
全国のバスフィールドを飛び回る川村光大郎さん。今回は、次回作ロッド開発の進行状況と、BOTTOMUP CUPの観戦レポです。
●文:ルアマガプラス編集部
期待高まる、次回作ロッドの開発が進行中!
この一週間は、しばらく出社していなかった反動にて釣行日を設けられず。とは言え、ダイワのロッドテストにてドリームレイクには行ってきたのですが・・・
ショアコンペティション次作の3回目のテスト。1回目は要望とのギャップが大きく、2回目で手応えがあっての今回。シーズン的にも天然フィールドでテストしたいのですが、今回もここでやった方が適する理由があってのことです。前回テストで良かったモデルを元に11本ものサンプルをあげてくれ、それによって2つの気づきと、捨てがたき2つの方向性が残りました。
詳細はまだ明かせないのですが、最新素材を生かすための調整が想像以上に良かったことで、目指せるレベルが上がった、とだけ
次作にてそれぞれの方向性での完成度を高めてもらう一方で、ボクは天然フィールドでのテストを進めていくこととなりました。
「BOTTOMUP CUP」初の冠大会観戦レポ
さて、先週末は霞ヶ浦にて『NBCチャプター霞ヶ浦』の初戦が開催されました。
今回は「BOTTOMUP CUP」初の冠大会を務めさせていただいたため、ご挨拶にお伺いしました。
一昨年からJB NBCトーナメントで使用いただけるFeco認定化をスタートし、あらかた切り替えが済んだところ。弊社の契約スタッフで参戦するのは、NBC南千葉チャプターに参戦する石井一樹ただ一人ですが、スポンサーに関わらず使っていただいていることを知ったり、勝利に貢献する朗報も あったりと、楽しみが増えました。
そして、今戦で優勝された仁部駿介さんのウイニングルアーは、ブレーバーⅡのスナッグレスネコリグ!!
写真の仁部さんは、同じ弁天マリーナにボートを駐艇する23歳のヤングマン。霞ヶ浦では小さいと言わざるを得ない、「メジャー13ft」で白波に突っ込んでいく様は、一見クレイジー!しかし、それ以前はさらに小さいボートに乗っていた経験もあり、風や波に対する状況判断と操船技術に長けています。
大山スロープからフライト順にスタートしていくボートの1~4番目まですぐ隣の石積みの囲みに入っていき、さらに数艇が入っていく・・・
広いとは言えないプール状のシチュエーションに対してキャパオーバーなのは明白で、熾烈かつ、それだけ他が釣れていないということ!?そして、4番目に入っていったのが仁部さんで、この激戦区でキーパーを1本キャッチ!ちなみに、その間、他に釣っていたのは1人とのことでした。
そして風が強まる前に東浦まで移動。フルサイズのバスボートで移動するのとは違って、時間的のロスに加え最悪戻れなくなるリスクも伴うところ、確信のあるスポットがあったとのこと。しかし、狙い通りに食わせるも、ブッシュに巻かれてバラシ・・・もう一か所、すぐ近くに確信のスポットがあったそうですが、風の強まりを感じ古渡に戻ったそうです。この判断力が素晴らしく、「せっかくここまで来たのだから」と熱くなりすぎてしまいそうなところ、冷静です。
そして、戻った先でナイスフィッシュをキャッチし、優勝を決めました!
初の冠大会でウイニングルアーにしてくれるなんて、嬉しありがたし!
仁部さんのタックルです。
ボクも将監・長門川にて開催されるウエストボートカップに参戦する予定。ぶっつけ本番になりますが、最善を尽くしてまいります!
アングラープロフィール
川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。