バス釣りビギナーにオススメのルアーは”スピナーベイト”と”テキサスリグ”【菊元俊文直伝Q&A|特選一刀両断】



バス釣りナンバーワン雑誌、ルアーマガジンで20年に渡って連載中の質問コーナーが「菊元俊文の一刀両断」。釣りPLUSでは菊元さんのこれまでの回答の中から、選り抜き名回答をお届け!

Q. 初心者にオススメのルアー、アクションを教えてください。
A.スピナーベイトとテキサスリグはバス釣り初心者の必須ルアー!(菊元俊文)

「僕が初心者にお薦めしているのはスピナーベイト。表層から幅広いレンジを引けるルアーです。基本的には、クランクベイトと同じくただ巻きですが、障害物回避性能が高いのでおかっぱりでも使いやすいです。

クランクは巻けば潜るので、手前に来れば浅くなるおかっぱりや手前の木や草に引っ掛かりやすいので、スピナーベイトの方が使えるシチュエーションが広いです」

スピナーベイトはビギナーにも投げやすく、根掛かりしづらいので障害物を恐れずに釣りができる、それによって自然と投げる技術もマスターできるのが利点。

障害物をかわしやすいスピナーベイトは
キャスト技術が未熟な初心者の強い味方!

「早く巻くと表層の見えるレンジを引け、自分のルアーがどこにあるのかが目に見えます。スピーディにキャスト&リトリーブを繰り返すことによってキャスト数も増え、自然にキャストも上手になって行きます。

障害物を積極的に狙うこと、キャストが大切なことは、バスフィッシングの基本なので、スナッグレス性能が高いスピナーベイトは初心者に最適なルアーと言えます。

初めは巻いているスピナーベイトがギリギリ見えるくらいのレンジを引いてください。石や杭、木の枝、ウィードなどに積極的に当ててやると当たって抜ける時のヒラウチで不規則にアクションし、ブレードが乱反射します。この動きがリアクションバイトを誘います」

巻き方によってスピードや水深などをコントロールしやすく、障害物に対して根掛かりにくいスピナーベイトはビギナーにオススメ。どんどんキャストしてマスターしよう。

 着水後、すぐにロッドを立てて、水面直下を巻いて水を動かすガーグリングは、スピナーベイトをすぐに立ち上げることが重要です。キャスト~着水~リトリーブの一連の素早く、無駄無い動作が必要になるので、これは数投げて練習しましょう。素早いアクションの立ち上げが出来るようになれば、着水すぐの巻きでのエキサイティングなバイトシーンが見れるようになります。

スピナーベイトは最初は3/8オンス~1/2オンスくらいの重さがお薦めです。Dゾーン(エバーグリーン)(写真)かもう少しコンパクトなSRミニ(エバーグリーン)をお薦めします。



「テキサスリグでコリコリ感を覚えること。それが脱ビギナーへの道だ!」

「同じく、スナッグレス性能が高いワームリグにテキサスリグがあります。これはまず、底を感じる基本が学べます。初めは底を取れる重さのシンカーを使いましょう。

そしてロッドティップを下に向けて、リトリーブではなくロッドでズル引きして下さい。ここで大切なのはボトムの「コリコリ感」を感じることです。コリコリとした感触はハードボトムや障害物を意味します。

円錐型のバレットシンカーをワームの前方へセットするテキサスリグ。すり抜け性能が高く、障害物周りを狙いやすいのが特長。ルアーはキッカーバグ(エバーグリーン)

「慣れてくると「これは岩だな」とか「これはウィードに引っ掛かったな」とかが分かるようになります。この直後の外れた瞬間がバイトチャンスになります。この時、大きく急にロッドをあおると根掛かりの原因になります。

「半根掛かり状態」から上手く外すハングオフの動作が上手な人はワーム、ジグで良く釣る人です。ロッドティップを下向きに動作するのではなく、縦さばきにすると、根掛かりを減少させることができます。

ロッドを上げ下げしてテキサスリグを「上げて、落とす」=リフト&フォールをマスターしよう!

「底を感じるテキサスをマスターしたら、今度はリフト&フォールです。文字通り、引っ張って、落とす動作です。ロッドを10時くらいの位置から12~1時くらいの位置まで上げて、そのままにしてテキサスリグをカーブフォールさせます。

この動作はジグヘッドリグやドロップショットリグ、あるいはラバージグなどの様々なリグに応用できるので、ズル引き、ボトム感知ができるようになったらチャレンジしてください。

基本動作は全てのルアー操作に繋がります。頑張ってね」

(この記事はルアーマガジン2015年12月号掲載された内容を元に再編集しています)

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