1988年発売ルアーが何故今効くの⁉追加モデル発売前に改めて『クランキーダーター(ティムコ)』を学ぼう!

その凄まじい威力が故に「復刻」されたクランキーダーター。2025年には追加モデルもリリースされるが、今一度その魅力を再認識してみるのはいかがだろうか?大津清彰さんに改めて語っていただこう。

●文:ルアマガプラス編集部

profile

大津清彰(おおつ・きよあき)
ティムコ製品開発を担当し、日々フィールドでテストを繰り返す。艇王やH-1グランプリなどで優勝経験を持つ、関東レンタルボートフィールドのスペシャリスト。ストマック調査など、バスの生態の追求にも余念がない。

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現在に蘇る金属リップのオールドルーキー

クランキーダーターにはバスを狂わす魔力がある

クランキーダーターは1988年発売のティムコ初のオリジナルルアーで、当時はそこまで話題になっていなかったそうだ。

大津「DAIWAのハイパークランクのデッドスロー巻きが流行ったときに、いろいろな金属リップのルアーを試してみたんです。そこで知人から教えてもらったのがクランキーダーター。自分も全く記憶になかったですね(笑)。この当時のモデルを高滝湖で試してみたらものすごく釣れて、すぐに復刻することになったんです。基本的な構造はそのままですが、当時はプラスチックの素材や接着が甘かったり、アルミリップの質も悪かったりした。それで、リップは超ジュラルミンにして強度を上げました。また、デッドスローで巻きやすくするために重さも足しています」

クランキーダーターは90と100の2種類がある。

大津「潜行深度の違いで、水面直下から50cmレンジまでを探るなら90、1〜1.5mを探るなら100。大きいクローラーベイトを巻くイメージで、デッドスローで巻いて使ってください。ボディがフラットサイドで、シャッドっぽい形状をしているので、バスが追ってきたらトゥイッチやジャークで食わせる、ということも可能ですよ」

クランキーダーター

潜らせるのではなくデッドスローのための大型金属リップ
1988年に発売されたクランキーダーターが細部をブラッシュアップして復刻。金属リップの重さとフラッシングで、表層~中層でゆっくりと巻くことでバスの本能を刺激する独特の動きを発生させる。クランクベイトの概念を変える、デッドスロー特化モデルだ。

90
●全長:70mm
●重量:12gクラス
●カラー:8色
●価格:2,200円(税込み)

100
●全長:70mm
●重量:13gクラス
●カラー:8色
●価格:2,200円(税込み)
※画像は100

房総リザーバーでリバイバルブームになったメタルリップクランク。ゆっくり巻くだけでハイプレッシャーエリアのバスが面白いようにバイトしてくる。
「ルアーが見えるくらいのレンジを引くのがコツです」

デッドスローで移動距離を抑えながら巻く
デッドスローで巻くことで、ボディの浮力と大きなアルミリップが相反するように移動距離を抑えながらウォブリング。大きなリップをブレーキにしながら、浮力を殺しながら巻くのがコツだ。トゥイッチ、ジャーク、シェイク巻きもよく釣れる。

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※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。