ブランド立ち上げの準備の合間を縫って行われた、川村光大郎さんの独占インタビュー。話題はより核心へ近づいていく…。
インタビュー【前編】こちら↓
AbemaTV生中継の中で「新ブランドを立ち上げます」と公表した
かわむら・こうたろう 1979年2月14日生まれ 茨城県出身/少年時代から霞…
確かな経験とバス釣りに対する情熱を持つメンバーともに…
「立ち上げは僕を含め3人ではじめます。自分はバスフィッシングのキャリアはおよそ30年ほどですが、ほかのメンバーもほぼ同じ程度のキャリアと経験を持っています。
そして、なによりも重要だったのは、自分と同じだけの情熱を、バスフィッシングに対しても、モノ作り対しても持っていることでしたね。
それぞれ得意とするスタイルが違っていて、僕は岸釣り、一人はバスボート、一人はアルミボート。ルアーのコンセプトは3人で出し合って、性能を高めていきます。それを最終的にルアーデザインとしてカタチにするのは自分の仕事ですね。
すべてのバスアングラーにとって最高の基準はそれぞれ違うものでしょう。でも少なくとも自分たち3人にとっては、最高と思えるものしか世に出さないつもりです。自分たちが本当に使いたいルアーを作り出したいんです」
気になるブランド名、そしてルアー開発については?
「ブランドの名称は来年の年明けに正式に発表するつもりです。僕らの意思を込めた名前になる予定です。そして、いまソフトルアー、ハードプラグ、ワイヤーベイトをそれぞれテストしています。まだ何が出るとは明かせませんが、来年のシーズン開幕直前には、一発目のルアーをリリースできるように準備をすすめています!
ほかにもオカッパリバッグを作る計画もスタートしています。最高に使いやすくて、カッコイイバッグを作りたい。それをかなえてくれるファクトリーと話を進めています。今の自分が考えうる一番いいと思うものを作りたいですね」
具体的なルアーコンセプトについては、今回のインタビューではまだ明かせない。しかし、仲間たちとの開発に関する会話を耳にした時、そこにいるメンバーがそれぞれ熱く思いを語り、その表情が本当に生き生きしていたことは、実に印象的だった。
「やらなくてはいけないという状況で無理矢理にこなしていくのではなく、楽しくて好きじゃないと本当にイイものはなかなか出てこないと思います。だから自由度があって、好きにバスフィッシングを楽しめてこそ、自分たちもモノ作りに反映できると思います」
川村光大郎のルアー作りにどうしても欠かせないもの
「そしてもうひとつ、ブランドを立ち上げることを考えた時から、絶対必要な要素だと捉えていたものがあります。それはルアーのスイムテストが可能な水槽です。そこで、今、計画しているのが、ルアー開発をするのに必要な特注水槽を導入するのため、クラウドファンディングの検討なんです」
自社にルアー水槽があれば、テストしたサンプルを即座にチェックでき、修正や比較も可能となる。しかし、川村さんがもとめるサイズの水槽を作るには多額の費用がかかるのだ。その水槽を作る資金について、川村さんのブランドを応援したい一般の方へ呼びかけることを計画していた。そして、この取材後、10月19日にREADYFORでプロジェクト開始、即日成立した。
「自分たちのブランドコンセプトに賛同してもえらるならば、ほんとうにありがたいですね。この水槽はこれから自分たちがやろうとしている、本当に釣れると思うルアーを生み出すためにどうしても必要なものなんです。そして、その支援による水槽を使って、ルアーを完成させることを約束します」
十分とは言えない環境でのスタートなった川村光大郎さんの船出。しかし、その表情には決意がみなぎっていた。インタビューの最後に、晴れやかな笑顔とともにこう語ってくれた。
「僕も、ほかの2人にしても、人生を費やすのはバスフィッシングしかない。それをモノ作りとしてカタチにしたいんです…」
[釣りPLUS]>> HOME