ルアーマガジン本誌でも大きく紹介した、2017年メガバスの新機軸ルアー「ヴァタリオン」。今回ここ[釣りPLUS]では、本誌では紹介しきれなかったこのルアーの細部に至るまでを徹底紹介!!
ディティールに迫る!!
まずはそのディティールを見ていきたい。
真横
リアルな雰囲気を醸し出しつつも適度にデフォルメされた魚らしさがいかにもメガバスらしい。
真上
フラットサイド形状なのがよくわかる。ジョイント部分はヘッド側のV字が浅くなっている。可動域が広めにとられている模様。
下
エラ周りの彫り込みの細かさが美しい。ベリー全体の曲線は、バイブレーションXウルトラに通ずるものを感じる。
正面
ラインアイの位置がよくわかる。しかしヘッド形状はフラッドではなく、丸みを帯びている。ルアーとしての機能と魚らしさを兼ね備えた造形美だ。
ここからはさらに細かい部分に注目してみよう
顔周り
ボディとは異なる模様がリアルな魚の顔の質感を表現しているのだが、その顔はバスでもブルーギルでもない。また、ヘッドから背びれにかけての柔らかな曲線が非常に色っぽい。
背ビレ
初代バイブレーションXへのリスペクトを感じずにはいられない閉じ気味の背ビレ。もちろん、機能的な役割もあるはずだ。アクションの質に影響する背ビレと言えばマーゲイ ステップキャットがある。あちらはスローリトリーブではI字系よりのアクションで、リトリーブスピードが上がると途端に激しく動き出した。果たしてヴァタリオンは・・・?
ジョイント
接触部分が大きく、アクション時にはここからサウンドを発する模様。その音にも秘密があるらしい。
ウェイト
ウェイト配置へのこだわりはアクションのみならず、抜群の遠投性とも密接なかかわりがあるらしい。
次にサイズ感を見てみよう
比較用にいくつかのルアーと並べてみた。
流石にIスライド185よりは小さく感じるが、ポップXよりはかなり大きく感じる。体高があるぶん、ワンテンよりも大きい印象だ。今回用意していないが、Iスライド135Bに近いサイズ感なので、小型のビッグベイトサイズと言ったところか。
なお、ヴァタリオンは実測で全長115ミリ、重量約40グラム。
特別なタックルを用意せずとも使えそうである。またフィールドでおおく見かけるベイトフィッシュに近いサイズ感だ。
メガバスのロッドで言うと、F5~F6が丁度良さそう。その遠投性を活かして広範囲を釣って行くのも楽しそうだが、ピンポイントキャストから魚を浮かせて獲る釣りも楽しそうなので、NEWデストロイヤーのF5-510XやF6-67Xなど、ルアーが操作しやすい短めのロッドで使ってみたい。
「ヴァタリオン」気になるその動きとは?
一見するとジョイントボディのギル型ルアー? 下方向に絞り込まれたテールやラインアイの位置からするとバイブレーションにも見えるのだが・・・。
実はこの「ヴァタリオン」、どちらのルアーにも類さない、全くの新機軸ルアー。
その新基軸たるゆえんはそのアクションにある。
何とこのルアー、使い手の操作次第で3つのアクションをこなし、はては1キャストで3回のバイトチャンスを生み出せるのだ。
早速こちらの動画をご覧いただきたい。
スイムテストと思しきこの動画。1回のリトリーブの中で、ウネウネとしたスラロームアクション→予測不能なダートアクション→ハイピッチローリングアクションをこなしているのである。
すなわち
・移動距離を抑えたネチネチ系アクション
・食わせのきっかけを与える3次元エスケープ
・リアクションバイトをも誘発させられるハイピッチロール
これらを自在に演じられる「シフティングアクションルアー」がヴァタリオンなのだ。
さらに上記以外にも、テーブルターンや規則正しい水中ドッグウォーク、ライズアップアクション、デッドスティッキングなど、使い方は無限大。使い手の忠実なしもべとしてあらゆる状況下での活躍が期待される!!
その美しいカラーも紹介!!
こんなに紹介して怒られないのか若干不安になりつつも各カラーを紹介!!
全6色中、もっともリアル(と福重が感じた)なカラーがこちら。ボディシェイプとのマッチ具合が抜群のリアルカラー!! 一見、落ち着いた配色ではあるものの、使用されている色も多く、手間のかかっていそうなカラーだ。
一見するとメッキフィニッシュだが、強い光の下ではゴースト系になる”グアニウムゴースト”系のバスカラー。多くのルアーに採用されているザ・メガバスなカラー!
グアニウムゴーストのギル系カラーその1。立派なブルーギルを彷彿とさせるエラ下のオレンジが美しい。そのリアルな形状と相まって人気が出そうなカラーだ。
グアニウムゴースト系ギルカラーその2。ノーマルのギルカラーよりも派手な彩色が目を引く。どこか南国感を感じるその姿はさながら熱帯魚。ヘッド部がチャートに塗られているので視認性が高いのも有りがたい。動画内で使われているのはこのカラーのようだ。
グアニウムゴースト系フナカラーその1。日本各地のフィールドに生息しているフナ系の魚をモチーフにしたカラーで、その名の通り色味はキンブナそっくり! マッチ・ザ・ベイトの観点からも非常に注目度が高そうだ。
グアニウムゴースト系フナカラーその2。こちらはいわゆるギンブナをモチーフにしている。しかしその強すぎない輝きからは、あらゆるフィールドで活躍しそうな質実剛健な迫力を感じる。エラの下部分にうっすらとピンクが吹かれているのがまたニクイ。
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