春シーバスの東京湾攻略では欠かせない「バチ抜け」パターンをおさらい!
2月を迎え冬本番!? いえいえ…既に海では春に向けて胎動中。3~5月がメインと思われがちなシーバス爆釣パターンの「バチ抜け」。しかし、東京湾の一部では12~1月に始まっているのです。
寒いからといって、そんな釣れるパターンを取りこぼしておくのはもったいない! そこで、今更ながらバチ抜けに関して詳しく解説していきますゾ!
バチとは釣りエサにもなっている、ゴカイ、イソメなどの多毛類の総称として呼ばれているもの。細かく分類されているが、アングラーはウヨウヨと水面をうごめいているこれらを一括りでバチとする事が多い。
【閲覧注意!?】バチ多すぎにつき、ご注意を!
このバチが大量に水面や水中にブフォアー!と浮いたり流れたり、時にはルアーやラインに絡まったりしている状態がバチ抜け。
名前の由来はそのままで、バチが棲み家(普段は砂地の底や貝殻の中などにも潜んでいる)から抜け出している事象。バチ抜けの原因自体は繁殖行動といわれていて、より遠くへ移動して交配するためと考えられている。
そして潮の流れが大きい大潮、特に満潮からの下げ潮、夕方から夜の時合いのタイミング。などがバチ抜け量も多く良いとされている。
だがしかし! それ以上に時期と場所。これが大事!
大阪湾も時期はバラバラだが、東京湾も場所によって12~5月と約半年ものシーズンの開きがある。逆にいえば、場所と時期さえ知れば長く楽しめる超お得(?)パターンともいえる。
東京湾バチ抜けエリア×カレンダー
ざっと東京湾をバチ抜けが起こりやすい6エリアに分け、場所と時期をわかりやすくしたのが下の表。
エリアA:富津周辺
1~3月。富津から木更津周辺まで。最近はバチよりもカタクチイワシの回遊にシーバスが付くことが多いので、バチメインになりにくいエリア。
エリアB:市原~袖ヶ浦
養老川などの川筋の流れと工業地帯の温排水といった要因で、春とは呼べない時期からバチ抜けが始まる。
エリアC:湾内全域
市原西部~横浜全域の大まかにいうと東京湾中心部。細かくBの川筋、Dの京浜運河などズレもある。
エリアD:京浜運河(湾奥部)
京浜運河をメインに荒川とその周辺の運河筋も同じで、シーズン後期の3~5月までバチ抜けが発生するエリア。
エリアE:横須賀周辺
横須賀周辺は入り組んだ湾が続くエリアだが、早めにバチ抜けが始まるエリア。
エリアF:各大河川
江戸川、旧江戸川、多摩川、鶴見川といった大きな河川筋は1~3月に始まる。ただし、湾奥部の影響が大きい荒川周辺は3~5月にバチ抜け発生!
ここまで全て小沼さん直伝のバチ抜け話!
ざっと東京湾のバチ抜け時期と場所を入れましたが、これほとんどが取材時にオヌマンこと小沼正弥さんから聞いた情報(サーセン!)。
小沼さんといえば、「とりあえず誰でもこのルアー投げとけ!」方式の分かりやすい釣りが信条。バチ抜けでもそんな都合の良いルアーが…あったんだなぁコレが!
ハイプレッシャーバチ抜けエリアでも「ブラピン」なら爆釣!
全体がブラックだけど腹だけピンク、略して【ブラピン】と呼ばれるカラー。これがバチ抜けに超効果的!
ルアーもバチっぽい細長いシルエットのものが良く、これなら投げて表層をスローにただ巻きするだけで…。釣れる、釣れまくる! オヌマン的にいえば「爆(ばく)る!」。いやほんと、バグってるくらい爆る!
取材時に他のアングラーが同じポイントを攻めてもこのカラーにだけ喰ってくる。
その釣れる秘密はプレッシャー。バチ抜けは釣れるとして紹介され続けたシーバス定番パターン。それだけに釣り人によるプレッシャーはハンパない! 夕方~夜だからといって目立つカラーを投げるより、ブラック×ピンクで明滅するような色の方が、シーバスは「お? なんやコレ?」状態で思わずバイト!
これから始まる長い東京湾バチ抜けシーズンは、このブラピンで爆るべし!
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