「結構スゴイな、これ…」東京湾で大繁殖する魚に大量の寄生虫…凶悪な歯に注意。

東京湾で大繁殖しているクロダイ、チヌとも呼ばれ東京湾に限らず日本全国で増えている魚だ。釣りのターゲットとして非常に人気が高いだけに様々な釣り方が考案され専用のルアーも販売されている。しかしこのクロダイ、釣り上げてみると大量の虫が寄生している個体も多い。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

全国で大繁殖しているクロダイ

クロダイ

クロダイは、チヌ、黒鯛とも呼ばれます。日本の各所に分布している。河川、湖沼、沿岸などに生息しており、食性は肉食で小魚や甲殻類を捕食する魚だ。

食用魚としてスーパーなどに並ぶこともあり、淡白な味わいの白身で、刺身をはじめ煮ても焼いても、美味しい魚。

クロダイは、釣りのターゲットとしても人気があり、力強く引きで釣り人を楽しませる。体長は最大で70cmほどになるようだが、釣りにおいては50cmを超えると、どれくらい生きてきたのか分からないといった理由で「年無し」と呼ばれる。

また、よく似た見た目をしているキビレという魚も存在する。黒褐色のクロダイに銀色に輝く体色をしており、ヒレの一部が黄色い。キビレの背びれや尻ビレので構成・形や鱗の数などから、ただの色違いではなく明確に違う種類の魚であることがうかがえる。

クロダイの釣り方

釣り人からターゲットとして人気のたかいクロダイだが、釣り方も様々だ。餌釣りからルアーフィッシングまで幅広い釣り人に親しまれている。

クロダイのエサ釣り

堤防などの護岸際にエサを落とし込むヘチ釣りにおいては、貝やカニ、海藻やイソメなど様々なエサが利用される。その時々によって食い気もかわりエサのローテーションを楽しむことができる。また、ヘチ釣り用の疑似餌も開発・販売されるほどに人気の高い釣り方だ。フカセ釣りではコーンやオキアミなどがポピュラーなエサとなっている。

クロダイのルアーフィッシング

シーバスフィッシングのゲストとして釣れることがあるほど、ルアーでの釣果も見込めるクロダイ。釣り方も様々でバイブレーションを用いたリアクションの釣りから、シンキングペンシルからバチ抜けルアーなどを使用した中層から水面の釣り、近年ブームになりつつあるワームを用いたボトムチニングなど幅広い釣り方でクロダイは釣り人を楽しませる。

こちらはキビレ

頑丈な歯と強靭な顎には要注意

びっしりと生えるすり鉢状の歯は、エビ・カニ・シャコなどの甲殻類から貝類の殻までバリバリと噛み砕く、それを可能とする顎の力には要注意。

釣り上げたときに指を噛まれると大怪我に繋がるので、クロダイフィッシングではフィッシュグリップを携帯しておきたい。噛まれるリスクを低減するだけでなく、ルアーの取り外し時にフックが指に刺さる恐れも低くなる。

大量の寄生虫が…

港湾部や川などで釣り上げたクロダイには大量の虫に寄生された個体を確認することができる。タイラバなど沖合で釣れたクロダイや、港湾といっても若干生息している場所の違うキビレでは、ここまで大量の寄生虫が蔓延っている個体を見かけることが少ない。

この寄生虫はウオジラミと呼ばれており、魚に寄生して栄養を吸い取ることで成長する寄生虫だ。クロダイのウロコは硬いので写真のクロダイには各ヒレや、ウロコの薄い顔まわりにビッシリとウオジラミで埋め尽くされていた。

拡大するとこんな感じ

寄生虫といえばアニサキスだが、クロダイには少ない?

じっくり観察しないと見逃してしまうアニサキス。

クロダイを捌いていて思うのはアニサキスに遭遇したことがないということ。とはいえ自然界のものなので絶対はない。だからこそ魚を捌くときには慎重に目視でアニサキスを確認する。

ブラックライトで照らすとアニサキスがクッキリ。

こちらはサバの画像だが、魚を捌いたときはブラックライトを照射してアニサキスの除去するようにしている。こちらの裏技を使っても身に入り込んだアニサキスは検知できないので、お刺し身にする際はしっかりと目視で確認すべし!

また、ブラックライト(UVライト)は、アジングなどでグロー系ワームに蓄光させるUVライトを利用すれば良いので、ぜひ試してほしい。手元にブラックライトが無い方は彼女や奥様がジェルネイルなどレジンを固めるためのUVライトがあれば代用可能。


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