事の発端は、「自分、試合出てみたいッス‼」というフクシゲの一言からはじまった。
フクシゲ(以下:福)「フルカワさん! 相談があります!」
フルカワ(以下:古)「急にどうした?」
福「今年は船舶免許も取ったし、レンタルボートセットも一式揃ったんで、試合出てみたいッス‼ フルカワさんみたいに、H-1グランプリ出たり、仕事という体で経費でバスフィッシングしたいッス!」
古「待て待て、誤解だ。仕事はしてるが、決して経費でバスフィッシングなどしておらん。なぜならば…、
釣っていないからだ!
H-1も全部自腹で参戦してるんだぞ?」。
福「ということは、釣れば経費落ちるってことッスよね? 任せてくださいよ、僕は見かけによらずライトリグが得意なんで釣る自信はありますよ~! 小森さんの必殺リグも聞いてますし、絶対釣れるッス!」
古「ったく、お前ってやつは。いいか!1回や2回、プロの取材を見て釣れるくらいなら編集者全員プロになっとるわ! それにただ釣ったくらいで経費が落ちるわけないだろ! 優勝するくらいじゃないと」
福「え、優勝する気ないんスか? どうせ釣るなら夢はでっかくッスよ! フルカワさん、釣りはストロングなのに釣る前から気持ちが負けてどうするんすか!」
古「ぐぬぬ…」
こうして若手編集部員2人の無謀な戦いがはじまった…。
まずはボートの予約!そして、大会へエントリー!
古「近々だと11月13日(日)のタックルアイランドスーパートーナメントが参加できそう…って、ゲスト田辺さんじゃんかよ! よし今すぐ行こう‼‼」
福「落ち着いてくださいよ~。まずは大会にエントリーでしょ?」
古「フッ、甘いな。まずは船を抑えるのが先決だ。会場は松下ボートだから、予約できるか聞いてみてくれ」
福「了解!……もしもし、ボート予約したいんですけど、えっ!? 空いてないッス?それは困るッス~、あ!ほかのボート屋さんでもOKなんスね!わかりました~」
古「そういうことですよ」
福「え?」
古「いや、忘れて。様子から見て松下ボートは予約でいっぱいだけど、ほかのボート屋で出船できればそれでOKということだね?」
福「そうッス! 松下から一番近いのはトキタさんッスね! この間、小森さんの取材でお世話になったんで、自分電話するッス!」
~5分後~
福「予約できたッス~。これで一安心ッスね!」
古「さっきまずは大会へエントリーって言ったのはどこの誰だよ(苦笑)。ここでようやく大会を申し込める状態になったわけだ。今回のタックルアイランドスーパートーナメントはエントリーフィー(参加費)を事前に支払うみたいだから、まずは最寄りの系列店キーポンへ行くぞ」。
福「ふえぇ…、大会参加するのって結構面倒なんッスね…」
大会当日、予約してあるボートを確認して、なるべく早く現場へ行こう!
福「大会は6時40分からミーティング開始なんで、ボートの準備も含めて、6時くらいに現場つけばいいッスね!」
古「いや、5時半だな。おそらくトキタボートにも俺たちのライバルになるであろうアングラーがたくさん来るはず。駐車場も遠くになるかもしれないし、カートも順番待たないといけないかもしれないから、早めに行くのが鉄則!」
福「ラジャ!」
~翌日~
船の準備が完了した二人は、トキタボートからボートで会場の松下ボートへ向かった。
ミーティングスタート! 詳しいルールはここで確認!
ざわ… ざわ…
福「ふえぇぇ、人がいっぱいだぉ」
司会「では、これからミーティングを開始します!」
試合前、田辺さんのインタビューでは厳しいと予想!?
湖上に出れば自分との闘い。とりあえず、フルカワとフクシゲの作戦を残しておく(スルーしてよし!)
さすが、ルアマガ(末端)編集部員。期待は裏切らない
スタート直後、本湖方面と笹川方面に分かれた船団の内、フルカワが選んだのは笹川方面、柿の木下。狙いは岬に絡むディープだ。
古「朝イチはとりあえず、ディープもシャローも様子をみたいから、まずは近場のディープから。ボートポジションで水深7メートルくらいだね」
福「じゃぁ、遠慮なくレッグワームのダウンショットで…って根がかっちゃいました…」
古「え~、マジかよ? って、なんかキタ!!!」
古「あれ、根がかり? あ、引いてる引いてる! バスじゃないかも、枝かなんかに絡んでるね!」
福「ネタになるんでバスじゃなくても釣ってくださいよ!」
古「あ、バレた…」
福「なにやってんスかぁ~!」
以上!! その後なにもなし!
