釣れ筋ワームを数多くラインナップするゲーリーヤマモトの中でも、「レッグワーム」はJBトップ50にて3度の年間優勝を果たし、2016年度も年間3位に入賞したサイキョートーナメンター・小森嗣彦さんの主力ワームとして有名だ。
ここでは小森さんから直接聞きだした”釣れる”ソフトベイト・レッグワームのヒミツを紹介。
まずはディティールをチェック!
リブの入ったボディーに、名前の元となっている足の様なテールが設けられているのがレッグワームの特徴だ。
現在、2サイズがリリースされており、「2.9インチはアピール力が高いので高活性の魚に効果的。2.5インチはタフコンディションの魚に対しても有効」というのが主な違いだそうだ。
分類としては、水を受けて尾びれの様に動くテールがついた”シャッドテールワーム”。同タイプのソフトベイトはもちろんたくさんあるが、それらとは決定的に違う点があるらしい。
それこそがレッグワームがレッグワームたる所以だと小森さんは言う・・・。
ヒミツ1 スクリューアクション
シャッドテールワームのキモは何と言ってもテールの動き。多くの同タイプワームがテールを左右に振るように動くのに対して、レッグワームはブルンブルン回るようにアクション。
小森さんはこれを通称「スクリューアクション」と呼んでいる。
この「スクリューアクション」は左右のみならず、全方向に対して水を動かしており、これが強烈にバスを惹きつけるのだそうだ。
余談ではあるが、この「スクリューアクション」を生みだすことを念頭に開発されたクローワームこそ、名作「モコリークロー」なのだ。
ヒミツ2 動きにくいテール
「動きにくいテール」
ほとんどの人は、この一文を読んで頭に「?」が浮かぶはず。なぜならほとんどのシャッドテールワームの解説で「あらゆるスピードに対応!」や「デッドスローリトリーブでもテールがアクション!!」と謳っているからだ。
もちろん、スローリトリーブで泳ぐことはいいことだ。しかし、レッグワームのテールは、スローに引いた時は「動きにくい」。その狙いは?
それは、アクションの”メリハリ”のためだ。
レッグワームのテールは、ある程度のスピードで動かさないと動かないが、逆に言えばスピードが遅くなればテールは止まる。つまり、一定以上の水圧(水流)を受けると動き出し、それが弱まるとピタッと止まるということ。
この”静”と”動”のメリハリこそが実は、バスに口を使わせるきっかけになっているのだ!
ヒミツ3 サイズ感以上の水押し
3インチ足らずのボディではあるが、魚をひきつける力が強いと小森さんは言う。その鍵は「動かしにくいものを動かす」ことにある。
先に紹介したとおり、レッグワームのテールは動きにくい。しかしそのおかげで、力強く水を押す事ができるのだ。
想像してほしい
コピー用紙と画用紙。どちらであおげば風を感じやすいだろうか? 2種類の紙を同じ幅で動かした時、手首への負荷、そして動く風の量に違いを感じるはずだ。
レッグワームのテールが動くには相応の負荷(水圧や水流)が必要ではあるが、その分動く水の量も多い=アピール力が高いのだ!!
まとめ
レッグワームのヒミツはご理解いただけたであろうか?
まとめると
・水を全方位に動かす「スクリューアクション」
・敢えて動きにくいテールによる「静と動のメリハリ」
・動きにくいモノを動かすことによる「力強い水押し」
の3点だ。
リグの種類やアクションのコツなども、この3つの点を意識して使えば、おのずと見えてくるはず!!レッグワームで釣果倍増を目指せ!!
レッグワームの使い方をもっと知りたい・・・?
レッグワームがいかに凄いワームなのかは分かったけど、使い方をもっと知りたい!教えてくれ!! 今すぐ!!! と、言う貴方に朗報!
ルアーマガジン本誌では、今回紹介した話の他にも、千葉県亀山ダムでの実釣取材で、レッグワームを中心としたゲームメイク、リグの紹介を掲載しているぞ。「勝てるワームの使い方」をマスターしたいなら一読の価値アリ!!
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ルアーマガジン2016年12月号[NAIGAI-SHOP]
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