【タイラバを変える革新的新機構】異次元の脱着のしやすさ!『タイラバヘッドの最適解、出たっしょ』【ダッチャク/アクアウェーブ】

高性能でよく釣れるルアーを多くリリースしているアクアウェーブから、このブランドで初のタイラバが登場。その使い心地を実際に使って確かめてきたので、その模様をお届けする。

●文:ルアマガプラス編集部

簡単にヘッドが脱着可能、だから『ダッチャク』!

アクアウェーブからリリースされているタイラバ、ダッチャク。このアイテムの大きな特徴は、ヘッドが簡単に脱着できるという点だ。

Datchak(ダッチャク)
60g/¥1,050(税別)、80g/¥1,130(税別)、100g/¥1,210(税別)、120g/¥1,290(税別)

タイラバはラインスルー式(誘導式)ものが多く、まずタイラバのヘッドをラインに通してからフックを結ぶ。この場合、ヘッドを変えたい場合はラインを切って、ヘッドを取り替えてまたラインを結び直す必要がある。

ダッチャクの場合、ヘッドにゴム製のパイプがセットになっていて、これによりラインを切らなくてもヘッドの交換が可能。本当に使いやすいのか、後ほど現場で実際に使ってみた様子を紹介する。

ヘッドとパイプ部分が脱着可能で、本体を素早く交換できる。ヘッド本体はティアドロップタイプ。 [写真タップで拡大]

BKK製の鋭いフックを使用。別売りにシングルカーリー、ダブルカーリーをラインナップ。 [写真タップで拡大]

フックはBKK製を採用。アシストラインはネクタイが交換しやすいようになっている。標準のネクタイは1本、アピール重視の大きめのものがセットされている。

ヘッド単体とフックユニットを別売りで用意

ダッチャクシリーズのパッケージ。

ダッチャクには専用のヘッドが別売りされていて、重さは60g、80g、100g、120gがラインナップ。ダッチャク・フックユニットは、シングルのカーリーとダブルカーリーの2種類。シングルのカーリーは幅広で、かなりアピール重視。ダブルカーリーは左右で太さが変わっており、異なる波動のミックスでターゲットを誘う。

釣行時は状況に合わせて、いろいろな重さ、いろいろな種類を用意しておくとよいだろう。

Datchak HEAD(ダッチャク・ヘッド)
60g/¥700(税別)、80g/¥780(税別)、100g/¥860(税別)、120g/¥940(税別) [写真タップで拡大]

Datchak HookUnit(ダッチャク・フックユニット)
S(シングル)/¥700(税別)、W(ダブル)/¥700(税別) [写真タップで拡大]

2種類の異なる波動でターゲットを誘うダブルカーリー。

ティアドロップヘッドが生み出す程良い水噛み!

それではインプレ開始。神奈川方面から出船し、1時間ほど走った場所で実釣。この日はローライトで釣りのしやすい凪、潮の流れもちょうど良く、釣れそうな雰囲気だ。水深25〜30mのエリアを狙っていく。

東京湾でタイラバ実釣。

ダッチャク100gからスタート。

まずチョイスしたのはダッチャク100g。ダッチャクのヘッドはティアドロップ型で、見た目はまるでタコのよう。ヘッドの後方が尖っているからか、ボトムの感度がよく、着底がしっかりと手元に伝わってくる。巻き初めが早くなるので根掛かり対策にもなる。着底時間が長いと、魚が見ていた場合に生き物ではないと認識され、食い気を失うと聞いたことがあるので、巻き始めの早さはタイラバでは重要である。

そして、巻き感は適度な抵抗を感じる。タイラバに巻き感があると、潮の効いているタイミングなどを把握しやすいし、上から下まで、潮の効いている層を感じ取ったりもできる。ダッチャクは釣っている最中の集中力を途切れないヘッドだと思う。

これは発明! 本当に脱着しやすいダッチャクヘッド

それではダッチャクの一番の特徴である脱着のしやすさを検証。

ダッチャクのヘッドには分離型チューブが搭載されていて、これによりラインを切ることなくヘッドを交換できる。取り外し方は、チューブの下部分を指で押さえて、ヘッドを上にスライドするだけ。ヘッドにはスリットが設けられているので、ラインからスッと抜くことができる。