せっかくなのでフクシゲの活躍も一枚。
帰着後、集計の間田辺さんの湖上セミナーが開催。動画は田辺流スローロールの基本!
セミナーのあとは湖上じゃんけん大会!
タフな亀山湖を制した、上位3名のパターン!
第3位
第2位
そして、栄えある第1位!!
結果発表後もお楽しみたくさん! 抽選会やサイン会も!
大会終了後、意気消沈した不甲斐ない編集部二人は落ち込んでいた。
福「自分、このままじゃとても家まで帰れないッス。帰路の道中気が重いッスよ」
古「てめぇ、運転するのは俺だろうがよ!」
司会「ではこれより、参加賞の配布とおたのしみ抽選会を行います!」
古&福「な、なんだと…?」
そして、おたのしみ抽選会の豪華景品はこちらダァッ!
福「ちょっと待ってください! バッテリーチャージャーありますよ!」
古「いや、ロードランナーもあるじゃんかよ!」
福「デコでも、この中から1発あてれば、来たかいがあるってもんよ!!」
鼻息を荒くした二人は自分の名が呼ばれるのを今か今かと待ち望む。
そして…、
司会「ふるかわかずひろさ~ん!」
古「ヤーリィ! Wow!」
福「なにもなかった…」
古「今日一番のビッグだよ、これは。つまり、こういうことですよ」
福「それ、言いたいだけッスよね…?」
「初心者でもデコを恐れず、大会に来るべし!」
古「まずは福ちゃん、初めてのトーナメントどうだった?」
福「いやぁ~終わってみればデコったの忘れるくらい楽しいですね~! 景品も豪華だし」
古「モノ目当てかよ!!」
福「真面目に言うと、やっぱりこれだけの人数がいるんで必ず答えが返ってくることですね。終わった後に自分はどう間違っていたのか?どうやったら釣れるのか?得るものが大きいです! それにフルカワさんみたいにいろんなロコや参加者と仲良くなりたいッス!」
古「そうなんだよ、やっぱり釣り人が集まってるから楽しいよね。現場での情報交換とか、もろもろ含め、興味があるなら初心者にも来てほしいよね。亀山ならエレキセットがなくても、フルレンタル艇があるし、実際にトーナメントに参加して気づいたことを今後の釣りに活かせるともっといいよね!」
福「来年は自分もトーナメント出るッス!」
古「いいね!じゃぁ、そんな福ちゃんの初めてのトーナメントを反省しましょうか」
福「まぁ、フロントがフルカワさんなんで僕はエリアが悪かったとしか…」
古「もう一度言ってみろ」
福「うそッス…。変に色気づいてゼロダンでカバーを狙ったりとかせず、得意のレッグワームをちゃんと繰り出せばよかったかなぁと」
古「たしかに、カバーのアプローチもうまくいってなかったし、巻きが主体の俺のリズムとは撃ち物系は合わなかったよね。まぁでも、福ちゃんの言う通りディープとシャローを中途半端にやって、どっちつかずのエリアを右往左往したことは大きな敗因です…ごめんなさい」
福「でも、フルカワさんはバイトとってたじゃないですか? そういえば、シャローのバイトはなんで書かなかった…」
古「ばっ、やめろ! シャローの魚は秘蔵のソフトルアーだから言えないんだよ!」
古&福「…あっ」
福「まぁ、要はどっちでもバイトがあったから悩んだってことッスよね!」
古「ディープの魚はバスかどうかわからないけどね。でも、やっぱり亀山はレッグワームが強いね~」
福「そこでさらに自分の記事を宣伝したいッス! みんな絶対呼んでくれよな!」
~大会終了後~
古「そうだ! 今日はプライベートだし、田辺さんにサイン貰おうっと! 田辺さ~んサインください!」
田辺(以下:田)「はぁ?お前、今更かよ(苦笑)。まぁ書いてあげるけどさ」
今回の格言
「レッグワームは世界一釣れるルアーです」(小森嗣彦)
[釣りPLUS]>> HOME