バスボートのエレキモーターを改造してみた(3)トラブルシューティング?編【エレキのシャフトをカットして短くしちゃうぜ|釣り人的DIY】



トラブルシューティング?

前回(その2)はコチラ ↓

さて、現在絶賛作業中のTR82V(?)ですが、そもそも購入時からいくつかトラブルを抱えていました。その中に

スピードコントロールの不調…スピードゼロでも回る…。
高速回転時のブレと異音…スピード50%以上はぶぶぶぶっと振動発生…

というものがありました。

不調は事前に聞いてましたし、現状渡しの中古でしたからね。

動作チェックと分解して行く中で、スピードコントロール不調は…
「ペダル内のポテンショメーター(POT)と呼ばれる装置がおかしそう」

高速回転時のブレと異音は
「アーマチュアシャフトを前後で支えるブロンズブッシュの摩耗っぽいな」とアタリを付けていました。

怪しいのはポテンショメーター。エレキ(ギター)弾いてたヒトなら、よく聞いたと思いますが、トーンコントロールのPOTと機能は同じヤツです。デジタル用は5kΩのPOT(アナログは25KΩだったっけ)なんで、同仕様のものはアキバで売ってます(ちょっと探したらいっぱいある)。が、同形状の軸のモノを探すのが面倒かもしれません。あ、あとPOTには当然オーディオ用Aカーブとかリニア可変のBカーブなどありますので、下手なのを探して付けると変速に抑揚が付くと思われますからご注意を(つまり純正がベスト。高いけど。)。

「アーマチュアシャフトが曲がってたら、新品交換かぁ…。POTじゃなかったら、モーター内部のSEモジュール確定で、コレ60000円オーバーだぞ……」という悲しい行く末を考えたくなかったとも言います。

中央のブロンズブッシュが摩耗してたんじゃないでしょうか?

それには、

1.スピードコントロールの不調は出つつも問題なく使えていたこと。
2.ブレが高速回転時にしか出ないこと。加えてデジタル化されてから一度もオーバーホールされてない。

という販売元からの情報がポイント。

ま、シロウト判断ですが。トラブルが消えればいいんだよ!上の理由があったため、今後も使うために今回のショートカット作業に合わせて、コムキャップ内のベアリングとペダル内のPOTを合わせて交換することにします。

特にスピードコントロールの不調に関しては、ペダル内の配線を交換しても問題が出るようならばモーター内部のSEモジュールの不調だとハッキリ分かりますからね。

マジでSEモジュール不調はヤメて欲しいんだけど…

トラブルシューティングその2

不調はまだあります。
それは…
スピードコントロール70%〜全開の高速走行でエレキがストップする
というものです。
で、しばらくするとまた使える、と。

こちらの原因は最初からアタリが付いていました。

このエレキ、そもそも36VのTE781Vから24Vへのコンバージョンです。
この変更を行うと、電圧は下がりますが、実は電源コードに流れる電流量が多くなるわけですよ(昔学んだアレです)。

そのため、ブレーカーの容量が足りない可能性もあるのでは?と予測しています。元々バスボートで使用されていたというエレキでしたので、36V時代と電源の配線関連が変わっていないはず。

となれば、その可能性は多いにあると踏んでいました。

黒い固まりは、絶縁されたブレーカー。

実際、付属してきた配線にはブレーカーが付いていました。
24V仕様ならば50A程度容量がないと頻繁にブレーカーが作動する可能性があるはず…。

やっぱり40Aじゃーん。

案の定、40Aでした。

というわけで、高速時のストップはこちらが原因の可能性が高そうです、よって、電源ケーブルもペダル内部で交換することに決定します。

もちろん、これらを全て交換してもトラブルが残る可能性もありますが、手元でトラブルが再現されてからでないと検証もできないので、今回はとりあえずこの3つを交換することで実証していきたいところ。

ともあれ、パーツ代をできるだけ安くしたいなぁ…というのが作業途中の悩みでした。



唐突ですが海外からの荷物が我が家に着弾しました。

と、ここでいきなりですが…。

宛先等は全て消してますよ!

中身はと言うと……。

デデン。

モーターガイドデジタルのコンバージョンキットです。

実はたまたま見ていたサイトで、欲しいパーツが全て含まれていて、かつ激安のキットを見つけて即バイト。で、代行業者を使って個人輸入しました。

キニナル中身は…

デジタルモデル用コムキャップ
ブラシASSY
SEモジュール
ペダルサーキットASSY
シャフト内配線
リペアキット

的な感じです。
国内で買うとさっくり60000円以上というとても高額なキットですが、今回はごにょごにょ円。
国際送料を合わせてもめっちゃ安かったので、即断で入手しました。 
予備も買おうか迷ってる。

安く仕上げるのも、DIYの命題。

クルマのパーツもそうですが、海外モノは海外から買うのが安いのがアタリマエ。ただ、品番が合わないとか、届いたら想定外のモノだったりとかそういうことも起きます。

言っておきますが国内正規品ならNOトラブルで安心です。代替品とか並行品は自己責任!

えー、今回も見切り発車で買ったのですが、写真では黒いフレッシュウォーター用だったはずのコムキャップが、届いたらソルト用のグレートホワイトだったりしました(笑)。
ちなみに、見えてるブラシはスモールサイズです(82lbでは使えない)。
ブルートのアーマチュアが生きてれば、デジタル化して売り飛ばしたのに…。

ともあれ、これでSEモジュールが例え破損していても交換できる目処が立ちましたし、ペダル内の配線も新品交換できます。コムキャップも新品になるので、ここのベアリングの問題も解決!

あ、最終的に買ったパーツはまだありますよ。

配線も着弾。

皮膜はニッパーとか、電工ペンチとか、カッターとか、あらゆるものを使って線を切らないように除去しておきましょうねー。ストリッパーがあればナーと思わないでもないですが、流石に買いません!

8sq×4mのOFCパワーケーブルの赤黒と、8sq対応の端子、それに延長ケーブルを適当なところで接続することで運搬性をあげてくれると話題のアンダーソンコネクタ(赤いヤツ)です。それと配線保護の収縮チューブ。この手の配線作業には、圧着工具が必須ですよー。

圧着工具の先端には、ワイヤーのゲージサイズ(AWG表記とSQ表記アリ)に合わせたホールがありますので、合った場所で圧着するのが大切。写真では14と刻まれてるのが見えますが、これは一番手元のホールが14sq用ということです。現在使用中なのが8sq用。その先が5.5sq用となっています。

ささっと各所を圧着しまして…。(所要時間15分程度)

ペダルとコネクタ間を50cmほど用意したけど、もっと短くてよかった。

これで完成!

ちなみに、圧着端子のサイズはバッテリーとの接続はR8-8。ペダル内のターミナルへの配線はR8-5Sがぴったりでした。

24V機の必須品、バッテリー間の接続ケーブルも自作します。左がモーターガイド純正品(多分5.5sq)。右は部屋にあまってた14sqのOFCケーブルで作ったもの。太さが全然違いますね。

予想以上に長くなったので、今回は以上!

〈その4:ハウジング塗装編はこちら ↓〉

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