沖縄の超人気YouTuber・釣り素人集団”ハイサイ探偵団”に突撃取材してみた!【釣り・料理・チャレンジネタがてんこ盛り】



沖縄を拠点に活動する、チャンネル登録者数20万人(記事公開時)を超すユーチューブチャンネルがある。それが今回紹介する『ハイサイ探偵団』だ。

実はこのハイサイ探偵団、決して釣り専門チャンネルではない。本来は『~してみた』というチャレンジ動画をメインに配信しているのだが、どういうわけかここ1~2年は釣り関連の動画ばかりを配信している。その理由を団長の『ひっちゃん』に聞いてみた。

沖縄ならではの釣りやサカナを題材に動画を配信

「ただ単に好きだからというのが一番の理由ですが、沖縄は他県ではなかなか見ることができない魚もたくさん釣れる。それを日本全国の人に見せたかったというのもあります。そして、釣りを通して沖縄の良いところ、悪いところも感じてもらえたらとも思います」

ハイサイ探偵団の団長・ひっちゃん。好奇心旺盛過ぎる?その行動が、ハラハラドキドキ感を煽り立てる。

前述のように20万人(記事公開時)を超すチャンネル登録がある人気者のハイサイ探偵団。

しかし、失礼を承知で言うが決して釣りが上手なわけではない。キャスティング時にティップがスッポ抜けることもあれば、ロッドごと投げてしまう失態を犯すこともある。バラシも多いし、そもそもまったく釣れないこともある。

イケメン要員のはるおっきは語る。

「しょうがないですよね、これが今の僕たちの実力ですから。でも、それを視聴者の皆さんが面白がって見てくれるなら、むしろOKです。そんな僕たちの姿を見て『~なエサがよく釣れるよ』とか『~みたいにするとイイよ』というコメントもたくさん頂けるので、とても参考になります」

団員・はるおっき が撮影中に失態! 根掛かりを外そうともがいているうちに、ティップを折ってしまった…(涙)

視聴者は彼らの無理がない『等身大の釣り』を面白がり、コメントでツッコミを入れ、そしてそこに共感できるからこそ人気があるのだろう。テレビの釣り番組のように、ハウツー的な要素や憧れを期待しているわけではないのだ。

釣り素人ならではの行き過ぎたチャレンジ精神!?

しかし、いくら等身大の釣りが魅力的とは言っても、問題点は少々ある。敢えて指摘するが、それはチャレンジ精神が勝り過ぎて安全に対しての配慮が若干ながら欠けること。

もっとも初歩的な例は、ライフジャケットの有無。最近は視聴者からの指摘で着用することが多くなったが、以前は頼りなさそうなゴムボートに乗る時でさえも未着用であった。

当事者の団員・武cに安全に関する見解を聞いてみた。

「着ける習慣がなかった、というか。いつも堤防で釣りする時も、周りにライフジャケットを着ている人なんてほとんどいなかったので、特に気にしていませんでした。でも、この時ばかりは危険を感じたので、今では積極的に着るようにしています」

およそ釣り向きではない、頼りなさそうなゴムボートにライフジャケットなしで乗り込む団員・武c。動画を見ると危険を感じて慌てふためく様子がわかる


サカナ料理動画も人気を集める

また、沖縄はいわゆる『毒魚』が結構多く、ミノカサゴやオニダルマオコゼなどが釣れてしまうことが多々ある。地元では人気ターゲットのカーエー(ゴマアイゴ)にもトゲトゲのヒレに毒があったりと、毒に対する多少の『慣れ』みたいなものがあるのかもしれない。

ただ、釣りからは少々外れるがウミヘビを捕まえる動画にはさすがに驚きを隠せなかった。沖縄名物(?)ハブの70~80倍の毒を持つと言われている超危険生物にさえも、果敢に(無謀に!?)アタックする姿は、もはや『~してみた』の域を大きく逸脱している。

しかし、団長・ひっちゃんは意外とサラリと答える。

「この時は伊是名島で『0円から始める釣り生活』シリーズの撮影でした。予備知識としてウミヘビは口が小さく、毒液を出す牙は奥の方にあるというのを知っていたので、そう簡単には噛まれないというのは判っていました。でも、視聴者の皆さんは絶対に真似しないで下さいね! ちなみに、指先など身体の細い部分はウミヘビの口に入りやすく、噛まれやすいので要注意です」

言われずとも、そもそも近付くことすらためらうのだが…。そして、この捕獲されたウミヘビ、実は彼らの胃袋へと収まるわけだが、この『食』に対するアプローチも面白い。ハイサイ探偵団では基本的に釣った魚は『自分たちで料理して食べる』という姿勢を貫いている。

自らを『真の料理人』と呼ぶ団員・武cの見解はこうだ。

「子供の頃から釣った魚は美味しく頂く、というのが当たり前でした。小さい魚は唐揚げ、大きな魚は刺身やバター焼きとか。だから、はじめはキャッチ&リリースというのが不思議、というか『何でそんなもったいないことするの?』と思っていました。でも、全国の視聴者の皆さんからいろんなコメントをもらえることで、今はその意味が理解できます」

キャッチ&イートが浸透している沖縄だからか、武c以外の団員にも料理の腕に覚えがある強者が揃っている(お塩、本物のプロの料理人・まごろくさんなど)。釣り動画の後は必ず料理動画が配信されるという流れで、その瞬間ごとに脳に降りてくる自らのインスピレーションに従うかのごとく独創的な魚料理が次から次へと紹介され、彼らの胃袋を満たしていく(刺身、唐揚げ、アクアパッツァは多いけどね…)。

バラエティに富んだ特技をもつ団員が多数活動!

一方で、キャッチ&リリースが基本信念という団員もいる。それがハイサイ探偵団イチ釣り名人の、つーばー様だ。

「僕はフカセ釣りが得意なんですが、魚を『好敵手』と考えているので敬意を払うという意味でもリリースします。もちろん、料理撮影用の魚は必要な分だけキープしますが、僕自身が魚を食べるのはあまり得意じゃないんで…微妙ですね(笑)」

中高生にも大人気のつーばー様(右)。新団員選抜オーディションを勝ち抜いた経緯を持つ、ハイサイ期待の若手だ。336(左)は発足当時からのベテラン団員で、カヤックでの一人実況中継フィッシングは見応えあり

また、食レポという観点から見れば、ベテラン団員・336(さんさんろく)による『スピリチュアル食レポ』も、いい加減なようで的を射た表現が新しい。動画のエンディングテーマを歌い、ラップもこなす芸達者でもある。

「食レポにしてもカヤックの実況中継にしても、とりあえず目に入ったもの、直感的に思い浮かんだことを口に出すようにしています。僕の動画を機に、沖縄でももっとカヤックフィッシング人口が増えてくれることを期待しています! ラップ対決も募集中です!!」

「ハイサイ探偵団」と沖縄で釣り取材!?

釣りあり、料理あり。さらにはちょっとヤバめのチャレンジありと、話題に事欠かないハイサイ探偵団。

こんな彼らと一緒に沖縄で釣りをする機会があり、その動画もしばらくするとアップされる予定なので、しばしお待ちを。

釣果のほどは…正直、期待『小』だ! ただ、その後の料理はまずまずのサプライズ?なので、そちらは期待してほしい!!


[釣りPLUS]>> HOME