第三回テーマ:シーズナルパターンとフックセッティング
やっとPart3かよ遅ェよ!というマツモト症候群なアナタも、これ何の記事やねん…な貴兄も、お時間あらばPart1〜2をお目通し頂きたく。その上で、Part3に目を通すと、一貫した『法則』が見えてきます。サカナの動きひとつで、フックだけをここまで考え抜いているマツモトイズムが…!
↓だからアナタはバラシ続ける。天才・松本幸雄のフック幸福論Part1はコチラ
密かに、しかし熱い支持を受けたルアーマガジン短期集中連載『鯰王への道』。適当に投げて適度に釣れ…なくなったナマズを真摯にとらえた企画で、そこで登場したアングラー陣の1人が、松本幸雄さんだ。
まつもと・さちお エリアトラウトの世界で人気、実力ともにキング・オブ・キングなトーナメンター。バス、ライギョ、シーバス…旬のゲームフィッシュにも数多く精通。現在ルアーマガジンソルトの人気企画『アジング王バトル』予選を突破。さらなる期待がかかる。…
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第一回はフック選びの基本をお伝えしたが、今回は、フックとルアーをつなぐスプリットリングに焦点をあてる。前回も相当細かい話だったが、さらに細かい狂気の世界へ分け入っているような…。
第一回 だからアナタはバラシ続ける。 天才・松本幸雄のフック幸福論Part1はコチラ↓
だからアナタはバラシ続ける。 天才・松本幸雄のフック幸福論Part1(全3回) – 釣りPLUS|内外出版社
あらゆるターゲットに通じる、誰も知らない「フックのイロハ」
密かに…
松本くんって、もしかして神経質…?なんて捉えてしまう御仁がいるかもしれないが、本人はあくまで自然体。キョーミ無いことは一切しない、快楽主義者の側面もある。
松本「じゃあ結果どうなの?って考えるのも楽しいし、セッティング出すのも楽しみなんです」。
今回も対象魚はナマズ。でも斜め読みしても、バスなら…シーバスなら…と『考える自分』になってしまうこと請け合い!
寒いけど腹減った!な春パターン。後半は最高の最釣れシーズン!
松本「ひとつ答えを言うなら、春は割とナマズはスローなんですが、追ってくれる。なので、フックをボディから離し過ぎない方が僕は好き。水温が低いから動けないんです。食べたいけど動けないサカナだから、5月くらいまではリング2連のフックは#4」。
松本「で、5月の1〜2週目になるとサカナがマックステンションになってくる。サカナの動きが速かったり、一方でアフターのヤツは…吸うチカラが弱いのかな…水中で噛んできたりというのが多い」。
『高速食い』や、『水面に出ない』サカナへの想定だ。
松本「そうなると、割とスイベル延長しちゃう。サカナもテンション高いし、プラス吸い込みきれないときもあるから、やや長めが5〜6月のセッティング」。
意外な苦戦シーズン! サマーパターンをフック理論で攻略す!!
松本「そして台風が来るまでの8月中旬までは、カバー攻めが中心になってくる。減水もするし、ナマズは産卵終わって本流側に帰っていっちゃうでしょ。となると上流域の居残り組は、攻め手としてみるとブッシュも激しくなってくるしカバー撃ちがメインになる。だから、リング2連のセッティング。フックはワンランク大きい方が良い。追いじゃない、瞬間で食うので」。
松本「一方、本流とかで流速のあるエリアでやるならば、延長した方が良いですよね。だから大きめのRBMHとかの出番が出てくるのも、その辺の季節」。
意外と知らない、シーズン2度目のビッグウェーブ。秋パターン
松本「秋は台風絡んで増減水が激しいでしょう? プラス、夏より快適になるのか…ナマズはくっそ暑い時期でもルアー食べるくせに…秋になるともっと元気になるんですよ。なぜか。一方、春〜夏としばらくルアーを見てきたサカナも多いから、今度はスローだと見切られる状況も出てくる」。
春夏と叩かれまくった個体には…速巻き&離れセッティング!
松本「秋は、春ほど上流域じゃないけど、増水絡みでそれなりの上流にも上がってきたりもします。さらに居付きでいつもいるようなポイントでも、今度は春夏とルアー見てきてるからスローだと見切られてくる。あえて、見切らせないリトリーブが必要なシーズンになってくる。そこは、フックを後ろに流したセッティングが生きてくる…。そして…あー、色々話過ぎちゃいそう。今回はこの辺にしときましょうかね」。
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