陸魂!と意気込んでの岸釣りも良いが、湖上や海上に出て水を身近に感じながらのボートフィッシングはレジャーとして格別だろう。
なにより、自分で船を操船して、好きなポイントに向かえるということが何よりの醍醐味。
ということで、ヤマハ発動機にお願いして、同社が行っている船舶免許講座の関東地区2級レギュラーコースを受講した。
2級船舶免許は、総トン数20トン未満または24メートル未満のプレジャーボートで、航行区域は平水区域および陸岸より5海里(約9キロ)以内。レギュラーコースは学科講習、実技講習、試験の3日間で免許が取得できるというヤマハボート免許教室のメニューのひとつである。
ちなみに、今回受講したのはルアマガ編集部随一のメガオタこと福重智宏だ。
一抹の不安を残しつつ、実体験レポート!
申込みはWEB&電話で簡単!
まずは、申し込み。ヤマハ発動機のWEBサイトを見て、希望するコースの受講日&国家試験日を決め、電話やネットからコースと希望する日程を予約して手続きを進めよう。
詳しくはこちら↓から。
1日目:学科講習
1日で教科書1冊をすべて学ぶハイペース講義
1日で教科書1冊分の講義を終えなければならないので急ぎ足だが、学科教官が親切丁寧に教えてくれる。ウトウトと眠りこけている時間はない!
~合格ポイント!~
2日目:実技講習
実技において最も大事なのは周囲への安全確認
学科講習が終わってから1週間後、再びラスクマリーナへ。今度は実技試験にむけた予行練習を1日かけて行う。船の離岸から、着岸まで。点検の手順や操船方法を頭に叩き込もう。
~操船の流れ~
①船体・エンジンルーム・法廷備品の点検
「○○良し!」とちゃんと指をさしながら大きな声で点検を行おう。
しかし、逆にオーバー過ぎるアクションをしたものの教官に相手にされなければちょっぴり恥ずかしい。何事も適度が重要なのだ。
②エンジンスタート~操船
点検が終わったらいよいよ操船。※暖機運転を行い、発進させる。常に広い視野で周りを見渡し、他船や障害物などを常に視認しておくことが大切。計器や方位磁針はチェック程度で、なるべく自分の目と耳で判断しよう。
※エンジンを始動し、係留したまま低速の回転数を維持し、エンジン各部が適度な温度に達するまで待つこと
③落水者の救助&スラローム
航行だけでなく、写真のように落水者に見立てたポールを救助したり、スラロームの蛇行を行う。
実際はこんな風に落水者を片手で持ち上げてニンマリ…なんてことはない(あったら末恐ろしい)が、成功すると嬉しくなるのが人間だ。このときばかりは素直に喜びを表現しても良いだろう。
④着岸~係留
船を桟橋に近づける着岸の操船技術。桟橋に30度の角度から侵入し、近づいたら微速後進を入れて船を寄せる。あとはボートフックで船を桟橋に引き寄せて船から降り、ロープで係留すれば完了だ。
撮影ということをいいことに、通常の倍以上の時間を使って練習するのは編集者冥利に尽きる。うらやまけしからん。
3日目:試験
当日は必ず筆記用具、受験票、雨が降った場合のレインウェアを忘れずに持参しよう。
試験当日は以下の手順で試験が行われる。
①受付・身体検査:受付を済ませたら身体検査。眼鏡やコンタクトを忘れずに
②筆記試験:2級船舶免許は100分間。試験後は自己採点も可能
③実技試験:試験員1名と受験者3名が乗り合わせての実技試験
①、②、③すべてをパスすると、晴れて免許取得となり、約2週間後に船舶免許が自宅へと届く。
ちなみに福重も無事に免許を取得した(もし落ちてたら釣り編集者失格でしたが)。
いずれかで不合格となった場合は、不合格となった試験のみ再び受験料を払って後日再試験を行おう。
免許を受け取れば、その時点から船の操船ができる。
どう、簡単でしょう!?
さあ、免許を取ったらボートに乗って、いろんな釣りに出かけてみよう!
もちろんライフジャケットは必ず着用ですよ。