『こんなルアーが欲しかった』シンペンのように飛びミノーのように泳ぐ! 磯の王者ヒラスズキを狙い撃つ翼【フラペンウィングS85(マリア)】

リアの開閉式フラップ機構で確かな飛距離と優秀なスイム性能を誇るフラペンシリーズに、新たなモデルが追加された。それがフラペンウィングS85だ。ターゲットは磯のヒラスズキなど。このルアーの特徴を詳しく解説していく。

●文:ルアマガプラス編集部

フラペンがヒラスズキ用にさらにブラッシュアップ

フラペンは、テールに独自のフラップが設けられており、キャスト時はこれが閉じて空気抵抗が減り、飛距離が伸びるという特徴がある。そして、着水して巻き始めるとフラップが開いてリップの役割を果たして生き生きとしたアクションが生まれる。この唯一無二の性能が多くのアングラーに支持され、各方面で釣果を上げてきている。

シンペンは引き抵抗が少なく、どこをどう泳がせているか分かりにくい側面もある。一方でミノーはリップなどが抵抗となり、シンペンほど飛距離が伸びないという特徴がある。シンペンのように飛び、ミノーのように泳がせることができればもっと釣れるのではないか?という思いから誕生したのが、独自の特許機構の開閉式フラップを用いたフラペンだ。

フラップが閉じた状態。

フラップが開いた状態。

フラップはミノーのように前に付いているのではなくリアに設置。これは水を受けた時に揚力が発生し、潜るのではなく浮き上がる方向にルアーが泳ぐようにしたいから。表層レンジをキープすることで、上にベイトを追い込む魚に対して効率よくアピールし、シャロー帯でも使いやすくなっている。

そのフラペンに新たなモデルが登場する。

もともとフラペンはシーバスをメインターゲットにした18gのモデルがあり、それをもっと青物向けに使えるようにヘビーウエイト化したのがフラペンブルーランナーで、こちらは重さが28gだった。そして、このフラペンウィングS85は、磯からのヒラスズキやシーバスをメインに狙うことを強く意識したルアーになっていて、重さは24gという設計だ。

⚫︎フラペンウィングS85
サイズ:85mm、重量:24g、フック:トリプル太軸 #4、リング:#3、価格:オープン

ロール主体の新たなフラップ形状

フラペンウィングS85を作るにあたり、フラップの形状を新たに見直した。ウィングをサイドに広げたデザインで、理想的なロールアクションを発生。これまでのフラップはアピール強めのウォブリング系アクションだったが、今回のフラペンウィングのフラップはよりピッチの細かいロールをするような動きを目指した。ピンポイントの磯場に棲むヒラスズキをいかに食わせていくかを考えていった結果、この新形状のフラップが誕生した。

左がフラペンブルーランナーで、右がフラペンウィング。

波に揉まれずにしっかりと水を掴み、荒れた磯場でも狙ったコースをトレースできるようになっている。また、左右に翼のように伸びていることで飛行姿勢が安定し、より安定して飛ぶようになっている。

フラップはヘルメットなどに使われるポリカーボネイト素材で、十分な強度を保っている。耐衝撃性が高いので、魚を釣っても壊れたりすることはなく、ねじれに対する強さもある。

荒れた磯場でも安心の各部の強度設計

ボディサイズは85mm。多くのターゲットが捕食しているベイトフィッシュに近いサイジングだ。このコンパクトサイズのボディに十分なウエイトを乗せているので飛距離も出やすくなっているし、フラップによるロールアクションのおかげでアピール力を存分に発揮してくれる。

フックは錆びにくくて強く、刺さりやすい太軸の#4をセット。リングも線径が太いものを使用しており、ヒラスズキの抜き上げるようにランディングする際にも安心の強度設計になっている。

ウエイト配分もいろいろな形状を吟味しながらテストを繰り返した。

さまざまなシチュエーションにマッチするカラーラインナップ

カラーは全8色。マリアの人気定番カラーである血みどろやケイムラスリットグローから、ヒラスズキにマッチするキャンディ系やピンク系、チャートグリーン系もラインナップしている。

002 血みどろ
捕食者に追われ、弱って血がにじんだベイトをイメージ。
ホログラムのフラッシング効果と、見切られ難い透過性を併せ持つ「透過フラッシング」は、活性な日中や晴れ間に効果的。

004 ケイムラスリットグロー
(全身)ケイムラ発光 + (側面)透過フラッシング+(腹部)グロー夜光を施したアピールカラー。ベイトライクなナチュラルカラーに見えるが、時化後の濁りが入った水色において存在をアピール。

021 ケイムラキビナゴ
キビナゴを模した透け感のあるベイトフィッシュカラー。
クリアとフラッシングを両立した極めてナチュラルな見た目と、ケイムラ発光でリアルにアピール。

026 レッドヘッド
ルアーケースに1本は必ず入れておきたいシーバスルアーの王道カラー「レッドヘッド」。
ナイトゲームのイメージが強いが、薄暗いマヅメの時間帯での実績も高く、頭部の濃いレッドが光量が少ない状況でもシルエットとして目立ちバイトを誘発させる。

033 カタクチ
カタクチイワシを模したシンプルなデザインだが、メッキホロが光をギラギラと反射させ、日中ピーカンのデイゲームにおいて、最も実績高いナチュラルなベイトカラー。

034 サラシグリーン
ヒラスズキの視覚特性として、サラシの中で最も目立ちやすいチャートグリーン系カラー。アングラーにとっても視認性が高いカラーで、トレースコースを目視で把握しやすいデザインは、水深が浅い場所でもタイトに根回りをトレースできる。

039 サラシピンク
アピール効果が高い蛍光ピンクを、背中だけでなくベリー(腹部)にも塗ったハイアピールカラー。水馴染みの良いピンクカラーは、サラシの中は勿論、幅広いシチュエーションで効果を発揮する。初めてのポイントや薄暗いマヅメの時間帯にトップバッターとして投げたい。

040 サラシキャンディ
フラッシング効果を最大限に高めたメッキホロを施したカラー。
側面だけでなく背中にもメッキホロを採用することで、アクション時に強烈にフラッシングする。水中の透明度が高い場所や晴天時、日が昇ったデイゲームに特にオススメ。

ヒラスズキゲームの主戦力、それがフラペンウィングS85

関東エリアではヒラスズキの生息数が増えており、よりエントリーしやすい釣りになってきている。磯場で釣り上げる魚はサイズに関係なくエキサイティングで、記憶に残る1匹になるだろう。

すでにMariaではそんな磯からのヒラスズキに特化したシャローランナー『チョビーSF125』をリリースしている。

チョビーSF125

喰わせに優れる『チョビー』、そして新たに登場する荒れたシチュエーションにも強い『フラペンウィングS85』を使って、ぜひ大興奮のヒラスズキゲームを楽しんでほしい。


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