エリアトラウトの神々が語る”スプーンの釣り”の基本【状況別必携ルアー公開|松本幸雄×伊藤雄大の極意 Part-3】



松本幸雄氏、伊藤雄大氏というエリアトラウト2大神からプライベートで教わったエリアの極意シリーズ。Part-3では、少しでもエリアの釣りが上手くなるために、エリアのルアーフィッシングの基本中の基本ともいえるスプーンの釣りを教えてもらった。ただ、スプーンの釣りは基本とはいえ最も奥が深く、一朝一夕でモノにできるものではない。以下にお伝えする内容も、ほんのさわりの話(それでもかなりのボリューム!!)なので、後は各自、自分の釣りを極めていってほしい。


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ところで、タイトル写真の左側に立っているお方は、当日トラウトキングのプラで来ていたロデオクラフトプロスタッフであり、トラウトキングダブルマイスターの称号を持つ実力者、%福田和範さん。邪魔してはいけない!っと思いつつも、とりあえずお声がけ。すると、気前よくエリア三大神としてタイトルだけ登場していただいた。次回機会があれば、エリアの「巻きの神」として崇められている福田さんにもぜひお話を伺いたい。

エリアの女神も降臨

取材当日は伊藤さんの奥さま・菜穂子さんも参加。「バッコバコ釣るな~」と感心して見ていたが、じつは後日行われたジョイバレーのトラウトキングエキスパート部門でマイスターを獲得するほどの手練れ。伊藤雄大さんの良き妻であり、良きライバルである。

にしても、筆者がここにいる誰かに敵う可能性なんて、これっぽっちだってない!この日はいったいジョイバレーに何人の釣り神様がいたのやら。そんな猛者たちが一堂に会したら、ビギナーにとって釣れるマスも、ますます釣れなくなるものだ。まったく、ツいているのやら、いないのやら・・・。

神々のスプーン理論とは?

松本「エリアトラウトには絶対的な正解というのがありません。だからこそ、その日その瞬間をとらえていくのがスプーンの釣りです。まず、頭の中に円を描いてみてください。それは、魚がルアーに反応する円であり、その日その瞬間によってどんなルアーが魚の円に入るかを随時調べていく必要があるわけです。そして、円を調べるためには、円の真ん中がわからないといけない。そこで、状況を把握するために自分の中でド真ん中にくるルアーをまず1個作りましょう。ようは、絶対的な信頼が置けるルアーですね」

伊藤「それから、魚の円を調べるために円の端となるパターンを増やしていく。端っこに行き過ぎると、ハイリスク・ハイリターンになる。そして、釣れないルアーでやり続けると、ただのハイリスク・ローリターンになる(笑)。理屈抜きに釣れるルアーってのがやっぱりあるんで、そのルアーをど真ん中に持ってきて自分の釣りの幅を広げていくのが上達の近道ですよ」

と名言クラスのお言葉もいただきながらスプーン理論の話はまだまだ続く・・・のだが、今回はここで強制ストップ!

後が控えているので!!

アクション編

松本「自分のど真ん中のルアーを作るには、徹底してそのルアーを使いこなすことが必要です。ルアーには必ずそれぞれ適正の速度があります。それは、体感で覚えるのがベスト。まずはロッドの先端を注目してみましょう」

松本「このように、巻いていてロッドが微弱ながら振れ、気持ちの良い弾き心地を味わえたらそれが”最も釣れる速度の引き抵抗”です。これは、何より繰り返し巻いて体に覚え込ませることが重要なんです」。

松本「”最善の引き抵抗”を出し続けると釣れる。そのためには一定巻きをマスターしないといけません。そうしないと、スプーンが水中で自分のイメージとは離れて迷子になってしまう上に、アタリの感知もままならなくなります。最終的には、”自分が今何をやっているか”という根幹からもブレてしまいます。ただ、よく『ハンドルで何秒何回転』だとか言われますが、最終的にはデータや理論ではなくその人の感覚によるところが大きいですよ」


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ラインとフックについて

■ライン

松本「バリバスのスーパートラウト・エリアマスターリミテッドSVG3ポンドのナイロンラインの巻きをやるのが基本。細いけど強くて、伸び過ぎない」。

伊藤「特に、放流を釣るときのど真ん中なんですよね。そして、3ポンドラインの釣りにだんだん不満を感じるようになってきたら、エリアの釣りがわかってきた証拠。3ポンドでも獲れない魚はいますから。僕は、だいたい3回の釣行に1回、試合前には必ず巻き替えるようにしています」。

■フック

松本「フックはフッ素コートのもの一択です! マスの口の中に残りやすく、貫通性能も高い。そして、何よりサビづらい。ナマったら、こまめに替えましょう」。

伊藤「昔は、サビたフックを誤って一緒に入れてしまって、それで他の新品のフックが全部伝染してサビてしまい、口から泡を吹くほどのショックを受けた経験があります(笑)」。



スプーンセレクト編 マッディ・ステインウォーター/伊藤雄大神セレクション

東山湖がホームの伊藤雄大さん。”ステイン・マッディウォーターに効く、これだけは持っておきたいカラー”を一部教えてくれた!

伊藤「まず、ノリーズ・ルーニーの透過チャート/メタリックグリーンです。東山湖ではハズせない爆釣ルアー。ただ、これ売っていません(笑)。金色のスプーンの表側を黄色のマッキーで、裏側を緑のマッキーでそれぞれ塗ればOKです!」

伊藤「もうひとつ初めてでいくと、表層をゆっくり弾きたいなーと思ったときは、若干中級者向けではあるんですが、ウィーパーの0.9グラム。水面を飛び出すか飛び出さないかのところをレンジキープしながらひたすら一定の速度で丁寧に引いてくるのにちょうど良いです」

伊藤「そして、最後にpart2でも出ましたが、赤/金やオレ金は絶対ですね。ド鉄板」

スプーンセレクト編 クリアウォーター/松本幸雄神セレクション

お次は松本さん。クリアウォーターポンドで釣れるマル秘カラーを大公開!!

松本「僕もpart2で言いましたが、赤/金、オレ/金は絶対! 持ってないと死亡です(笑) これをまず念頭に入れた上でお話しします」

松本「クリア系は、黄色や緑を使っておけば、まずハズすことはないです。最終的にはオリーブ系が食わせ系かな」

松本「日中魚がニュートラルになっちゃって、ゲキ渋のときは銀色。金のボヤッとした光とは違って一方向にビカッビカッと光るので、リアクションで食わせられます」


いかがだっただろうか? エリアトラウトで軸となるスプーンとそのカラーについての神々のお話…。

あとは管理釣り場で試すのみ!

神々のエリアトラウトシリーズ

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