「かつぅ」さんと4月下旬にアメリカ西海岸に行ってきたわけですが、そこで1人の強烈なアングラーに出会いました。長くて硬い棍棒のようなロッドを軽々と振り回し、10インチ近いビッグベイトを1日中キャストする。もちろん狙うは10ポンドオーバーのBIG BASS。
「バスプロ」じゃないけどSNSで絶大な人気
彼の名前はオリバー・ギィ(Oliver Ngy)。
35歳の彼は、アメリカでビッグバスドリームス(Big Bass Dreams)という人気アパレルブランドを主宰。インスタグラムではoliverngyというアカウントで数多くの釣果をアップして、5万人近いフォロワーがいます。
バス釣りの魅力に取りつかれた彼は超エキサイティングな映画を作りたい!と一念発起し、Goproを何台もバスボートに設置。単独釣行の際もさまざまなアングルで録画を繰り返し、素材を撮りためているそうです。
<Big Bass Dreams・トレーラー動画>
オリバー「SNSに画像とメッセージをアップしたらすごい勢いでフォロワーが増えたんだ。自分はバスプロじゃないけど、ビッグバスはアメリカ人にとっても大きな夢だから、それを釣ってみたいという人に強く響いたんじゃないかな」。
そしてある日、メッセージを込めたアパレルをインスタグラムで発表したところ…。
オリバー「予想の10倍近い反響だった。DREAMってロゴを入れたキャップは、いくら作っても足りないぐらいだったよ。こんなに売れるんなら、ブランドを立ち上げようってことになったんだ」。
そしてその売り上げはもちろん、映画製作の資金に。夢のような話ですが、事実です。
10ポンドクラスも秒殺するオリバースタイル
1年の大半をマグドラフトなどのビッグベイトで釣りをするオリバーは、釣りのスタイルも独特です。5月26日発売のルアーマガジン7月号で詳しく掲載しているので、ここでは少しだけ紹介します。
フッキングを決めると、即座に全力でリーリング。そして有無を言わさずデッキに抜き上げてしまうのがオリバー流。
オリバー「バケツみたいな口だから、寄せてくる時の抵抗はハンパないよ(笑)。だけどゆっくり巻いてるとジャンプされてバレちゃうこともある。フッキングが微妙な時はネットを使うけど、ほとんどが抜き上げだ、10ポンドクラスでもね」。
ファイトを楽しむよりも、確実にキャッチしたい。
そんな考えから編み出されたスタイルだと思います。