ヒョウモンダコの毒は咬まれると危険な毒と言われていたが、最近の研究で肉や内臓にも毒が含まれている事が判明、食べることも厳禁とされている。小さくてカラフルで可愛いため、子供が手をだししてしまう可能性もあるが、手に乗せて咬まれることも多いので近づかないのが懸命。

かつては沖縄など暖かい地方に生息していたが、温暖化や海水温の上昇に伴い、近年は本州での採集例も多く報告されている。温暖な地域でなくても注意しておく必要がある。

安全に魚からハリを外すには“ハリ外し”が有効!

毒やトゲを持ち、素手で触りにくい魚からハリを外すには“ハリ外し”が非常に有効。手軽にすばやく魚からハリを外せるので、危険魚に限らず釣りの際には便利。同時に魚を掴むメゴチバサミやフィッシュグリップなども用意しておくと、さらに安全に釣りを楽しめる。

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