
フィッシングショーを回遊していると大手メーカーをはじめ、あまたのブランドが存在しているのがわかる。そんなガレージブランドにキラリと光る逸品があるものだ。フィッシングショーOSAKA2025で編集部の目に留まったこだわりのメーカーの一つがブラックライオン。ブースには次世代エギングロッドなるものが! 果たしてどんなロッドなのか?
●文:ルアマガプラス編集部
難易度が上がる令和のエギングにマッチしたロッドを追求
ブラックライオンは、エギング、ティップラン、イカメタルなどイカ釣りをメインにソルトフィッシングギアを展開するメーカーだ。拠点を関西エギングのメッカ紀伊半島(和歌山県)に構え、エギングに造詣が深いメーカーであることがうかがえる。
さて、次世代エギングロッドとは? ブラックライオン開発担当の山本康平さんに聞く。
ブラックライオン、開発の山本康平さん。
山本「次世代エギングロッドがブラックライオンのラーテルシリーズで、3機種出しています。今、エギングは難しくなってきています。自分は遊漁船の船長もやっているので、それを肌で感じます。難易度が上がったエギングで少しでも釣果が伸ばせるように作ったのが、次世代エギングロッドのラーテルです」
エギをしっかり安定させる! 目指したのは気難しいイカに違和感を与えない調子!
次世代エギングロッドのラーテルにはどんなギミックが込められているのだろうか?
山本「ティップはカーボンソリッドで、ブランクスはベリーを中心にエギングロッドとは思えないくらい軟らかい調子になっています。これはエギをしっかり安定させながらアタリをとるためです」
喰い渋るイカほど、喰わせの間でエギをしっかり安定させることが重要。スレたイカにも同じことがいえる。イカに違和感を与えない安定姿勢にフォーカスした調子に仕上げられているということだ。
山本「ただ軟らかいだけでなく、シャクリやすさ、イカをかけたときの粘り強さもしっかり備えています」
ガイドはすべてトルザイトリングを搭載。ティップに向けて小口径ガイドを搭載することで軽さ、振りぬけの良さ、高感度を実現。また軟らかいブランクスの曲がりを妨げにくいガイドセッティングがなされている。
注目はラーテル87。長さを感じさせない操作性と感度を誇る!
ラーテルシリーズの中で注目のアイテムがラーテル87。7ft7inの2機種の後にリリースされたモデルだ。
山本「77だけでは100%の力を発揮できないですからね」
レングスが1ft長くなることで、風の吹く日にラインを水面に近づけやすくなったり、足元の障害物をかわしたりと、77では対処しきれないシチュエーションや自然環境で釣りの精度を上げることができる。
山本「1ft長くなってもシャクリもキャストも楽に行える操作性と、優れた感度、そしてエギをしっかり安定させるという次世代エギングロッドのコンセプトはしっかり受け継がれています」
ロッドが軟らかいということは、アオリイカの引きがたっぷり味わえるはず。やりとりも楽しみなロッドだ。
ラーテル87(ブラックライオン)
●全長:8ft7in●自重:98g●継数(本):2●仕舞寸法:1339mm●エギ:2.5~3.5号●ライン:0.6~0.8号●価格:6万9850円(税込)
アオリイカに違和感を与えないエギの安定したフォール姿勢。これが釣果を出すための基本中の基本だが、この安定感の高さが年々シビアに求められるのも事実。最近、釣れないなぁ~とお嘆きのアナタ、ロッドを持ち替えればスランプから抜け出せるかもしれないぞ。