ルアーマガジン・モバイルの人気企画『特命釣行』にて、国内最高峰のバストーナメントJB TOP50に出場している三原直之プロ×淀川陸っぱりが実現した。西日本随一のタフレイク東条湖をホームとし、普段湖上に立っていることの多い彼が、淀川、しかも陸っぱりでどんな釣りを展開するのかがとても気になるところ。特命釣行当日は、なんと大雨×強風と前日とは大きく異なるバッドコンディションだったのだが・・・。
広大な淀川。陸っぱりから釣りをする場合、大抵のエリアは駐車場から離れているため歩かなければならない。そこで、今回彼が用意したのは折りたたみ自転車! これで、少し離れたエリアでも大幅に時間と労力を短縮して入れることが可能なので、とても重宝したが・・・。
運動不足の筆者にとって、大雨×強風の中ぬかるむ砂利道、獣道ロングランは正直しんどかった・・・(笑)。
達人のタックルボックス〜春の淀川セレクション〜
今回は、三原さんが春の淀川での特命釣行のために用意した、タックルボックスの中身を一挙公開だ!!
三原さん(以下三原)「春のスポーニングに絡んだバス、特にアフタースポーンのバスを獲るために選んだ僕の一軍ルアーです」
まずは、ハードベイトのタックルボックスから見ていこう。
【ハードベイトボックス上段】
ふむふむ・・・。
ポッパーやペンシルなどのトップルアーやミノー、ジャークベイトといった表層系のルアーが多い印象だ。
右下にはハンクルのジョーダンなども控えている。
そこから、クランク、シャッド、バイブレーションといった巻き物が続く。
次は、ハードベイトの下段。
【ハードベイトボックス下段】
でっ、デカい・・・!
そして、イカつい・・・!
羽根モノやジョイント、ビッグベイト系のルアーがビッシリ。
ビッグベイトでのストロングな釣りも得意とする三原さんならではといった物量だ。
今度はソフトベイトのタックルボックス。
【ソフトベイトボックス】
三原「小さいワームなんかは別です。これは、主にスイムベイト系がメインで入っています。あと、下に入っているのは今回の特命釣行とは関係ないんで気にしないでください」
ステルススイマーやハドルトラウト、ジャバロンなどが見えているが、その下にあるのは・・・。
三原節全開のルアーたち<ハードベイト編>
さて、達人のタックルボックスを見ていると、やはり個別に気になるルアーがいくつも出てくる。三原さんのボックスを見ていても、「何だコレ!?」と驚くルアーがチラホラ。さすがの奇才っぷりである。
その中の一部を紹介しよう。まずはハードベイトから。
【ティンバーフラッシュ】(エバーグリーンインターナショナル)
三原「僕が高校生くらいのときに買いました。自分の東条湖記録57センチを釣っていて、淀川の城北ワンドでも釣っています。いろんなフィールドで投げる、僕が信頼を置く表層系ビッグベイトですね」。
【鮎ロイド(イマカツ)】
三原「これは、僕にとっての相棒みたいなモノですね。一番優れている”リップレス・ジョイントミノー”だと思っています。S字で誘ったことはないってくらいにバンバンジャークさせます。これは三代目ですね」
【ロイヤルフラッシュ】(エバーグリーンインターナショナル)【マジックスイマー】(セビル)
こちらは、三原さんが独自にチューンを施している。ロイヤルフラッシュはリップを取って、中のウエイトを足してゴトゴト音を出しながら”限界高速巻き”ができるようにしている。マジックスイマーは、ジョイントのフローティングミノーを意識してチューン。ジャークして潜らせた後にフワーッっと浮いてくる。
【クロサキペンシルプロト】(イマカツ)
アマゾンペンシル(エバーグリーンインターナショナル)のダウンサイジングともいえるプロトルアーだ。
三原「アマゾンもそうやったんですけど、これもすごく良いルアーだと思っています。発売は未定なので、早く出て欲しいですね」
三原節全開のルアーたち<ソフトベイト編>
お次はソフトベイト編。
三原「これは、キワッキワですわ。あんまり出さんといて欲しいんですが・・・」
そう言っていた彼を半ば強引に説き伏せて、出してもらえることになった。驚愕すること必須だ!
使いこなせるかどうかは別だが・・・。
三原さんのシークレット・爆釣チューンルアーのひとつをここに公開!
スリングトリガー(メガバス)というロールするスクラウンジャージグに、横方向にウォブリングするジャバロンをトレーラーとしてセットされた謎のスイムベイト。
三原「ウォブリングにロールが加わったら、八の字になりますよね。縦と横の動きがぶつかり合うところに、さらにジャバロンの尾ヒレの下部分をカットし、代わりにブレードが付いています。ブレードがランダムにくるくると回ることで、動きはぐっちゃぐちゃになります。だけどこれが良い!」
奇想天外ワームはまだまだ出て来る!?
1段目のはダットカット4インチを2個連結し、アンクルゴビーシャッドのケツを頭につけて作った通称”ビオランテ”。
三原「これは、イマカツの薮田さんから教えてもらいました」。
2段目右のレッドフレークの入った黒ワームはランカーシティのワーム(名前はわからない)。真ん中はビッグスパイダー(ガンクラフト)。左は自作ワーム。
三原「ランカーシティのワームは霞ヶ浦のボート屋でもらいました。基本、2段目に写っているのはすべてカニをイミテートしていて、こういったパーツの多いモノはすべてジグヘッドのチョン掛けで使っています」。
最後3段目にあるのはイールクローラー7インチ連結14インチワーム!!!!
三原「もともと、連結系が好きなんですよね。連結すると、真ん中にくびれができて水中で常にそこから開こうとする。その自発的な動きがバイトに繋がるんですよね。ノーシンカーワッキーか、ネコリグで使っています」。
三原の一軍ルアーが「特命釣行」で活躍!?
今回すべてをご紹介できたわけではないが、三原さんの奇想天外なタックルボックスはいかがだったろうか? みなさんも、春の淀川陸っぱり攻略でぜひ参考にしてほしい。
ところで、気になる特命釣行のお題や結果は!? 本編の内容は、ルアーマガジン・モバイルにて絶賛公開中!!