鈴木翔のIT’S SHO TIME !!! 今回は吊るしの釣りの新たな可能性を求め、テーマを掲げてフィッシング。スモラバでは『フワツン』のアクションを出せるタックルセッティングを紹介します!
●写真/文:鈴木翔
釣りごとにテーマを持って修行!
こんにちは! 鈴木翔です。この一週間の釣りは、釣りフェスに行く前日(1/18)の相模湖レンタルボートと、平日の霞ヶ浦オカッパリ朝練×二回でした。
ここ最近の釣行では、何かテーマを持って釣りをすることを心がけているのですが、今回のテーマは”パワーフィネス”。香川県・府中湖で今年の初バスをキャッチした釣り方ではあるものの、パワーフィネス発祥の地とされる千葉県・亀山ダムをはじめとした関東フィールドでは、この釣りに長けた猛者も多く、アドバンテージを感じられない場面が多々あります。
そこで、スモラバやスナッグレスネコリグ以外の物をパワーフィネスタックルで扱う(=ヘビーカバーに入れる)ことで、スレたバスを食わせるのがテーマでした。結果は、1バイトノーフィッシュ(^^;
新たな吊るしの可能性を追求中!
使ったのはギャップジグ5g(スカートレス)+クジャラ1/4カットの両端をくっ付け(1/2カットより少し小さい)脚を水平方向のみ残し、それ以外の方向にスカートを刺したもの。これをワンドにある葉のついたレイダウンに吊るしてシェイクすると、グッ! と抑え込むも乗らずでした。
ギャップジグのスリ抜け性能と、掛かりの良さはパワーフィネスとも相性が良く、コイケ13mmやクジャラ(1/4〜1/2カットサイズ)と合わせれば、ヘッドやフックが目立つこともないので多用しています。
現時点で、上記二種類のワームの使い分けは、形状とマテリアル硬度によるアクションの違い。
球体で張りのあるコイケ13mmは、吊るした状態でのシェイク。一方、やや扁平で柔らかいクジャラはシェイクに加え、ラインをトントンッと弾くことで水中で回転させる使い方も交えます。この使い方をするときは、シンカーが反固定式のモリケンリグがオススメ!
冷え込みは厳しくなく、雰囲気はある…
さて、デコったのに長々と書いてしまった相模湖に続き、霞ヶ浦は今週もバスをキャッチできず…。今週は冷え込みも落ち着き、雨が絡んだ日には朝の気温7℃という日も!
今回は不発に終わりましたが、冬〜早春にかけての暖かい雨はビッグフィッシュが動くキッカケとなることが多いので要チェックです。そして、5℃台をキープしていた水温も6℃台まで上昇しました。また次の冷え込むタイミングで戻る可能性もありますが、流入河川ではコイが活発的に動いている場所もあり、少しずつ釣果も上向いてくれればと思います。
これが『フワツン』が出せるタックルセッティング
釣果がないので、先週お話ししたリアクションテキサスの対極にあたる、スモラバの釣りをご紹介! 冬の霞ヶ浦に関しては、パワーフィネスほど強いタックルを使うまでもないカバーが大半。また、足元を釣ることが多いので、タックルはフロロカーボン10lbを巻いたベイトフィネスタックルです。
【スモラバ用タックル】
- ロッド:ロッド:スティーズ661MFB-SV ウェアウルフ(DAIWA)
- リール:SS AIR 8.1L(DAIWA)
- ライン:アブソルートAAA 10lb.(バリバス)
- ルアー:コスモ2.5g or 3.3g+M.P.S(ともにボトムアップ)
使用するスモラバ(コスモ)のウエイトは、浮遊感と操作性を両立した2.5gを多用し、カバーが濃い・距離がある・風が強いなどの状況下で3.3gにウエイトアップ。
PEラインでは、シェイクした時のロッドアクションがダイレクトにルアーに伝わり、フワフワ感が出せないのでフロロカーボンを使用。アブソルートAAAの10lbであれば、スモラバの針がカバーに引っ掛かっても、曲げて回収できる確率が高いです。
擬音での表現になってしまいますが、フワフワ(浮遊感)とツンツン(操作性)を兼ね備えたフワツンを出せるのが、このタックルセッティングになります!
こちらは昨年末にスモラバで釣ったバス。また、この釣りが流行していた5〜6年前は、シェイクしながらレンジを落としていく”振り落とし”を多用していましたが、ここ近年は一定のレンジで誘い続け、バスから寄せて食わせることを意識しています。
その際に大事なのが、ルアーを何かに寄り添わせること。浮きゴミや枝などをスモラバの背景にし、カモフラージュさせることで見切らせづらくします。これらを踏まえ、ぜひトライしてみてください! グッと抑え込まれるバイトは病みつきになりますよ(^^)/
アングラープロフィール
鈴木翔(すずき・しょう)
2000(平成12年)11月19日生まれ、21歳。香川県出身、茨城県在住。高度な釣りのスキルとルアーに対する確かな選球眼を持ち、その実力は川村光大郎さんも認めるところ。ボトムアップスタッフ、バリバスフィールドテスター。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。