
『ルアープリンセス』と、釣り人ならだれもが知る村田基さんが夢のコラボレーション!! ルアマガプラスでは、そんなコラボ動画と連動してインタビュー取材を敢行!お忙しい時間の合間に少しだけ語っていただくことができたぞ。
●文:ルアマガプラス編集部
10年先を見ればうまくいく
いわゆるグランダー武蔵世代の記者としては、村田基さんがバス釣り業界に与えた影響はとてつもなように思っていた。
ところが、村田さん本人はそうは感じていないようだ。
「特別何かをした、とか何かを変えたとか、そういうのはないかな。18歳の時に雑誌の原稿を書き始めて、20代のころにはバスボートを乗り回したりっていう、人と違うところはあるかもしれないけど」
最盛期には毎月原稿用紙100枚分にも及ぶ原稿を書き、しかも同じ内容でも掲載される雑誌にあわせて文体を変えていた。そしてその文章力とカリスマ性がかみ合い、1987年に発売した「まちがいだらけのバスフィッシング」は売りに売れたという。
その後90年代を迎え、テレビでもバス釣りが多く取り上げられて、村田さんはあらゆるメディアに引っ張りだことなっていた。そして1997年、アニメ化の話が入る。「グランダー武蔵」だ。
村田さんがわずか1時間ほどでプロットを思い描いたという『グランダー武蔵』は大ヒット…。なお、このあたりの詳しい内容は後日、ルアープリンセスのYoutubeチャンネルにて配信予定なので、そちらをご覧いただきたい。
また、ちょうどそのころ、村田さんは1アンドハーフをロッド開発に進言していたという。
「みんな乗る車が変わっていってるのをみて思ったんだよね。これからは1ピースロッドの時代じゃないって」
村田さんの予想は見事的中し、今や1ピースのルアーロッドは激減。ユーザーを取り巻く事情を予想し、釣りに快適さをもたらしたのだ。
その先見の妙の根底には、グランダ―武蔵のころと同様の考えがあった。
「10年先を見ればうまくいくんです。グランダ―もそう。子供を大切にするわけ。そうすれば、10年後に釣りを続けてお客さんにもなってくれる」
刹那的な儲けや流行をあてにするのではなく、長期的な目を持ち、動いていく。昨今のエリアトラウトブームもまた同様だろう。
「だから今やってる配信でも子供さんを大切にしてる。特に今は子供だけでは釣りに行きにくい時代だからね。子供を大切にすればその親御さんも巻き込んで釣りを楽しんでもらえるし、ファミリーを大切にしたいなとは思ってるよ」
常に先を見続けて、釣り業界の発展を支え続けた村田さん。
特別なことをしていない。それは本当だろう。
人を大切にする。
当たり前のことかもしれないが、実は一番難しいそれを忠実に行っているのだ。
今も優しく微笑み、豪快な釣りを見せる村田さんが釣り業界の一線を走り続けていることが、何よりもその証だ。
『ルアプリ』は新たなグランダ―武蔵になるのか?
常に未来を気に掛けている村田さんだが、『ルアープリンセス』はどう見ているのだろうか?
「正直な話、まだ読みきれないかな。専門分野じゃないし(笑)」
とはいえ、可能性は大いに感じているという。
「釣りと2次元コンテンツの相性がいいのは確かだと思う。うちのお店(潮来釣具センター)にも痛車はよく来るよね。2次元コンテンツが好きな人って、何かを好きになるのがうまいんだよ。だからルアープリンセスをきっかけに釣りを始めたら、のめりこむのは早いと思う。釣りの所作とか動作とか、基礎をしっかりと覚えられればあっという間に上達できるだろうしね」
最後に村田さんはこう付け加えてくれた。
「読めない、とはいったけど、そんなわけだから順調に伸びたらすごいことが起きるでしょうね。起きるかもしれない、じゃないよ?起きるでしょう、ね(笑)」
ルアープリンセスは新しい釣りブームの火付け役となれるのか?
今後の活動に注目だ。
村田基×ルアープリンセスコラボ動画はこちら!
※本記事は”ルアマガprime”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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