十人十色のギルルアー使いこなしマニュアル/中川雅偉

不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ここではギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。あなたも目指せ、ギルルアーマスター。

●文:ルアマガプラス編集部

タフな魚に仕掛けるギル系、厳選2モデル

ドッグウォークで攻めか 微波動i字系で食わせか

「トップ~表層で自らが仕掛けていく釣りが好き。だから、どうしても納得のいくルアーが必要だったんです」

東海エリアの貴公子、中川雅偉さんの初プロデュース作となるハードベイトがアプナスジョイント。アクションはドッグウォークが主体。目に見える水深でエキサイティングなゲームを楽しめる。

「基本的にトップですが、巻きの入力とフック次第でレンジを下げることも可能です。標準装備のフェザーフックで潜行深度は水面下20cm、ノーマルフックに換装すれば50cmまでいけますね」

同時にアクションのキレも変化する。

「最初にフェザー、出ないならノーマル。アクションの差で当日のその場の魚に好みを訊きます」

出番は、護岸際はもちろん、「この時期ならアフターが付きやすい」橋脚やクイ、水門などマンメイドの縦ストなどもおすすめ。

「先日、プロトのギルネード70でテスト釣行しました。既存の50mmとの比較で圧倒的に飛ぶし、キャスト精度も大幅に向上。既存モデルと同様に、i字系ただ巻きやポッパーのように使えます。ギルをイメージして、護岸やジャカゴの際をゆっくりただ巻きするだけで釣れますよ」

新作は70Sで16.5g、70Fで14.5gを予定。今後のリリースが実に楽しみだ。

スティーズ アプナスジョイント[DAIWA]
短い移動距離でのネチネチアクションから、素早いドッグウォークまで自在にこなせるジョイントベイト。リップレスならではのナチュラルな水押しがタフな魚を吸い寄せる。なお、ノーマルフック換装時は標準フェザーフックと同じく、フロント#4/リア#5のご用意を。

[使用タックル]
<アプナスジョイント用>
●ロッド:スワッガーC65MH-FR
●リール:ジリオンSV TW1000H
●ライン:モンスターブレイブZ 16lb(※全てDAIWA)

ギルネード70S/70F[DAIWA] ※プロト

[使用タックル]
<ギルネード70用>
●ロッド:スワッガーC610M
●リール:ジリオンSV TW1000H
●ライン:モンスターブレイブZ12lb(※全てDAIWA)

既存の50F/50Sは小粒かつ軽量のため「タックルはスピニングに限定されましたが、新作はベイトでも投げやすく、今後の出番が増えそうです」

profile

中川雅偉(なかがわ・がい)
大江&五三川で陸、長良川では艇。東海の名高いフィールドで日々腕を鳴らす若きスーパーロコ。既成概念に囚われない、常に攻めのスタンスが定評だ。