松本幸雄が考える”釣れるトップウォータールアーの色理論”【ルアマガ・ナマズ王発売記念”プップ”オリカラ発売中!】



ヌルヌルなま〜ず!(リスペクト)(挨拶)

2017年もナマズがクる! という確信しかしてこない超絶ナマズ本『ルアーマガジン・ナマズ王』発売中! 超絶濃厚、一読百嬉なこの一冊…。

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【LM鯰王ホワイト】鯰王発行記念! プップ(ロデオクラフト)のオリカラ2色発売【LM鯰王ブラック】

そのムック本の発売を記念して、松本幸雄さんが、ナマズのみならずバスやアレもイケちゃうプップに、兎にも角にも本気で釣れる色を追求して配色! 本人が本気でレギュラー色に加えたいと考えるほどのカラー…。

まつもと・さちお トラウトキング選手権ダブルマイスターとして知られる一方、ナマズ、バス、アジング…果てはマグロまで仕留めるマルチな天才アングラー。自身がプロデュースしたジョイントノイジー「プップ」は、ナマズ以外も釣れまくる隠れたロングセラーだ。

オリジナルカラー発売の誌面作りのためインタビューを敢行! 記事には載せられなかった溢れるばかりの「色への愛、こだわり」をもお届けすべく、内容を全掲載! ちなみに本人は「色ひとつとっても、ひと晩語れますよ(笑)」とのこと!

マツモトサチオ的【トップウォーターのカラー原論】超入門の章

「トップウォーターに限った話なんですけど、水面でアピールするなら、蛍光色ですね。ピンクやチャートとか。アトラクター的なカラー。自然環境と、露骨に違う色…サカナが今まで生きてきて生活に無かった色。そうなると、サカナは威嚇や、存在への興味で近づいてきたり、バイトしてきます」。

上記は、食わせの反意語としての、アピールの話。それでは、トップウォーターの「食わせ」の色とは?

「食わせは馴染み方向。水面でボヤっとさせたいなら、白系。ホワイトです。ルアーの存在や不自然さをごまかしたい時。サカナとおんなじで、背中がボトムに近い色で、お腹が白とか」。

光の色、雲の色…。天空になじむホワイトが「なじませ系」。

「その逆で、シルエットが最もハッキリ出るのが、黒。その対極がクリアー、透明です。なので、最終な状況(タフって渋い時など)はクリアーですね。(セレクティブでも)騙せるから。なかでもマットクリアーが、光らない(反射しない)から、よりぼやける。一番分かりづらい」。



【日中究極食わせ系】狂おしいほどこだわった、マツモトサチオ的ホワイト【LM鯰王ホワイト】

「今回の白のプップは基本ボディがクリアなのに、お腹だけマットクリアーなんですよ。超手間掛かってます。

これは、究極デッドスローに引いているとき…ほとんどルアーがロールしない状態を…サカナはじっくり見ている。そこでお腹の色がアピールしすぎて欲しくないから、腹だけマット。早く引いたら、サイドがチラリと光ってみせたいのでクリア。

うっすら分かりますか…? ベリーのマット塗装

「ちなみに、頭部のファイヤーパターンは、視認性を良くしたいけど、ぼやける方向を殺したくないので、白なんです。でもロールしたときにサカナから見えると、アピールしすぎなんで、腹側にいくほどファイヤーの長さが短くなっています」。

「主な色塗りの工程だけでも、すげえ手間掛かってるのが分かりますよ。まず下地の白、グロー、ホロ貼り、コーティング、マットコーティング…。しかも、それぞれに釣るための理由がある。いろんなことして売りたいからじゃないんです」。

「ちなみに、2016年に獲ったランカーサイズのナマズの95%は、クリアーベースで釣りました。その色さえも嫌うナマズを獲るための、この白。ナマズ王のバトルでもキーになるナマズを獲りましたよ」。

ルアーマガジン・ナマズ王では、ナマズゲームの開拓者・谷中洋一さんとガチンコのナマズ勝負! その勝敗は…3/3発売の『ルアーマガジン・ナマズ王』を待たれい!

【ナイトゲーム&さざなみ至高食わせ系】夜メインなら絶対の食わせ! 、マツモトサチオ的ブラック【LM鯰王ブラック】

「LM鯰王ホワイトに対して、夜だったり、水面がさだなみ立ってたりしたときの食わせ系マックスなカラーが、この黒。シルエットが出過ぎないので。

ちなみに今回の白も黒も、ケミホタル装着部分近辺のみ、グローホワイトになっています。警戒されたく無いからケミホタル刺したくないとき、ケミホタルが無いとき、スマホのフラッシュを当てて蓄光すれば、ほんのり光りますよ。

また頭周辺だけグローにしたのは、ルアーがロールしたときにサカナから蓄光部分が見えづらいように。光ってるのを嫌がることはありますからね」。

黒は膨張色の逆で、ルアーの大きさ、存在感のアピールが抑えられる一方、シルエットを出すので見切られやすい。そこは、クリアーでマイナスできるんです(LM鯰王ブラックは、透明感のあるスモークボディ)。やっぱりクリアはなじみますよ」。

「あと色調変化だったり、フラッシングだったり、ご存じの通りアピール方向です。チカチカしたり明滅効果は、瞬間的にサカナが「おっ!」って思う。点滅している信号と同じですね。

逆に言うと、動かないものは動物的に景色の一部になっちゃう。その明滅のために、このブラックは、ベリーに黒系のラメ入れてています。

サイドのホロは、アピールプラス方向の要素。昨今ニュートラルなナマズが多いんで、何かスイッチを入れるための要素が、明滅。明滅を、お腹の黒のトーンの差で出してます」。

正面より

「本当は、今回の黒、カップも黒にしたい思いもありました。究極の食わせにしたいなら、カップも黒にする。けれど、ボディは超弱いカラーで、金のアクセントでアピールアップする考え方の配色になっています。好きな人は、黒のカップのプップから移植してください。

ちなみにプップは、カップとジョイントを留めているボルトに対し、ナットが入っています。何回交換しても壊れないように。これだけで超コストアップなんですけど、いじって壊れるのイヤじゃないですか? だから細かいところまでこだわって、魂込めて投げられるようにしてあるんですよ。

ほかにも色々こだわりすぎて、お金掛かりすぎちゃってるんですよプップって(笑)。誰も分かってくれないんですが…(笑)」。

プップ特別カラー、ルアーマガジン・ナマズ王発行記念で絶賛発売中!! とにかく1尾な人も、激スレ場を攻めたい人も、今期、ゼヒ買うべしなカラーです!!!

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