トラウトオフシーズンの強い味方! 群馬県利根川本流”阪東子持冬季釣り場”ガイド



関東屈指の本流フィールドで楽しむニジマス釣り

トラウトアングラーにとって、オフシーズンのオアシスとも言うべき冬季釣り場。静岡県・天竜川や長野県・千曲川、埼玉県・荒川など、今では全国各地で見られるようになったが、今回紹介するのは「阪東子持冬期釣り場」

禁漁後に自然フィールドで竿を振れるだけでなく、この釣り場の魅力は何といっても70センチを超える大型のニジマスが狙えるところにある。とにかくパワフルで、流れの中で掛かればエキサイティングなやりとりを楽しむことができる。

ちなみに、釣り場として設定されている区間は、シーズン中の本流ヤマメの有望ポイントとも重なるため、来る2017シーズンの下見も兼ねて楽しむというのも一興である。

9月一杯で禁漁を迎えた利根川だが、10月以降は区間を設けて冬期釣り場を解禁している。

ターゲットはニジマス。基本的にはダウンクロスでじっくり誘う

利根川本流に設定された釣り場は約1キロの区間。魚影を探しながらラン&ガンスタイルで楽しみたい。

ただし、ハイシーズンに比べて水量が少なめ。さらに冬場は水温が低下するため、魚の活性も低くなる。

基本的にはダウンクロスでミノーやスプーンをゆっくり引くよう心がけたい。それでも様々なポイントが点在し、流速が速く流れに変化のある場所であれば比較的魚の反応は良い。

群馬県在住の星野博史さん。ハイシーズン中は大型の本流ヤマメを狙い、利根川に通い込んでいる。この日は、ミノーをダウンで流しじっくり誘うことで、40センチオーバーのニジマスをキャッチした。
シュガーミノーSG70F・バスデイ。ミノーで大型のニジマスを狙う場合は、6〜7センチのものを選択。1種類だけでなく、同サイズでもアクションの異なるタイプを持ち込めば攻略の幅が広がる。
シュガーミノーボトムトゥイッチャー50ES・バスデイ。魚の気配が感じられない、反応がまったくないと感じたらサイズを落とす。50ミリのミノーもタックルボックスに忍ばせたい。
釣り場マップ。A〜Eのポイント写真と解説を以下に紹介している。

A 釣り場最上流部

左岸側には堤防の上にゴルフ場があり、その下に広い河原が広がる。写真の岩とのぼりが目印。キャッチ&リリースエリアに位置しているため、比較的魚影は濃い。



B 天神岩周辺

クジラのような形をした「天神岩」と呼ばれる岩が目印。普段はゆったりとした流れているが、取材当日は止水に近い状況であった。

魚は濃いものの、人の出入りが激しいポイントでもある。プレッシャーを考慮して、小型のルアーを選択するなど工夫が必要。毎年、管理釣り場用のスプーンでの釣果も出ているようだ。

C C&Rエリアとキープエリアの境界線付近

エサ釣り師とルアー・フライフィッシャーが競合するエリア。水が強く流れている場所なので、魚に対するプレッシャーが掛かりにくい。

仮に大物が掛かった場合は、下流に下りながら魚とやりとりすることになる。釣り場に入った段階で下流の釣り人の有無を確認しておこう。

D 第2管理棟周辺

第2管理棟は、土日など釣り人が多い日に開く臨時の受付場所になっている。駐車スペースからのアクセスも楽で、入渓もしやすい。

下流に下れば消波ブロックに流れが当たり、魚にとっても釣り人にとっても条件は良い。ここがこのポイントの核心部となる。

E キープエリア最下流部

止水に近いポイントから流水まで様々なポイントが存在するが、駐車場からのアクセスがそれほどよくないためか釣り人は少なめ。さらに、下流に落ちたニジマスが溜まっている可能性もある。

注意したいのが、区間中最も川幅が広いので、丹念に探っていると時間が掛かってしまう。ウエイトのあるルアーを遠投して幅広いサーチを心がけたい。

釣り場にはこのようなのぼりが各ポイントに立てられている。
魚の放流はこのようなホースを使って行われるポイントもある。つまり、この周辺は魚影が濃いということだ。

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