バストーナメント2017JBトップ50開幕戦”遠賀川”直前プレビュー! Mr.オンガ=沢村幸弘、今季も圧勝なるか!?【最高峰の戦いは4/7から!】



沢村幸弘「もちろん”勝ち”は狙っていきますよ(ニヤリ)」

おそらくは受話器の向こうで、不敵な笑みを浮かべていた沢村選手の第一声がこれだった。

プリプラクティスを終え、公式プラへと向かうまでのオフリミット期間、開幕戦への意気込みを…と訊ね、聞くことができたのがこの言葉。きっと何らかの手応えを得ているに違いない。記者はそう確信した。

いよいよ明日、国内最高戦・TOP50シリーズが開幕!

初戦の舞台となるのは九州屈指のバスリバー、福岡・遠賀川。近年厳しさを増しつつあるフィールドではあるが、今季ははたしてどんな顔を見せてくれるのか、対峙する国内最高峰の手練たちはどう攻略して魅せるのか、今から楽しみでならない。

TOP50全選手が開幕戦を重要視するのは今さら言うまでもないが、遠賀川戦となれば何と言っても沢村幸弘選手抜きに語れない。

なぜか? まずは以下のスコアをご覧になっていただきたい。

遠賀川の直近メジャー戦5戦で、実に「2.6位」の超絶スコア!!

さわむら・ゆきひろ 1993&1996JBジャパン(現マスターズ)A.OY.1994&2010JBクラシック・1988オールスターのビッグタイトル3冠を保持する”旧グランドスラム”の偉業を達成している数少ない一人。国内バストーナメント草創期から第一線で活躍するリビングレジェンドにして、近代バス釣りの礎・ベイトフィネスを世に波及させた伝道師としても知られる。昨季最終戦霞ヶ浦では他を寄せ付けぬスコアで完勝して、最高峰戦での通算勝利数は「3」に。その輝きは今なお増し続ける。2017TOP50ゼッケンNo.6。スポンサー:サワムラ、キャリル、K.T.F.、ティムコ、ジャッカル。1960年3月1日生まれ(57歳)、東京都出身・山梨県在住。
JBメジャー戦・遠賀川開催一覧がこちら。沢村選手は2005年クラシック(*)遠賀川ラウンドをトップウェイトで通過して以来、2006年5位・2008年4位・2010年優勝・2013年優勝・2015年2位と出場すれば全て表彰台を獲得する圧倒的な強さ!! *2005年のクラシックは遠賀川2日、河口湖2日の計4日間開催。なお優勝は五十嵐誠選手だった。

沢村選手がエントリーした、遠賀川でのメジャー戦直近5戦を振り返ると、その平均順位は何と「2.6位」!! 

2010クラシックで栄冠を勝ち獲った際に「次にココで試合があっても勝てる」と断言したのは知る人ぞ知る事実だが、その言葉通りに次の2013TOP50第2戦で再び完勝!

3年という期間をあけ、しかも季節は秋と春で異なる両試合での有言実行。さらに2015第1戦では優勝こそ逃したものの、準優勝でのフィニッシュ。強い、強すぎる…。恐るべき強さの原動力はどこに秘められているのか。

遠賀川のトーナメントエリアは現行TOP50開催地の中でも1、2を争う狭小フィールド。他選手とのバッティングは不可避である上に、地形は全ての選手が熟知するため自身だけが知るシークレットスポットなぞもはや存在していない。そう、明らかに沢村選手だけが知る釣り方、遠賀川バスに対する独自のアプローチが存在しているのだ!



「あぁ、こういうことなのね、とわかったのは2006年だったかな」

沢村幸弘選手(以下沢村)「以前と比較すると、もちろん釣りは変わっていますよ。開催時期、季節によって釣りが変わるものであることはご存知の通り、バス釣りの基本。ただ『あぁ、こういうことなのね』という”決定的な釣り方”がわかったのは…2010年にクラシックで勝った時より前のこと。2008年? いや、2006年だったかなぁ?」

沢村選手だけが知る”決定的なこと”。

「今は言えないけどね」と前置きして、こう続けた。

沢村「特別にそう変わったことじゃないですよ。決定的ではあるけど、気付いている選手は必ずいるはず。あれほど狭いフィールドで、なおかつ国内最高峰シリーズの50選手なんだから、そりゃわかる人はわかりますよ」

見ればわかる(かもしれない)その釣り方。

試合前のためその詳細は省くが、今戦は遠賀川沿いを往復して沢村艇を探し、未だ明かされていない謎を解明したいものだ。

こちらが沢村選手の愛艇。ひときわ鮮やかなスカイブルーの艇体のサイドにはfenwickとSAWAMURAのロゴが輝く。*なお、遠賀川観戦の際は、右岸沿い各所にある所定のスペースに駐車を。また湖岸から離れての声援をおすすめしておこう。

4月7日からの3日間、遠賀川・仲間市役所前に全員集合!!

沢村「プリプラは終始魚探かけ。以前と比べてどう変わってるのか、それとも変わっていないのかを確認。『ここで釣れるのかな?』と試してみたら、2〜3投で自分でもビックリするほどの魚が獲れてね。うん、気持ち的にはアガってるよ」

その魚とは何と「約2.5キロ。なのに、50センチあるなしなんだ」と驚異的なプリスポーンの個体!

沢村選手の公式ブログ(*3月23日掲載分)にアップされているので、こちらもぜひご覧になっていただきたい。

はたして本戦ではどんな結果が待っているのか。期待せずにはいられない沢村選手の圧倒的スコア。ぜひともお決まりのあのフレーズ、

「ゴキゲンだね!」

を聞きたいものだ。

既に沢村選手の公式ブログをご覧になった方ならご存知だろうが、NEW K.T.F.リール「KAHEN」を今戦で初投入! また新たな武器が沢村選手のパフォーマンスを後押しするに違いない。驚くべきKAHENの詳細は今後の当サイトで詳細解説予定。

2017開幕戦は4月7日(金)からの3日間、福岡県・中間市役所前広場をベースに開催。スタートは朝6時半〜、検量は14時半〜(最終日決勝は12時半〜)。

最終日の9日(日)は会場内で協賛メーカーによるプチフィッシングショーやオークション、トークショーなどイベントも盛り沢山。ぜひ会場に足を運んで、現場で、ライブで、国内最高峰戦を味わっていただきたい。

なお、釣りPLUSでは今季も試合終了直後に、『JB TOP50試合速報』トーナメントの現場からお届けする予定だ。

【知っておきたいTOP50豆知識】

TOP50は各戦共に、金曜・土曜の予選を勝ち抜いた上位30選手のみが日曜の決勝へ進出して競う3DAYS戦。試合前日と前々日は公式プラクティス(練習日)としてフィールドに出ることを許されるが、その前の12日間は全選手にフェアな条件を保つべくオフリミットと呼ばれる釣り禁止期間が設けられている。なお、プリプラクティス(事前練習)期間に制限はないが、オフリミット直前までを練習日程に組む選手が多い。わずか3日間の本戦のために、練習日を含め何十日もの期間を要するのが国内最高峰TOP50シリーズなのだ。



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