有料会員制サイト『ルアーマガジン・モバイル』にておなじみの人気企画「特命釣行」になぞらえて、[釣りPLUS]でも「勝手に特命釣行PLUS」が勝手にスタート! その第1回には、”オニちゃん”の愛称で親しまれる淡路の玉ねぎ王子・山本訓弘氏が登場!
またまた勝手に連載始めるよ~
釣りプラスご覧の皆さま、こんばんにちは!
さてさて、今回から勝手に始めさせていただく連載は名付けて・・・
勝手に特命釣行PLUS
僕ももう30歳になるわけで、ぶっちゃけ釣り業界高齢化が進んでます(苦笑)
そこで!
かつて僕が伊藤巧さんと運命的な出会いを果たしたように、次世代を担うアングラーを発掘しようじゃないかということで、今後はいろんなアングラーさんにプライベートで釣りをお誘いしつつ、そのポテンシャルを見定めていきたいな~と。
そう思っていた最中、
「フルカワさん! 今度営業で茨城行くんですけど、土曜日(5/20)空いてますか~?よかったら釣りでも行きません?」
と、チャンスが向こうからやってきたわけですw
その声の主とは・・・
オニちゃんの愛称で親しまれる、淡路の玉ねぎ王子!
5月20日(土) 休日の霞ケ浦へオニちゃんが殴り込む!
朝4時半、オニちゃんと現場へ到着。
オニちゃん「フルカワさん、おはようございます! 今日は楽しく釣りしましょうね!」
フルカワ「楽しくねぇ・・・。そうなるといいな^^」
オニちゃん「え?」
フルカワ「ただ釣りしても面白くないでしょ、ハイどうぞ!」
何も知らないオニちゃんに、特命釣行おなじみの封筒を渡しました。
一応、写真では厳しそうな顔をしてみるも、意外と自信満々のオニちゃん。
舐めるなよ、これは5月16日にルアマガモバイルで行われたニンジャさんの特命釣行と同じお題だ。
休日ということで、そのうち45アップを混ぜるという部分を考慮しているがそんなに甘いもんじゃない。
(あ、ちなみにニンジャさんの結果がどうなったのかはルアマガモバイルでご覧くださいね!)
朝イチは夜越川からスタート
オニちゃん「カスミ水系は何度か釣りしたことあるんですけど、いつもここから始めるんです」
フルカワ「ほうほう、それはなんで?」
オニちゃん「やっぱり僕からしてみればアウェイなんで、この時期はここだ!って突っ込んでいく場所がわからないんですよ。だから、個人的に実績の高い夜越川からスタートして、釣れても釣れなくてもここで得た反応をヒントに次のエリアを選びたいんです」
発想としてはアウェイならではでおもしろいな~と思いつつも、朝露でズボンがびちゃびちゃになりテンションダダ落ち・・・。
すると、
「あ、食いましたワ!」
オニちゃんは意外とネバリスト!
まぁ一応、プライベートフィッシングということで写真撮りつつ、観察しつつ僕も釣りしていました。
僕は基本おいしそうな場所だけガンガン撃って200メートルほど進んでいくうちにオニちゃんを見失い、朝イチの場所まで戻ったところ・・・
まだやってる・・・w
そう、オニちゃんはなんとネバリストだったのです。
フルカワ「オニちゃん、見かけによらず結構粘るんだね」
オニちゃん「そうっすね! やっぱ野池出身なんで、いる魚をどう食わせるか?っていうのを僕は大事にしてます。現にフルカワさんが、遠くまでいってる間3バイトくらいありましたよ。小さそうでしたけど・・・。フルカワさんはどうでした?」
フルカワ「異常なしや・・・」
オニちゃん「そんなはずないと思いますけどね。もうちょいやらせてください!」
既にこのエリアに飽きていた僕がオニちゃんを見つめていること10分。
オニちゃんの竿がブチ曲がりました!
サイズはなんと、40.5センチ!
お題達成まであと2尾!
フルカワ「や、やるねぇ!(さっきそこ、俺も撃ったんだけどな・・・)」
オニちゃん「ここで、一日バギークロ―撃ってればお題は達成できそうな気がしますけど、それじゃ普通にカスミで釣りしてる人と変わらんのでここからは僕のスタイルで釣りします!」
オニちゃんの真骨頂、淡路流ストロングスタイル!
夜越川を後にし、前川でフロッグ、常陸利根川ではブルフラット、城下川ではハドルトラウトとストロングスタイルで攻めまくるオニちゃん。
「そんな強い釣りで大丈夫か?」と不安に見ていたわけですが、確かに結構魚を反応させていました。
パワーで押しすぎたか? オニちゃんまさかの失速!
ここまでは順調のオニちゃん。
しかし、夕方のチャンスもバイトはなく最後は朝イチ同様、夜越川へ。
ヒットルアーのバギークロ―には一切手を伸ばさず、ブルタンクなど強い釣りを押し通し・・・
タイムアップ!
オニちゃん「あ~悔しいです・・・。お題達成もそうですが、ハドルトラウトで一回突進してきた魚を食わせきれなかったのが一番悔しい。自分の釣りをハメたかったですわ・・・」
オニちゃんのメインウエポン
フルカワ的辛口総合評価
「カナモさんとキムケンさんを足して2で割ったら本人たちに失礼なので4で割った感じ」
フロッグやブルフラット、スイムベイトなど力強い釣りでリアクションを仕掛けていくあたりは木村さんチック。そこに金森さん風の粘りを織り交ぜ、「ストロングネバリスト」的なスタイルとしてはおもしろいアングラーかなと。
ただ、アウェイで通用するほど精度が足りていない感じなので打率を上げてそのスタイルが確立できれば化ける可能性はあるか?
現在の総合評価は「B」(4年前の伊藤巧を「S」と評価した場合の比較)
オニちゃんのコメント
オニちゃん「そこまで言います(泣)? フルカワさん鬼、いや悪魔ですわ~。でも、まだまだ修行が足りないってホントに思い知りました。言い訳みたいになっちゃうけど、やっぱりお題を達成するなら、それなりの方法はあったと思います。でも、普段僕は1尾の価値を求めていく部分にバス釣りの面白さを感じてるし、それをアングラーとして伝えていきたいんです。それはビッグベイトで釣りたいとかそういうことではなくて、「釣れた」ではなく「釣った」といえる魚を狙いたい。アプローチから、トレースコース、食わせるための仕掛けやアクションなど、全部自分の思い描いた理想の釣りで魚を獲りたい。そうやって釣った魚はきっとサイズが小さくてもめちゃくちゃうれしいと思うんです。釣ってやった感や満足感っていうんですかね? そういう釣りの楽しみ方を広めていけるように、これからは打率を高目ていきたいと思います・・・。また絶対、フルカワさん誘いますわ!!」
「誘う」=「お題」が待っていることをお忘れなく^^
悪魔だなんだと言われようが、こうやって次世代のアングラーがぐんぐん伸びていったらうれしいなっていう愛情だったりしてw
挑戦者、スケジュールが合えばお誘いお待ちしております!(釣りがしたいだけ)
オニちゃん「で、フルカワさんは釣れたんですか?」
うるさい・・・。