田辺哲男発・フォローベイトの考え方。困ったときのハードベイトという選択肢【バス釣りルアー解説】



季節の変わりめ! 巻くか? 撃つか? それともフィネるか?

朝晩はまだまだ冬のような冷え込みですが、日が昇って風さえなければぽかぽかと暖かく春の訪れを感じられるようになってきましたね。

とはいえ、最低気温がひと桁台前半、日中の最高気温がふた桁を超える気温差が災いしているのか、各釣り場とも釣果の面ではとても厳しいタイミングに差し掛かっている様子。

この時期ならではの“春爆”を夢見て足を運んでも、期待とは裏腹にアタリひとつなく帰路につくこともしばしば・・・

最初は高いモチベーションとともに巻き物中心で攻めていくのですが、あまりの反応のなさにだんだんとテンションが下がり、最終的には喰わせのフィネスを投入するも、それすらバイトが得られなくて撃沈・・・よくあるパターンですよね。

ローテーションやフォローの考え方としては、巻き物など強い釣りからはじめて、厳しい、喰わない、と感じたらスローダウンするというのが一般的だと思います。

でも、その逆も真なり!?



ハードベイトだからこそ答えが出る状況もある!!

先週の亀山ダムも釣果的にかなり難しい状況だったようで、雨予報の月曜日に田辺哲男さんが訪れた際も、のむらボートさんから出船してバスを手にしたのは2人だけだったとか。

当日は田辺さんも苦戦。プロトジャークベイトと新たなハードベイトスペシャルのテスト釣行とはいえ、お昼になってから降りはじめた雨のパワーも感じられず、あまりの反応の悪さに「現状でのジャークベイトはない」と判断。

「ひとまずテストは置いといて(笑)、バスを手にするために、こういうときは何をするべきなのか?」

そう考えながら、やがて赤潮と濁りが混ざったような水質のストレッチに来て田辺さんが選んだのは・・・

『ショットストーミーマグナム』!!

そして、ナイスフィッシュをキャッチ!!

その日、もうひとりバスを手にしたアングラーも、使っていたのはクランクベイトだったそうです。

以下、ルアーマガジン・モバイルの田辺さんの連載『VOICE』から抜粋です。

田辺さん的には、なかばヤケクソでストーミーマグナムを結んだそうですが(笑)。

実践してみました。フィネスゲーム→ハードベイトへ!!

そして週末、いつもの霞水系ホームグラウンドに行ったときのこと。家族から許されたのは午後からの2時間釣行のみ(笑)。

今回、ミーの作戦としては、ポカポカ陽気で日向ぼっこしている基本的にあまりヤル気のない個体を、初バスをキャッチしたコンフィデンスルアー、すなわちベイトフィネスによるトルキーストレートのスナッグレスネコで釣る、というもの。

ところが、どれだけていねいにカバーを撃っていこうがウンともスンとも音沙汰なし・・・気が付けばアッという間にストップフィッシング30分前です(^_^;)

初バスをクリアしているとはいえ、やっぱり魚の顔を拝みたい!

ここでピンときたのが田辺さんの教訓。すぐさまハードベイト(クリスタルS3/8オンス)に変えてみたところ・・・

呆気なく釣れてしまいました!!

しかもけっこうイケてるサイズ!!(笑) 晴天無風の、ちょっと巻き物には不向きな状況だと思っていたのですが、モンドリングバイトでした~♪

さらにこの直後、バンク際でもうワンバイト! あったんですけど、魚体が見えた瞬間にアワせてしまい、フッキングできず。

わずか15分足らずで2バイト・・・あれだけネコリグできっちりチェックしたのに・・・

田辺さんの“気づき”とは次元が違うと思いますが、自分なりに、「なるほど、こういう展開もあるんだな」と実感したしだい。

シフトアップか?

スローダウンか?

バスフィッシングは、やっぱり奥が深いです。


[釣りPLUS]>> HOME