2 017年、元旦。晴れ間の広がる恵まれた天候の中、筆者は長崎県佐世保市の海上に立っていた。初日の出とともに出港し、気持ちの良い日差しを浴びながら日中釣りに興じたのである。そして、自己記録更新の良型マダイを釣らせてもらい、なんとも縁起の良い幸せな1日を過ごさせてもらった。
「人には教えたくない!」という意地の悪い本音は封印し、人気遊漁船「Seasonal」について余すところなくご紹介したい。
コトの発端は、ヘッポコアングラーの妄想。しかし、長崎県になにやらすんごい遊漁船があるらしい・・・。
「食べて美味しい魚を大漁に釣ってみたい!」
「モンスター級の魚とファイトしてみたい」
釣りが好きな人なら一度は憧れるシチュエーション。
師走の忙しさに追われながら「この年末年始こそは良い釣りしてみたいな〜」と愚痴をこぼし、釣りに飢えていた筆者はなにげなく地元長崎県の釣果情報を検索していた。
だが、釣りの腕は一向に上達しない男の儚い願いを叶えてくれるような夢のガイド船なんてそうそうあるのだろうか・・・。
・・・あった。
さっそく、こちらの写真を見てもらいたい。
釣る、釣る、釣る!
とにかく釣リまくって破顔の笑みを浮かべるゲストの方々。
クーラーボックスの中には大漁の魚・魚・魚!!
青物や根魚、アオリイカとキャッチできる魚種は豊富で、どれもが高級魚だ。
もはや、こうなると笑いが止まらないだろう。水揚げレベルの大漁のサワラ(サゴシ)。
どれだけのご近所にお裾分けができるのやら・・・。
「なんなんだ、これは・・・!?」
正直、あまりの釣れっぷりに一瞬引くほどだったが、「これなら腕に関係なく釣らせてもらえる」という他力本願な甘い考えにすぐさま切り替わった。
さっそく詳しい情報を調べてみる。
遊漁船の名前は『Seasonal(シーズナル)』と言い、長崎県佐世保市にある人気遊漁船らしい。何年も前からやっているようで、遠方からも多くの予約が入るという。今まで知らなかった自身の無知さを恥じた。
実際に、確かめてみた
実際に連絡し予約を取ることができた。
しかし、予定していた日が当日大時化となり、あえなく断念。何とか、代わりの日を探してもらったところ、なんと元旦にスケジュールをとってもらえた。
そして、その後も連絡を取り合って、当日の釣りに向けた入念のミーティングを行ってくれた。
なんと親切で、指示も的確な船長だろうか。
「足りない道具はこちらで用意します。最悪、魚を入れるクーラーだけ持ってきてもらえれば(笑)」
「最高の1日になりそう」と期待に胸膨らませ、集合場所の相浦港へと車を走らせた。
精悍で爽やかな顔つきの森下くんは、なんと平成生まれの若手ガイドだった。
佐世保生まれ、佐世保育ちの生粋の佐世保っ子。
しかし、釣りになるとその実力は底知れない。
ソルトゲームはもちろん、バスや渓流までマルチに魚を追い求める。
また、ルアーだけでなく、フライやエサ釣りも得意という、釣りを知り尽くした男。
まさに、平成の釣りキチ三平が佐世保の地にいたのである。
さらに、彼の釣り欲はとどまることを知らない。
オーストラリアの地に赴いてはバラマンディを釣り、タイに行ってはジャイアントスネークヘッドを釣る。
アメニモマケズ、カゼニモマケずにひた向きに釣りを愛してやまない彼は、いつの日も最高の魚たちとの出会いを求める。今年は、クリスマス島にてボーンフィッシュやGTを釣りに行く予定らしい。
ポイントに到着し、アオリイカ狙いのティップランからスタート。
「ボトムから3〜4メートルに群れがいるので、エギを落としきったら5回シャクりながらリールを巻いて30秒ほどステイさせてください」
森下船長の的確な指示のもとアクションをする。しかし、水温の変わりめの厳しい状況と、筆者の軟弱なシャクり。バイトらしきものを1度捉えたが、アワせるのが遅れてあえなくバラシ・・・。残念ながら、その後イカがエギを抱くことはなかった。
この状況を見て、いろんな釣りモノを提案し、そのポイントに向けてボートを走らせる船長は心強かった。
そして、ついに・・・。
結果、アオリイカやシーバス、根魚、タイ、青物などそれぞれの魚種のバイトは数度あったが、ノセられたのはこの2尾となった。
腕の立つ人ならもっと釣れたのであろうが、しかしながら、正月早々に良い釣りをさせてもらった。
Seasonal・・・さすが人気遊漁船だけのことはある。
帰省のたびに1日は必ずお世話になりたいと目論む筆者であった。
改めて、遊漁船Seasonalのご紹介と告知!
