
アブ・ガルシアのルアーフィッシング用リールのフラッグシップ『ゼノン』シリーズ。その核となる技術を盛り込んだ“THE STANDARD ZENON”とも言えるモデル『ゼノンコア』が登場。果たして、その核となる技術とは何か? 詳しく見てみよう。
●文:ルアマガプラス編集部
エルゴノミックデザインで握りやすい&誤操作を防止
ボディ本体には人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを採用。特にパーミングサイドプレートは後端を前方に移動させると同時に、クラッチバーを左右非対称にするという大胆なデザインを採用。これによりパーミング時に手のひらで誤ってクラッチを切ってしまうというトラブルを防止。優れたパーミング性とクラッチ操作性を両立して、アングラーの快適な釣りをサポートしてくれる。
パーミング性とクラッチの操作性を飛躍的に改善させた、エルゴノミックデザイン採用ボディ。
ピニオンサポート構造が巻き上げ効率とキャスタビリティを向上
パワーロスを抑えた巻き上げと滑らかな回転性能、そして快適なキャスタビリティを実現したピニオンサポート構造。
ピニオンサポート構造は、ピニオンギアの外側がボールベアリングを介してクランクサイドプレートで確実に支持される仕組み。こうすることで巻き上げ効率が大幅に向上し、ギアフィールの改善にも貢献。また、キャスティング時にはピニオンギアとスプールシャフトのクリアランスを適切に保つことで、最適なスプールフリー状態と優れたキャスタビリティを実現してくれる。
超高強度かつ超高耐久ながら軽さも実現する超々ジュラルミンギア
超々ジュラルミンギアは軽量ながら超高強度&超高耐久を誇り、力強い巻き上げで大物とのファイトにも不安はない。
ゼノンコアは、ゼノンビースト同様の大口径超々ジュラルミンギアを搭載。7.5:1と8.3:1という高いギア比を採用することでギアそのものは非常に大きいが、超高強度かつ超高耐久ながら軽い超々ジュラルミン素材のおかげで軽量化を実現。加えて先述のピニオンサポート構造との相乗効果もあり、巻き上げの軽さもサポートしてくれる。
マグネット数を技量に合わせて調整できるMAGTRAX IIIブレーキ
左がBF7、右がHS8のデフォルトブレーキセッティング。マグネット数は好みに応じて変更できる。
ブレーキにはシンプルかつ信頼性の高いマグネット式のMAGTRAX IIIブレーキを採用。ルアーリリースと同時にブレーキが確実に作用するため、向かい風や空気抵抗の大きいルアー使用時もバックラッシュを高確率で防いでくれる。BF7モデルには6個、HS8モデルには10個のマグネットが標準装備。キャスティングスキルに合わせてマグネット数を調整できるという、ユーザーファーストな構造もありがたい。
ラインナップはシャローゲームやSWベイトフィネスもカバーするギア比7モデルと、カバー撃ちや中型級ビッグベイトにも対応できるギア比8モデル、そしてそれぞれの右ハンドル&左ハンドルの全4アイテム。直径32mmというオールマイティ&トラブルレスなスプールも使いやすさを後押ししているので、バスフィッシングはもちろん、さまざまゲームに使い倒してみてほしい。