毎度おなじみの流浪釣行企画ルアーマガジン・ソルト『ウグイ将軍GR』。今回は、とある天才釣り師のもとに釣りのイロハを学びに行った。
釣り神・松本幸雄さんである。
それでは、釣りを開始!・・・といった矢先に
目にも留まらぬ速さでマスを閃光キャッチし、その後も黙々と釣り続ける松本さん。
一方、将軍は数投してようやくバイトまでこぎつけるが、それでもかかるまでには至らない。
なぜ、それほどまでに釣れ方が違うのか。
松本幸雄さんが誰からも認める釣りウマで、”釣り神”なワケを探ってみた。
以下に書かれてあることは一部に過ぎないが、それでも実践すればあなたの釣りが上手くなることは間違いないでしょう!!
その1:専用タックルを揃えよう
ただ魚を釣りたいのであれば別に専用のタックルを揃えなくても魚はなんとか釣れる。
しかし、その釣りに特化して揃えられたタックルと、そうでないタックルとでは雲泥の差があり、バイトの数も、掛けられる数も大きく異なってくる。
釣りを突き詰め、上達するにはやはり専用ロッドと軽量高感度リールがいい。
特に、トーナメントの世界は繊細の極み。
タックルバランスがギリギリまで突き詰めて考えられているので、違いは歴然だ。
その2:釣りの姿勢を見直そう
「まず、根本の釣りをしている状態から見直してみましょう」。
松本さんは、ウグイ将軍に優しくアドバイスをしてくれた。
松本「まず、フィールドに対し、体を斜めに傾けます。ロッドの持ち手側の体側を奥に、リールを巻く手側の体側を手前に。つまり、将軍の場合は、ロッドを右手で持っているので左体側を前にします」
ということは、自然とリールを巻く手側の足が一歩前に出るということになる。
松本「こうすることで、ロッドを持つ腕にスペースの余裕ができて、肘を伸ばしてリーリングすることができます。これが、わずかなアタリでもすぐに掛けられる体勢なんです」。
さらに細かくいうと、ロッドと、そこから出ているラインの角度は、つねにどの方角から見ても145〜160度くらいの鈍角のほうがルアーの振動と、アタリとの両方を感じ取れるとのこと。
その3:松本流ロッドの持ち方
ロッドの持ち方にも彼独自の理論を持っている。
まずは、親指をロッドから離すこと。
利き手でグリップをしっかりと握っていると、小さなバイトがあったときに弾いてしまう。
弾かないためには、ロッドはきっちり握らずに少し余裕を持って遊ばせておいた方がいい。
親指をグリップから離しておくだけで、アタリにティップが追従するようになり、自然と掛かりやすくなるというわけだ。
さらに、釣り歴が浅い人にオススメなのが、スピニングロッドの握り方。
リールフットを薬指と小指の間に挟むスリーフィンガーがベストだ。
そして、人差し指と中指でフォアグリップを支えるのだが、人差し指でロッドの横に対するブレを抑え、中指でロッドの縦に対するブレを抑えるのだ。
もちろん親指はグリップから離して、アタリを拾っていく。
松本「でも、ウグイ将軍みたいに釣り歴が長い場合は、慣れたグリップでいいですよ」。
その4:フックは常に刺さり具合をチェック
松本さんは、フックの状態をチェックするのにも余念がない。
面倒くさがらず、トラウトが掛かった後は常に針先がナマっていないかどうかを確認し、少しでも刺さりが甘くなっていたらすぐに針を交換する。
「どうして、そこまで神経質に・・・」と思うのだが、これがトラウトを掛け続ける上で超重要な事項なのだ。
松本「トラウトは齧るようなバイトです」。
ということは初期掛かりの段階でフックがはじかれやすい。要は、”アタリがあるのに掛からない”状態が基本多いということですね。
フックは、何度かトラウトを掛けると針先がナマりダメになります。そうすると、掛かりづらくなり、バイトも遠のいてくる。
ですから、少しでもフックが口の中に残るように、つねに刺さる状態にしておくと釣れ続けるわけです」。
その5:糖分をとって集中力をキープ
最後にオチに走った・・・とは思わないでいただきたい。
松本「適度な糖分の摂取は以外に大事なことなんですよ。つねに釣りを続けていくとどうしても疲れてしまい、集中力が欠けるし、考えが鈍って状況の変化への対応がしづらくなります。
アタリが遠のいたら、甘いものでも体に取り入れて休憩して集中力を高め、どうしたらアタリがでるかを状況判断とともに考え直してみましょう」。
この5つのことを実践するだけで、釣果は愕然と変わってくる。
ところで、なぜルアーマガジン・ソルトの取材でフレッシュウォーターの管釣りに来ているのか・・・。
それは、題にも書かれてある通り“すべての釣りはエリアトラウトに通じている”からだ。
松本さんは言う。
「エリアトラウトの釣りをマスターすれば、どんな釣りだって上手くなります。
例えば、管釣りに必要なシビアなレンジの取り方、レンジキープ能力が身につけば、どんな釣りにでも応用できます。
同時に、レンジキープを行うための各種ルアーの特性や動かし方も意識して覚えるようになります。
そしてなにより、トラウトの齧るようなバイトから”いかにフックを口の中に残すか”を考えていくと、魚を掛けるのが上手くなります。
そうなると、他の釣りで魚がショートバイトな状況下でも、ショートバイトのまま掛けるのではなく、明確なバイトへと変えるように仕向けられるんですよね」
午前中に管釣りで魚釣りのコツを学んだ後は、3人で午後から本命のアジングに!!
その内容はルアーマガジン・ソルト『ウグイ将軍GR』に掲載されているので、ぜひ一読してほしい。
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