長崎県佐世保市より、県北部~中部エリアでフィッシングガイドサービスを行っているSeasonal 。季節に応じ四季折々の釣りを提案してくれる。
■乗合いコース(2名より出船)■
・6000yenコース
ハーフdayでの湾内ゲーム(相浦・九十九島・佐世保湾内)
ターゲット…シーバス,アオイリカ,クロダイ,ライトゲームetc…
・8000yenコース
半日では物足りない、本格的に楽しみたい方向け(平戸東沖・崎戸大島・針尾瀬戸etc…)
ターゲット…アオリイカ,ライトジギング,ナブラシュート,タイラバetc…
※出航より約7時間前後を目安。
・10000yenコース
限られた天候でしか行けないパラダイス。何を釣るかは、あなた次第(帆上・松島周辺)
ターゲット…マダイ,ヒラマサ,ブリ,シイラ,キジハタ,アオリイカ,イサキ,カツオ,マグロetc…
※出航より9時間前後を目安。
・13000yenコース
ヒラスズキ・青物を狙ったキャスティングゲーム。特に、九州でも随一の魚影を誇るヒラスズキゲームがオススメ!(大瀬戸方面・大立島周辺・宮之浦及び平戸南沖)
■チャーターメニュー■
・1dayチャーター(湾内,崎戸大島,平戸東沖)…35,000yen
・ハーフdayフライチャーター…20,000yen
ナブラシュート,クロダイ,シーバス,メッキetc…
・1dayチャーターdeluxe…40,000yen
ヒラスズキや青物のキャスティングゲームはこちら。
【Seasonal(シーズナル)】
●問い合わせ:Seasonal代表 森下史貴
●連絡先:080-5243-4438
●メール:aiko4779@iCloud.com
そして、Seasonal森下船長が今後の釣果情報をリアルタイム配信してくれることに!!
1月27日金曜より、釣りplusにて月イチのペースで連載スタート!! 最新の釣果情報と、そこから読み取る今後の釣りモノの予想、提案などを伝えてくれるぞ! みなさん、チェックをお忘れなく。
P.S. 釣りから帰ったら、とことん飲み歩きたい!【佐世保よかとこ! 梯子酒酔いどれ編】
静かに、深く楽しむ
一軒目 〜Bar 田川〜
シックな店内に、心地よい音楽が流れる小洒落た大人の『Bar田川』。各種お酒はスタンダードなものからハイブランドまで取り揃えてある。マスターの田川さんはとても謙虚で情が厚い。お酒が詳しくない人は、田川さんにそのときの気分を伝えてみよう。あなたが望むとびきりの一杯を即興で作ってくれる。
料理、値段、そしてママの破壊力
二軒目 〜スナック ルミ子〜
なんとも破壊力抜群の二軒目はスナック『ルミ子』。扉を開くと、まるでこの空間だけが時代から取り残されているかのような錯覚を覚える。昭和感凄まじい。
しかし、インパクトはそれだけに収まらない。まず、席に着いた瞬間から出てくる料理の品数がハンパなく、そしてカオス。これでもかと山のように盛られた料理、お菓子、果物が順不同に出てくるのだ。しかも、一人一皿。まず、食べ切れない。しかし、案ずることはない。食べ切れなかったらすべてお持ち帰りしてくれるサービスがある(それでも、食べ切れなかったが)。
飲み放題、食べ放題、歌い放題で一人2000円という破格の値段。ママの存在は、時を経るにつれ威圧感から安心感へと変わっていく。SF(少し不思議)の世界を味わいたい猛者は、このお店を訪ねてみよう!
佐世保は適度に田舎で適度に都会な居心地満点の街だ。魅力はハウステンボスだけにあらず。みなさん、遊びに来られたら、ぜひ昼も夜も楽しんでいってもらいたい。
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