「似てるけど、全然違いますよ」「まだまだ曲がります」釣り竿はこうやって使い分けましょう!【ツララロッドの特徴解説】

ツララにはRoutesC69MHPortamento200Bという、長さも使用ルアー範囲も似たベイトロッドがラインナップされている。では、この2本のロッド、どこがどう違ってどう使い分ければいい? そんな疑問を海外釣行経験豊富な釜石佑哉さんが解説!

●写真/文:釜石佑哉

2024 シーバス特集

似て非なる2本のロッドの違いを説明

こんにちは! TULALAフィールドスタッフのかまちゃんこと釜石佑哉です! 今回はTULALAのパックロッド「RoutesC69MH」と「Portamento200B」を解説します! この2本のパックロッドはとても似ていて、自分は何が違うんだろうと疑問に思ってました。皆さんもこの2つのパックロッド似てるなぁと思いませんでしたか? その2本のスペックは以下の通りです。

画像上がRoutesC69MH、下がPortamento200B

世界標準バーサタイル『RoutesC69MH

RoutesC69MH(ツララ)

モデルRoutesC69MH
アクションRF(レギュラーファスト)
レングス 6ft9in
仕舞い寸法55.5cm
ロッド自重171.5g
適合モノフィラライン (MAX)25lb
適合PEラインPE (MAX)5号
適合ルアー10~56g
価格 (税別)3万4800円

『世界中を旅して、あらゆる魚を1本の竿で釣っていくなら』をテーマに作られた4ピースのベイトロッド。

旅を支えるオールドスクール・ブランクス『Portamento200B

使用ルアー範囲の広い小技が効く汎用ベイトロッド。

モデルPortamento200B
アクションRF(レギュラーファスト)
レングス 約6ft7in
仕舞い寸法56cm
ロッド自重141g
適合モノフィラライン (MAX)25lb
適合PEラインPE (MAX)2号
適合ルアー7~56g
価格 (税別)4万4800円

曲がり方が異なるので竿の出しどころも変わってくる

RoutesC69MH、Portamento200Bともに仕舞い寸法56cm以下で、機内持ち込みやMサイズのキャリーケースに入ります。そして2本ともキャストウエイトが幅広く小型ルアーからビックベイトまでキャストできるロッドになっています! 実際にこの2本を使って、台湾でバラマンディを釣ってきました!

RoutesC69MHでキャッチ。 [写真タップで拡大]

Portamento200Bでキャッチ。 [写真タップで拡大]

正直に言って10kgくらいのバラマンディなら余裕でファイトできました。主に使用していたルアーは85gのビッグルアーでしたが2本とも問題なくキャスト可能です。そして、気づいたのが曲がり方の違いです!

右がRoutesC69MHで、左がPortamento200B。ベンドカーブが異なっているのがわかる。

2本ともほぼ同じ長さで、アクションがレギュラーファーストですが、同じ角度で曲げてみると右のRoutesC69MHはバットが太く硬いため、Portamento200Bに比べてティップ側から曲がっています。左のPortamento200Bは、RoutesC69MHに比べてバット側から曲がっています。

バットの太さの違いは一目瞭然。

RoutesC69MHは20kgクラスにも対応できるよう強靭なバットになっており、Portamento200Bと比べるとひと回り太いことがわかります。

RoutesC69MHで魚を掛けてる時で、わかりにくいですがまだバットに余力があります。

RoutesC69MHに比べてPortamento200Bはバットから曲がっており、ティップも柔らかいため魚に追従してくれます。

大物狙いのRoutesC69MH、怪魚オールマイティのPortamento200B

2本の使い分けとして、RoutesC69MHは20kgサイズでも対応可能なブランクスなので、PEライン4号前後を使ってのビッグフィッシュ狙い。Portamento200BRoutesC69MHに比べてティップが柔らかいため、10g前後のプラグルアーでも操作しやすく、ターゲットが10kg前後となるような場合。こんな感じで使い分けてもいいと思います!

RoutesC69MHは20kgクラス、Portamento200Bは10kgクラス狙いと、魚の大きさでの使い分けがおすすめ。

2本とも極めて汎用性が高いパックロッドなのは変わりないので、なんでも釣ってください! ターゲットに縛られず自分のやりたい釣りをする自分にはうってつけのロッド達ですね! これからもこの2本を使ってたくさん釣っていきます♪

釜石 佑哉(かまいし・たくや)

世界中を旅するワールドワイドなフィッシャーマン。国内では1年の大半を車中泊で過ごし、四季折々の魚を精力的に追う。現在は奄美大島に在住。モットーは「常に挑戦者であれ」。愛称はかまちゃん。


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