元釣具店店員だった営業担当O木による「これから釣りを始めてみたい」「もう一度釣りを始めたい」そんなビギナーに送る釣具店の+αの活用術。今回は初心者向けに「プライヤー」(フィッシング用ペンチ)をオススメする! シンプルタイプ or マルチタイプ、選ぶならどちら? 釣具のキャスティング南柏店の名物スタッフ・佐藤さんに解説&チョイスしてもらった。
初心者におススメ!初めてのプライヤー編~シンプルorマルチ!選ぶならどっち??~
今回は初心者のおススメする「プライヤー」(フィッシング用ペンチ)編。
プライヤーの基本的な用途としては「魚の口に掛かった針を外す」「スプリットリングを介してのフック交換」が主となります。
ということで、前回に引き続きキャスティング南柏店の看板スタッフ佐藤さんにタイプ別のプライヤーの特徴+各タイプのおススメを1品ずつチョイスして頂きました!
現在プライヤーも各メーカー様々なものが発売されています。その中でもマルチ型(GMプライヤー、アルミニウムプライヤーなどなど)とシンプル型(フィッシングプライヤー、スプリットリングプライヤーなど)と二分化されています。
「実は両タイプともメリット、デメリットがあるのです!!」(佐藤)
マルチ型プライヤーの特徴
佐藤さん「マルチ型のメリットとしては1本で全てこなせることが大きいです。
針を外すだけでなく、スプリットリングプライヤーとして、またPEラインも切れるハサミとしても使えること、そして材質はアルミニウムを使っているものがほとんどなので軽い!!
大物釣り以外なら、あらゆる釣り物に使用することができるので荷物を減らせます。
デメリットとしては多機能が故に使用をしていくうちに破損の可能性が高いことです。海水で使用した際には洗うのは必須!バネを使い自然に開くものが多く、可動域も多いので錆止めオイルなどでこまめにメンテナンスをしておかなければなりません。
また値段もほとんどが3000円以上とシンプル型に比べれば高価ですね」
シンプル型プライヤーの特徴
佐藤さん「シンプル型のプライヤーのメリットとしてはズバリ長持ちすること!!です。
海や湖に落として無くしてしまわない限り使えます。またオールステンレスのものが多いので海で使い続けても錆びにくく、プライヤーの刃の部分が変形しにくい。マルチ型より長く使えます。
また長く使うことによって自分の手に馴染んでくる(笑)。私自身愛用のバレーヒルのプライヤーをずっと使い続けています。
ノーズ(刃)の長さに関しては魚種ごとに変わりますが、気持ち長めのものを買っておけば間違いないかと。魚に針を飲み込まれた際にもノーズが長ければ喉の奥でも針を外しやすいです。
デメリットとしては、シンプルがゆえに最低限の機能のみ(フックアウト機能とスプリットリング交換、たまにラインカッターが付いているものもありますが切れ味は・・・)、またアルミニウム製の多機能プライヤーよりも重量があるなどです」
おススメ★マルチ型プライヤー
NEW fimoプライヤー
佐藤さん「ソルトルアーアングラーなら知らない人がいないfimo。従来品もマルチタイプのプライヤーとしてはリーズナブルで、コストパフォーマンスにも優れてましたが、前作よりも刃先の部分が細くなり♯1のスプリットリングも交換可能となり、より繊細な使用も可能となりました!!
またグリップ部分が厚くなり、上部の滑り止め防止部分を強化。握り易さや操作感も良くなりました。また従来品と同じく90グラム台と軽く、またアルミニウム合金で丈夫、タングステンラインカッターもついているので太いPEもしっかり切れます!!」
おススメ★シンプル型プライヤー
バレーヒル スプリットリングプライヤーM
佐藤さん「究極のスタンダードプライヤーと言っても過言ではないでしょう!! 刃先はスプリットリングオープナーが付いており♯1~♯4まで対応。耐久性に優れているのはもちろん、力が入れやすいグリップ幅で、グリップ部も滑りにくい素材を使われています。
刃先の長さは180ミリ、長ければリングは外しづらい、しかし短か過ぎると、魚外す時に危なかったり、魚に針を飲まれた際に届かなかったりと…。メーカーが絶妙なバランスで設定したのが、この長さでした。シーバスはもとより、様々な魚種に対応でき安価でシンプルで使いやすい、初めての一本にふさわしいプライヤーでしょう」
プライヤーの必要性
「プライヤー」はベテランはもちろん、特に初心者・ビギナーの方には、必ず持って欲しいマストアイテムです!!
「釣針を扱ううえでの必須道具」
ということを認識して欲しいのです。釣針は、非常に鋭利になっております。つまり、
「全てのものに刺さる可能性がある」
ということです。
特に初心者・ビギナーの方は、サビキ釣りなど針が多くついた仕掛けを使用した際や、初めてのルアーで激しく暴れる魚(シーバス、青物などなど)からトリプルフックを外すときなど、魚から針を外すときに、自分に針が刺さってしまうケースが度々あります。
そんな時に、プライヤーを使えば魚に触れずとも、針を外すことが可能です。また不意に釣れてしまった毒のある魚などにも魚に触れず、針を外す、糸を切ることができます。
魚が釣れて嬉しいはずなのに、悲劇が起きてしまう・・・プライヤーを持っているだけで、未然に防げる事故やケガも多くあるのです。
プライヤーだけでなく釣り全体に関して言えることですが、釣れた時を想定して釣り道具選びを心掛けましょう!!
そして分からないことがあれば気軽に店員さんに聞いてみましょう!!
皆様が思っている以上に親身にになって相談してくれますよ!
出来てなければ店員失格ですから!ww
By元釣具店店員O木
コレを買えば大丈夫、釣具店に行こう!
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