JB TOP50最終戦は沢村幸弘が栄冠を手に!【バストーナメント速報@霞ヶ浦DAY3】



[トーナメント会場から速報レポート] 10月21日(金曜日)からスタートしたTOP50最終戦。決勝最終日の今日22日(日曜日)、栄冠を手にしたのはや・は・り沢村幸弘選手! 予選暫定首位からの勢いは誰にも止める術はなく、まさに横綱相撲! 最終日も単日首位の4キロオーバーを叩き出し、後続選手をさらに引き離してのゴールとなった!

1本1kg×(3日間×5本)=15kg!! まさに横綱相撲、沢村幸弘選手が栄冠!!

「アディオス横山!」。2本のバスを高々と天に突き上げて咆哮! 

暫定首位の横山朋毅選手はステージ上でうなだれる。会場に詰めかけた多くのギャラリーは歓声と共に割れんばかりの拍手を送る。そう、これが今戦のハイライト、沢村選手の優勝が決定した瞬間だった。

最終日も5リミットを揃えた4255グラムは単日トップウェイト。予選を含め、実に3日間中2日間でトップウェイト、なおかつほぼ総重量は15キロという圧巻のスコア。

最高峰戦における通算勝利数を「4」に伸ばし、最高齢優勝記録を「56歳7ヶ月」(*注1)へと更新。年々強さを増していく”戦えるレジェンド”。いや、現役選手にそんな称号はむしろ失礼に当たるかもしれない。

*注1:最高齢優勝争いは、2014第5戦旧吉野川で加藤選手が優勝した時から白熱。それまでの沢村選手の記録、53歳3ヶ月(2013第2戦遠賀川)を8ヶ月上回るも、今戦で再び大きく抜き返されることに。なお本日は奇しくも加藤選手の誕生日である。

「人と戦うことが好き。何よりバスフィッシングが好き。加藤(誠司)くん、今江(克隆)くん、河辺(裕和)さん、まだまだ引退させないからね!」



優勝パターンは異例の非公開。「来週末、オールスターがあるんでね(笑)」

表彰台インタビューではMCの問い詰めに対して、見出しの通りの言葉で煙に巻いた沢村選手。

来週末に行われる利根川を含めた霞ヶ浦水系全域がトーナメントエリアとなるバサーオールスタークラシック(注2)では、今戦で活用した場所もそのエリア内。なおかつ使用ルアーももちろんそのまま使えるとあれば、黙秘は必然だろう。

注2:10月29日(土曜)〜30日(日曜)の2日間、千葉県・道の駅さわらをメイン会場に開催される国内最大規模のバストーナメント。

「いや、場所の釣りじゃない。明らかに釣り方。スローな釣りと、リアクションの釣り」

終了後に見せてくれたウイニングルアーは下の通り。このルアーを「どう動かすか、どうアプローチするか」で差が出るのだという。この辺りの秘密は、ルアーマガジン1月号(11月26日売り号)で明らかにしてもらうことにしよう。要チェック!

上:キャリラバ3/8〜1/2オンス(ティムコ)+ワンナップシャッド3インチ(サワムラ)下:スイミーバレット4.8インチ+ワンナップシンカー1/24オンス(共にサワムラ)+ワイルドモスキート#1※ネコリグ。フックの刺し方にも要注目。

2016TOP50チャンピオンは北大祐選手! 五十嵐誠選手、昨季の雪辱は果たせず…

1997年ワールドシリーズ(現TOP50)初代チャンピオン・菊元俊文氏を始め歴代チャンプの名が土台を囲むTOP50チャンピオントロフィー。そのサイズのみならず、歴史の重みも北大祐選手の腕にのしかかる。

10点差で最終戦の最終日までもつれ込んだ2016TOP50チャンピオンの行方。

暫定2位の五十嵐選手が2730グラムと気を吐いて今戦の最終成績は9位までジャンプアップを図る一方で、北選手は若干スコアを落とすも前日までの守備も厚く14位でフィニッシュ。五十嵐選手による猛追も5点差までにとどまり、北選手の逃げ切りで年間レースに決着をつけることになった。

共に今が旬の30代前半のほぼ同世代、頂点と2位という結果こそあれど、二人が魅せてくれたハイレベルの戦いは今季の見所でもあった。

来季も彼らがシーンの中核となるのか、はたまた新たな刺客が現れるのか。来季もTOP50から目が離せない。

「今回はゼロでもいいという気持ちで勝負に出た。次のチャンスはいつくるかわからないけど、次こそ!」と五十嵐選手。今季はデッドヒートの末、昨季の忘れ物(=年間チャンピオンの座)こそ獲り逃したが、次はそう遠くない未来に訪れるはずだ。

各順位はNBC NEWS(http://www.jbnbc.jp)を参照 ↓

2016 JB TOP50 最終戦【霞ヶ浦】大会直前プレビュー・1日目・2日目の模様はこちら ↓


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