ダッチャクヘッド交換。

分離型チューブからスライドして取り外す。

実際にやってみると、この作業はとても簡単で驚いた。

使う前は、このチューブが取り外しにくいのではないかと懸念していた。しかしそんなことはなく、指でつまんで上にスライドするだけで簡単に取り外すことができた。このチューブはラインに食い込んだりすることはないし、しっかりと誘導式の役目を果たしている。

新たにヘッドを付け直せば完成。

そして、チューブはヘッド内部にほぼ収まっているのでヘッドのシルエットを邪魔していない。全体的なシルエットは一般的なタイラバとほぼ変わらないだろう。また、このチューブが下部に飛び出しているので、フック部分との干渉のクッション代わりになっているようにも感じる。ヘッドとチューブは実釣中に外れるということは皆無だったし、欠点のないかなり高性能なシステムだと感じた。

スカートは2種類、交換もしやすい

スカート部分のローテーションもまたタイラバではとても重要な要素。

ダッチャクは標準ではシングルカーリーが装着されている。これはかなり幅広でロング。アピール重視のネクタイになっている。別売りでダブルタイプのカーリーがあって、こちらはよりバーサタイルに使えると感じる。

アシストフックには結び目とシモリ玉、そして小さいゴムチューブが装着されていて、これによりネクタイを固定する。ネクタイの脱着・装着もしやすく、ローテーションが億劫になるということはない。

ダッチャクの性能を感じるグッドサイズのマダイをゲット!

周囲にはベイトフィッシュの反応が出てきて、潮の流れ的にもいかにも釣れそうな雰囲気。

ダッチャクのヘッドのちょうど良い巻き感を感じながら巻いていると、ゴゴゴッっというバイト! そのまま巻き続けると乗った! グングンという引きはまさにマダイ。焦らずじっくりファイトを続け、最後は船長が無事ネットイン!

待望のヒット!

上がってきたのは3キロクラスの超ビューティフルボディのグッドサイズ。船長の話では、ここ最近マダイはかなり厳しいと聞いていたので、嬉しい釣果だ。

上顎の内側にバッチリフッキング。BKKのフックはかなり滑りのいいタイプが装着されており、初見からちゃんとかかってくれそうだと感じていた。今回このチャンスを逃さずフックアップし、最後までバレずに取り込めたのはフックの性能のおかげも大きいと思う。

ダッチャク100g、シングルカーリーでグッドサイズのマダイ!

フッキングもバッチリ!

マダイの他には定番のホウボウやフグなどが上がった。マダイの追加ヒットを狙って釣りを続けたが、残念ながらタイムアップ。しかしながら、ダッチャクの性能は存分に感じることができた。

やはりヘッドの交換のしやすさは、これまで使ってきたタイラバの中で随一。今後、使うタイラバをダッチャクに統一していきたいと思った。

ダッチャクのヘッドは80〜120g。今度はもっとウエイトのラインナップが増えてもいいと思ったし、タングステンモデルもぜひ用意してほしい。また、ネクタイの別モデル、ヘッド形状の異なるものなど、ラインナップが充実していくと、個人的には嬉しいところだ。

ダッチャクの魅力をギュッと凝縮した動画にも注目!

お世話になったボートガイド:ゴーゴーガイドサービス

ゴーゴーガイドサービス
羽田から出船する東京湾ガイドボート。季節に応じていろいろなターゲットに対応。プロアングラーも多く利用しており、キャプテンの人柄や腕前もあってとても人気だ。●HP:https://gggs.tokyo

インプレしたアングラーはこちら

インプレスタッフ:西村
釣りと生き物飼育とラーメンを愛するフィッシングライター。淡水・海水問わず、あらゆるルアーフィッシングに傾倒。普段から東京湾のオフショアゲームを楽しんでいて、なかでもビッグベイトシーバスやバチコンアジングなどが大好き。正直なところ、タイラバには苦手意識がある。