不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ここではギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。あなたも目指せ、ギルルアーマスター。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
赤松 健(あかまつ・けん)
天才岸釣り師の村上晴彦さんと師弟関係にあり、その独特のフィッシングセンスを吸収し、オリジナルスタイルに昇華。一誠スタッフとしてヒットルアーを数多くプロデュースしてきている。
スレた場所でこそ感じるギルフラットの圧倒的ルアーパワー。セッティングが決まればあとは信じて投げるだけ!
赤松さんがギルタイプのルアーを選択するのはどんなとき?
「ギルがいるかいないかはあまり関係なく、バスの反応を見ながら、ストレートなのか魚系なのか、ムシっぽいほうがいいのか、ギル系のほうがいいのか、いろいろ試していく感じですね。特にギル系が効くのは、まわりのアングラーがみんなフィネスをやっているとき。バックウォーターとかで、みんなサイトで小さいワームばかり投げている、バスはフィネスにスレている状況で、ギル系を入れると一撃で食ってくることはありますね」
初めてギルフラットを使ったときの感想は?
「異常に釣れました。いつも苦労して食わせるような見えバスがぽんぽん釣れた。一時期はサイトでギルフラットしか使わなかったくらい。もちろん、今でもよく釣れますけどね。使い方は、サイトでやる場合はバスの目線のギリギリ視界の内側に入れる。すると、大抵のバスはルアーを見にきます。そのままステイさせていて食うときもありますし、食わなそうならトゥイッチを入れる。そこはバスの反応を見ながらですね。なるべく岸の近くに入れたり、カバーに隠すように入れると食う確率は上がります。あとは放置。オープンウォーターで、でかいバスが絶対回遊してくるだろうという超一級スポット。そういう場所に入れて置いておくんです。放置しておいて、たまにちょんとトゥイッチを入れたり。1投に15分くらいかけるつもりで、気長にやってみてください」
ギルフラットを使うときの注意点は?
「しっかり縦に泳ぐこと、そしてしっかりフッキングできること、このふたつを満たすフックセッティングが大事です。このセッティングが決まっていれば、あとはバスに食い気があるかどうかだけなんで、ルアーパワーを信じて使ってみてください!」
ギルフラット[一誠]/村上晴彦渾身の発明的ギルワーム
リアルなシルエットとキャラメルスケール設計のボディが極めて柔らかな動きを実現。背部には空気室があるので水中で姿勢を崩しにくく、フッキングも良好。ギルがいなくても釣れる、激しいルアーパワーを持ったアイテムだ。
[使用タックル]<ギルフラット用>●ロッド:リコリスMHクラスプロト(一誠)
●リール:スティーズAⅡ TW1000XHL(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ 16lb(DAIWA)
ギルフラットJr.[一誠]/サイズダウンして食わせ能力がより凶暴化
ひと口サイズに小型化し、スピニングタックルでも使いやすくなり、スレた場所でも効果を発揮。バスを狂わせる魔力はオリジナル同様。ボトムに放置しているだけで、無防備なコギルを演出しバスをバイトに持ち込む。
[使用タックル]<ギルフラットJr.用>●ロッド:ハートランド7102L+FS-SV AGS18(DAIWA)
●リール:イグジスト2500SH(DAIWA)
●ライン:ソルティガセンサー8ブレイド0.8号(DAIWA)、リーダー6lb
バックウォーターでバスがオートマチックに口を使う
バスのギリギリ視界のなかに入れて放置、バスが見つけたらそのまま食うこともあるし、見切りそうならワンアクションを加える。なるべく岸際やカバーを利用するとより食わせやすい。これはオリジナルもJr.も同様の使い方。