冬本番を迎えている霞ヶ浦水系。今ここで釣れば、大きな糧になる…!価値ある1本をキャッチするために佐々木さんが実践している基本~最新アプローチをご紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
その1:朝イチの冷え込みはプラス要素!
佐々木「1日の中で最も気温が下がるのって、実は日の出前後なんです。朝の放射冷却で一気に冷え込むと、夜の間にフィーディングで岸に差していたバスが動けなくなってシャローカバーに留まるんです」
冬の朝イチはシャローカバーの期待値が高いのだ!
ベイトフィッシュの存在はカイツブリに聞け!
佐々木「僕の釣りはフィーディングフィッシュを狙う釣りなので、ベイトフィッシュ(小魚)の存在は必須です。その指標となるのが魚食性のカイツブリの存在。沖よりも岸に寄っているほうがいいし、しつこくその場所に固執している様子ならなお良いですね」
サギなどの鳥も同様に目印となる。
ロングリーダーダウンショットは超フィネスジャークベイト!
佐々木さんが今年、数多くの釣果を残してきたアプナスバグのロングリーダーダウンショットは冬も出番が多い。
佐々木「2ジャーク&ポーズ。アプナスバグはエラストマー製で浮力が高いので、リーダーの分だけ浮いて中層でサスペンドする。これってジャークベイトの誘いと同じなんです」
冬の時合いは3回
越冬モードのバスではなく冬でも積極的にフィーディング(捕食)するデカバスを常に追い求めている佐々木さん。経験上感じている冬の時合いは3回あるそうだ。
佐々木「朝マズメと夕マズメ、それに加えて日が昇って水温が上昇し始める10時〜11時台が狙い目です」。
写真の場所はベイトフィッシュの群れが目視できたポイントで時間を変えて入り直した。
抑えのシャッドは必ず用意すべし!
アラバマリグに加えて出番が多いのが冬の定番であるシャッド。
佐々木「時合いでバスの食い気が上がったときに、バスが浮いてくれればアラバマリグで食わせられる。ですが、食い気はあるのにバスが浮かずにボトム付近に留まる状況もあるんです。そんなときは水深に合ったシャッドを巻いて、ボトムすれすれを巻いてくれば食わせることができますよ」
深場=深い場所でなはい!?
近くに深場(越冬場所)があることが、冬のエリア選択の第一条件。では具体的にどれくらいの水深があればよいのだろうか?
佐々木「バスがその中でしか移動できない閉鎖水域の場合、何メートル以上とかいう定義はないんです。その水域で1番深い場所が深場です。だから、まわりと比べて深ければ1メートルなくても深場になり得るんです」
時代が一周回ってスモラバが効く!
佐々木「近年、カバー攻略としてパワーフィネスが普及して、霞ヶ浦水系でも定番化しました。その結果、バスが見慣れて効きづらくなってきているように感じています。パワーフィネス用のスモラバはヘッドや全体のシルエットが大きめですし、ラバーの張りも強め。僕はパワーフィネス用ではない通常のスモラバを多用しています」
本命場所はヨワ→ツヨの順で!
多くの場面ではバマストで効率よくサーチしていくのが冬の佐々木さんのスタイル(とはいえ、誘いのシェイクは極めて繊細)。一方で、バマストではなくスモラバを先に投入する場面も見られた。
佐々木「確信があるポイントにはアピールが弱いスモラバを先に入れます。アンブレラリグはアピールが強いルアーなので、食いつくバスもいれば嫌がって逃げていくバスも一定数いるんですよ」。
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